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それからというもの、姫さまは部屋にこもりきりになり、毎日泣いておりました。一目で恋してしまった王様に、冷たく結婚を断られたからです。あのとき、もっと我慢していれば、きっとよいことになるはずだということは、もし朝まで一緒に寝てくれたら、晴れてめでたく二人の結婚がなるということだったのだと、姫さまは王さまに教えてもらいました。これも自分が嘘をついたからだと思うと、悲しみがあふれてとまらなくなりました。
自分が悪いからとはいえ、日に日にあの王さまに対する恋心は募っていき、姫さまの胸は張り裂けそうでした。そんな姫さまの姿を見るに忍びず、王さまはあの青年王の国に使いを送りました。どんなお詫びをすれば、姫をめとってくれるだろうかと、恥を忍んで娘のために、王さまは手紙を書いたのです。
手紙にはすぐ返事が来ました。少し予定は狂ったが、もとの姿に戻れたのも、姫さまのおかげだと思うと、そう無下にすることもできない。ただ姫さまが、一枚の青いマントを縫い上げて自分にくれたら、姫をめとりましょうということでした。嘘偽りのない本当の心で、深く自分を愛してくれる人が縫ったマントを着ていると、魔女の呪いを避けることができるというのです。
そこで姫さまは、早速、裁縫上手な侍女にならって、青いしっかりした布でマントを縫いはじめました。姫さまは、縫い物など生まれて初めてするものですから、最初は針に糸を通すこともできず、何もかも失敗ばかりでした。
(つづく)