２週間

あの日から２週間。
あの激しい揺れから何もかもが変わってしまった。

毎日流される、被災地の様子、津波の映像、原発事故。
まるで、長く、悪い夢をみているようだ。
夢なら覚めてくれればどんなに・・・

そのあと商店の棚から消えた食料品、長いガソリン渋滞。
あまり見たい光景ではなかった。

今日は実家に寄るので自動車で出勤。
気がつくと、まん丸の赤い太陽の手前を大型車両が次々通っていく。
そんな光景に力強さを感じて、目頭が熱くなった。
大分涙もろくなってしまったな・・・

コンビニに寄ると、昨日は姿を消した２リットルのペットボトル。
今日はきちんと棚に鎮座していた。
買占めもおきていない。
これなら、もっとも必要な人に届くだろう。
届くに違いない。

「お一人様一本限り」の張り紙も冷静でいい。
冷静に、冷静に。

今でも被災地で、原発で、命がけで戦っている人がいる。
冷静に、せめて自分の出来ることをしていきたい。
働き、泣き、笑い、分かち合い。

最近、あまり写真を撮っていない。
心が萎えてしまっているのか。
山々を、自然を、心のそこから美しいと思えるのはいつになるのか。

片品村、みなかみ町、東吾妻町、草津町、四万温泉。
たくさんの被災者を受け入れた人々の心の美しさ。
その美しさに触れに行きたい。
そして、何か自分の出来ることを探したい。