共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

童が見たるは、かの野薔薇か…

2017年05月16日 20時58分45秒 | 
今日は日中でも過ごしやすい気候に恵まれました。5月はやはりこうでなくてはいけません。暑さも湿気も、あと半月はお呼びでないのです!((( ̄へ ̄井)

ところで、今まで気づいていなかったのですが、我が家の御近所の玄関先に一重咲きの薔薇が咲いていました。御近所とは言いながら、いつも駅まで通っているのと違う道をたまたま通ってみたら、こんな感じで咲いていたのです。

昨今の薔薇の進化は止まるところを知りません。年間に60~100もの新種が誕生しているというのですから驚きです。先日も『バラとガーデニングショー』なるイベントが開催され、何十万人という人が押し寄せたというのですから、人々の関心の高さが窺えます。

でも、私は個人的にはこうした原種に近い薔薇の方が好みです。シューベルトやウェルナーの《野薔薇》に出てくるのは恐らくこんな薔薇なのだろうと思いますが、大ぶりの薔薇の「ドや!」という主張よりも



このひっそり感が堪らないのです。

でも、このテの薔薇はうっかりすると歌詞の如く

『思い出ぐさに君を刺さむ』

と言わんばかりに鋭い棘で攻撃されるので注意が必要です…。
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ゼラニウムとネコだるま(=゚ω゚=)

2017年05月15日 21時27分55秒 | ネコ(=゚ω゚=)
今日は蒸し暑いような、うすら寒いような、何とも言い難い天候でした。

小田原の教室に行く前に郵便局へ寄って、かつての二の丸の土塁が残る遺構を通ってお堀端通りへ出ようとしました。すると、旧幸田門跡近くに据えられた石の腰掛けの上で、ニャンコがお昼寝の真っ最中でした。その様子が余りにも絵になっていたので、お休みのところを失礼して…Σp[【◎】]ω・´)。

撮れました!タイトルは《ゼラニウムとネコだるま》。いやあ、久しぶりの野良猫昼寝ショットに、若干興奮気味であります。

と思って喜んでいたら、何処からともなく殺気が…Σ(゚Д゚;)として振り返ると、



道の反対側から、この子に思いっきりガン飛ばされていたのです。

おっと…と怯んでいると、また別角度から殺気が…(;゚∇゚)と思って振り返ると、



ぐっすりとお休みになっていたはずのネコだるまがお目覚めになってしまったのでありますΣ(・ω・ノ)ノ

またしても怯んだのですが、ふと気づけば私は、折角の野良ちゃん達の安眠タイムを妨害した空気の読めないダメ人間なだけでして…。

というわけで、そのことに関して2匹に丁重にお詫びを申し上げた上で、教室へと急いだのでありました。
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母の日ですね

2017年05月14日 18時45分17秒 | 日記
今日は5月の第2日曜日、そう、『母の日』です。お母さんへの日頃の感謝を込めて、お手伝いをしたり、お出掛けしたり、肩揉みしてみたり、各御家庭でいろんなことをされたのではないでしょうか。

ところで、母の日の定番アイテムと言えばカーネーションの花です。昨今はより見た目も豪華な薔薇や蘭といったものもありますが、21世紀の御代になってもやはりカーネーションは母の日のド定番として、揺るぎ無い定位置を確保しているようです。

厚木のデパートの中にある花屋の店先も御覧の花盛りで、大小様々なカーネーションを買い求めるための長い行列が出来ていました。ただ、残念ながら私は20年前に母を亡くしておりますので、これらの列に加わることもなく通り過ぎていくだけです。

とりあえず、もうすぐ108年の齢を迎える婆がおりますので、私の場合は『婆の日』として何らか贈ろうかと思っております。

皆様、どうぞそれぞれのお母様を大切になさって下さい。昔のCMの謳い文句ではありませんが

『なくして分かる有り難さ、親と、健康と、○ロテープ』

そう、なくしてからでは遅いのです。

今日、そしてこれから先も、当たり前のようにお母様がいらっしゃることの有り難さを、改めて噛み締めて頂ければと思います。
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味わい柔らかコーンスープ

2017年05月13日 23時23分57秒 | カフェ
今日は昨日の暑さから一気に10℃程気温が急下降し、湿気さえ無ければ肌寒さを感じるくらいの天候に見舞われました。

そんな中、温かいランチを頂こうと、昨日一周年を迎えたばかりの《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。メニューを広げたら日替わりスープが美味しそうだったので、お願いすることにしました。

今日のスープは『コーンミルクスープ』です。ポタージュのように裏漉しせずにコーンの粒を活かしたスープは、程よい塩味とコーンの甘さがマッチして何とも美味しいものです。スープには砕いたクラッカーが散らされていて、食感のアクセントになっています。

因みに今日のサービス品が



『鎌倉まめや』の抹茶豆でした。それを見たらどうしても頂きたくなって



結局月替わりケーキの苔玉…基、抹茶あずきケーキをオーダーしてしまいましたf(^^;)。
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祝!リニューアル一周年!( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

2017年05月12日 23時26分03秒 | カフェ
今日も今日とて、暑さ厳しき一日となりました。5月も中頃だというのに、最高気温が28℃なんて冗談じゃありません。

そんな折ですが、今日は厚木の《Cafeあつめ木》がリニューアルオープンしてから、ちょうど一周年を迎えるアニヴァーサリーでした。常連客に期待されながら賑々しくオープンしてから早くも一年が経ったということに、月日の流れの早さを痛感せずにはいられません。

そんな記念すべき日に頂いたランチは『ニンジンのポタージュ』です。ニンジンを丁寧に裏漉しした目にも鮮やかなオレンジ色のポタージュは、頂くとニンジンならではの甘さと風味が広がります。お腹だけでなく、身体にも嬉しいことが感じられるスープです。

今日はリニューアル一周年ということで




各方面からお祝いの花が贈られて、一層花やかな雰囲気をいました。

こうしたお店が自分の生活圏内にあるということは、大変有り難いことです。 これからも折に触れてお邪魔させて頂こうと思います。
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出番ですよ!

2017年05月11日 20時35分40秒 | 日記
あ゛~…ι(´Д`υ)アツィー

もう…勘弁して~ι(´Д`υ)アツィー

前日比+10℃って何~…ι(´Д`υ)アツィー

5月もまだ前半だというのに最高気温が28℃って、意味が分かりません。先週夏服を出しておいたからよかったようなものの、これがそうでなければ今頃どんな憂き目にあっていたやら…。

そんなわけで夏の装いを整えたところで、こちらの自家送風機にも出動してもらいました。とりあえずこれがあれば、公共交通機関内は安泰です。

明日もまた暑いようですから、皆様どうぞこまめな水分補給を心がけて、熱中症対策に万全を期して下さいませ。
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ニャンともキュートな御朱印帳

2017年05月10日 18時45分27秒 | 神社仏閣
今日は教室が休みだったため、日がな一日自宅で過ごしておりました。そうしたら、何のブログネタも無いことに夕方になってから気づいて、大いに慌てました。

しかし、無いものは無いので(開き直りかよ…)昨日の写真で恐縮ですが、一ネタ書き込みさせて頂きます(要は手抜きだな…(゜o゜(☆○=(-_- )゙)。

そんなに熱心に集めているわけではありませんが、神社仏閣に参詣した時に御朱印を頂くことがあります。ただ、以前持っていたものがページが埋まってしまったので、折角鎌倉に来たこともあって新調することにしました。それが上の写真です。

この、ニャンコが何ともキュートな御朱印帳は、長谷駅から5分程歩いたところにある《御霊神社》で入手しました。

図柄の全体は、鳥居の目の前を江ノ電が通っているというこの御社の風景そのままです。



ここは鎌倉のフォトスポットとしても有名な場所で、観光客のみならず撮り鉄さんも訪れる御社でもあります。

御霊神社の御朱印帳はこの風景をそのままに、そこにワンポイントとしてニャンコがあしらわれているという、猫好きには堪らないものとして密かに有名です。このタイミングで長谷に来たのも何かの御縁!ということで、いそいそと入手しました。

勿論、こちらで御朱印を頂いた後に



長谷寺と



高徳院とでも御朱印を頂戴して来ました。

これからまたいろいろな社寺に詣でた際には、先々で御朱印を頂こうと思います。

続きます。
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繚乱の鎌倉・長谷寺

2017年05月10日 17時48分49秒 | 
更に昨日の写真で恐縮ですが、折角なので長谷寺の境内に咲いていた花の写真をば。

先ずは何と言っても『百花の王』たる牡丹でしょう。この佇まい、もはや説明は不要です。

今年は牡丹の咲き出しが例年よりも早く、まだ5月上旬だというのに殆ど終わってしまっていて、これが最後の一輪でした。



こちらは滝の傍に咲いていたウツギの花です。可憐な白い花が何とも言えません。



これは黄花の素啓(ソケイ)です。ドウダンツツジと共にグリーンの花材として有名なソケイですが、花が咲くとこんなにも華やかになるとは知りませんでした。



この咲き分けの花は《匂蕃茉莉》という名前です。さて、何と読むでしょうか?

これはかなり上級の問題ですが、これで『においばんまつり』と読むのだそうですΣ(・ω・ノ)ノ

変わった名前ですが、それはともかく白と紫との咲き分けが大変美しい花なので、特に外国人観光客が盛んにシャッターを切っていましたΣp[【◎】]ω・´)。

他にも水辺付近には菖蒲や杜若、沢瀉などが咲いていて、境内のあちこちに石楠花も咲いていました。どれもこれもが正に見頃で、流石は花の御寺の面目躍如たる感があります。

その分人も多目ですが、紫陽花が咲く前のこの時期ならではの花々を堪能しにお出掛けになってみては如何でしょうか。
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トリッキーレモネード?!

2017年05月09日 23時10分47秒 | カフェ
今日は所用で鎌倉・長谷まで出掛けました。今年の元旦以来です。

昼過ぎには用事も終えて、折角なので長谷の寺社巡りをしてから厚木に戻りました。夕食を摂るには余りにも早い時間だったので、とりあえず《Cafeあつめ木》にお邪魔することにしました。

メニューを見ていたら、何だか『( -_・)?』というものがあったのでオーダーしてみました。それが、上の写真です。

なかなかの色をしていますが、一種のハーブティです。そこにレモン液を注ぐと…



鮮やかなピンク色に変わります。いわゆるリトマス試験紙の要領ですが、ここまで鮮やかな色になると驚きます。味もレモン液を注ぐことによって、爽やかなレモネードに変身します。

と、ここで…



何やら良からぬものを彷彿とさせる怪しい紙包みが…(;¬_¬)。

まぁ、言ってもリアルな世界ではそうそう滅多なことは起こらない…はず。

そう信じてレモネードに入れてみると…



何と色が元に戻ったのであります!プラス、若干シュワシュワしだしたりして…。

そう、これらは全て酸とアルカリ、そしてそれに反応するものの特性を活かした、かつて理科の実験でやったことのあることばかりなのです。

これに限らずお料理はある種の科学実験の感がありますが、こんな形で楽しませてくれるとは…いやいや、恐れ入りました。
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小田原城址公園《御感の藤》

2017年05月08日 23時32分18秒 | 
暑い…ε~ι(´Д`υ)。

今日、関東地方は今年初の28℃の気温を観測しました。まだ5月なのに28℃と聞いて、具合が悪くなりそうです。

そんな中でもゴールデンウィーク明け一発目のレッスンですから、先生がウダウダ言ってもいられません。ということで、自分で自分に鞭打って小田原まで出ました。

教室が始まるまでには時間があったので、ちょっと気になっていることを確認しに小田原城址公園の南西にある御茶壺曲輪まで行ってみることにしました。

御茶壺曲輪に向けて堀を渡る橋の袂に、大きな藤棚があります。今年は全体的にちょっと早目に藤の花が咲いていたので『どうかな?』と思って来てみたのですが、思った以上にまだ花が咲いていました。

この藤の花は元々、あるお宅の庭に咲いていたものでした。かつて、その近くに逗留中だった皇太子明宮嘉仁親王殿下(後の大正天皇)が馬に乗っていた時、その馬が満開に花の咲いていた藤棚に、殿下を乗せたまま入っていってしまったのです。

何と恐れ多いこと…その場に居た人たちの間に緊張が走りました。しかし嘉仁殿下は

「見事な藤に心無いことよ」

と感じ入られ、関係者が責任を問われることもなかったのだそうです。

それ以降、この藤の花は《御感の藤》と呼ばれ、今日まで小田原市民の間で大切にされてきました。



それにしても見事です。写真の奥の方にある幹から棚を埋め尽くす程の蔓が伸び、そこから薄紫の花房をいくつも下げている様は圧巻です。



藤棚の中に入ってそこに据えられたベンチに腰かけると、時折吹く風の中にマメ科の花特有の甘い香りが混じって、何とも言えない心地よさに包まれます。さすがにピークは過ぎてしまっているようではありますが、それでももう2~3日は楽しめそうです。

小田原城址公園にいらしたら、この藤棚にも足を運んでみては如何でしょうか。
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武相総鎮護 座間神社

2017年05月07日 23時25分01秒 | スピリチュアル
今日は昨日に引き続き、以前から気になっていた霊場に行ってみることにしました。今回は一人旅です。

相模線の相武台下駅から約5分ほど歩いた先、武蔵野台地の際にある《座間神社》に来ました。ここは武蔵と相模の二つの國の総鎮護ということで、武相総鎮護の名を戴いています。主たる御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)ですが、古くからは『飯綱権現』とも呼ばれているようです。

今から約1400年ほど前の欽明天皇の御代に、この付近に悪疫が流行って人々が難儀をしていたところ、白衣の老人が現れて

「山裾から湧き出る水を使うように。」

と教えます。

この老人が飯綱権現の化身であると言われていますが、人々が言われた通りに湧き水を使うと、たちどころに悪疫が収まったのだそうです。人々は喜び、この霊泉を大切に祀ったことから、この御社が始まったとのことでした。

この御社の摂社のひとつに面白いものがあります。『伊奴寝子社』です。さて、何と読むでしょうか?

…正解は『いぬねこしゃ』と読みます。つまり、ペットのための御社があるのです。

元来、この摂社は『蚕神社』と呼ばれていました。その名の通り、養蚕業の蚕を祀ったものですが、蚕だけではなく、広く家畜全般を祀る御社としていたようです。しかし、最近ではむしろペットの守り神としての認知度が高いようで、



御覧のように狛犬ならぬ『守り犬U^ェ^U』と『守り猫(=^ェ^=)』とが向かい合って見守る境内には、ペット型をした絵馬が多数掛けられていました。当然ながら、こちらの御社はペットの参詣可です。

そして、



出ました『宮鐘』!

もはや、県央地区の神社には標準装備と言っても過言ではないような気すらしてきた感があります。小振りながら、なかなかの深い音色が印象的です。

そして、この隣に立っている御神木の椎の木の大木が、実はかなり大変な木でした。写真撮影を断念したくらいに大きな木なのですが、幹に触れると掌を通して物凄い勢いで気が入って来ます。

あまりに勢いよく気が入ってくるので、ものすごく体温が上がります。何しろ幹から手を離してしばらくした後でも全身がポッポポッポしてきて、汗が止まらなくなるくらいです。

こんな御神木を境内に宿している神社ですから、只者ではありません。さすがに武相総鎮護と号するだけのことはあります。米軍座間キャンプに社域を接収されてこれですから、そんな憂き目にあっていなければ一体どれだけの力を持っていらしたやら…。

関東大震災後に再建されたとは言え、



なかなか立派な社殿もあります。

普段から気になっていた御社でしたが、想像以上でした。いずれまた、ゆっくりと参詣しようと思います。
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延喜式内社 高部屋神社

2017年05月06日 23時30分28秒 | スピリチュアル
今日は、先日平塚のパワースポット巡りを御一緒した知り合いの方と、再びショートトリップに出掛けました。今回は伊勢原市編です。

先ずは厚木との境に程近い糟屋という地区にある高部屋神社に参詣しました。ここは平安期に制定された延喜式内社のひとつで、寒川神社や川勾神社をはじめとした主要神社と共に相模國十三社のひとつとして列せられています。

御祭神ですが、これが何ともユニークで、内陸部の神社にも拘らず三筒男命(みつつをのみこと)=海神の住吉大神が祀られています。他には神倭伊波禮彦命(かむやまといわれびこのみこと=神武天皇)や譽田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)、息気長足姫命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)等です。

古くから糟屋住吉の大神として崇敬され、《大住大明神》とも呼ばれていたこの御社には、海神をお祀りしていることもあってか『汐汲みの神事』というものが伝わっています。また、拝殿の向拝(ごはい)という銅板葺きの破風の下には



神奈川県下に多く伝わる『浦島太郎』伝説の亀と浦島との一場面の浮き彫りが飾られています。スマホカメラの写真には撮れませんでしたが、この上の部分には竜宮城と乙姫も彫られています。

この拝殿は慶應元(1865)年に建てられたもので、隣接する幣殿と共に茅葺きの屋根が特徴です。この茅葺き屋根は平成24年に葺き替えられたばかりということでしたが、同じく伊勢原市にある日向薬師の本堂と共に茅葺堂の数少ない作例として、国の有形文化財に登録されています。



本殿は正保4(1647)年に建設されたものですが、関東大震災の折に一度倒壊してしまいました。それを昭和4(1929)年に再建したものが現在に伝わっていますが、再建にあたって江戸時代の古材を極力再利用したようで、五間の扉等は正保年間のものが使われているそうです。

この横長の本殿は五間社流造(ごけんしゃながれづくり)というものです。この形の社殿は、ここの他には鎌倉・鶴岡八幡宮若宮本殿や箱根神社本殿、大磯六所神社といった社格の高い御社にしか使われていない建築様式です。ただ、何故か幣殿と本殿とは廊下等で繋がっておらず、独立した建物となっています。

そして…



出ました!『宮鐘』!

もう、すっかりお馴染みになった感がありますが、やはり仏教のアイテムである梵鐘が何故神社の鳥居の内に、しかもかなり確信的に据えられているのか…謎は深まるばかりです。

続きます。
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相模國三之宮 比々多神社

2017年05月06日 23時10分07秒 | スピリチュアル
先程の高部屋神社をあとにして、更に伊勢原市の中央部に移動しました。

東名高速道路の高架下をくぐって、そこから更に進むと長閑な田園風景が広がる一帯に出ます。その只中の小高いところに、相模國三之宮である比々多神社(ひびたじんじゃ)が鎮座坐しています。

社伝によればこちらの創建は神武天皇6年といいますから、それに従えば2600有余年前の創建ということになります。実はこの御社の裏手には縄文時代中頃のものとされる『立石』という環状配石遺跡があったり古墳が点在したりしているのですが、そういった意味では、古代からこの一帯が既にある意味での霊場であったことは間違いないようです。

御祭神は国土開発の神と云われる豊國主尊(とよくにぬしのみこと)をはじめとして、日本武尊(やまとたけるのみこと)や大酒解神(おおさかとけのかみ=大山祇神)、小酒解神(こさかとけのかみ=木野花咲耶姫)等です。

こちらの御社に詣でて先ず目に入ってくるのが、参道横に立っている巨大な御神木の杉の木です。



何と言っても、さしもの縦長のスマホの画角に収まらないほどのこの大きさ!樹齢にしたら、一体どのくらいあるのでしょう。

触れるとフワァ…という気が掌を通して流れ込んできます。よく見ると樹皮の間からヤニが染み出していて、陽の光を受けて琥珀色にキラキラと輝いていましたが、それを見ただけでも、如何にこの御神木の生命力が強いかが窺い知れます。

そして…



こちらにも『宮鐘』が!

何でしょう…ここまで行く先々で『宮鐘』に遭遇すると、むしろこちらの方が標準装備なんではなかろうか?とすら思えてくるから不思議です。いやいや、そんなことはないのですけれどね…。

かつて、こちらの神職さんをつかまえて

「何故、鳥居の内側に、仏教のシンボルともいえる梵鐘が据えられているのでしょうか?」

と伺った時にも

「さぁ…詳しい経緯は把握しておりませんでして…。」

というお返事があったくらいですから、もはや本当に分からないのでしょう。

それにしても、戦時中に様々なお寺の梵鐘が供出の憂き目にあって矢弾となって消えていった中で、むしろ『宮鐘』の方が人々の手によって地中に埋められたり納屋の奥に隠されたりして守られていたことも不思議です。もしかしたら、自分達で国家神道を担ぎ上げた以上、さしもの手荒な軍部も神社のものには手をつけられなかったのでしょうか?

更に続きます。
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富岡八幡宮?伊勢神宮??

2017年05月06日 22時54分38秒 | スピリチュアル
比々多神社をあとにして、今度は伊勢原市の総合運動公園の近くに移動してきました。実はここに、以前から気になっていた小さな御社があり、今回初めて参詣することになりました。

この小さな御社は、その名を《西富岡八幡宮》といいます。そう、実はこの御社は文明年間に、かの太田道灌が下総の富岡八幡宮の御分霊をこの地に祀ったものだったのです。御祭神は当然のことながら譽田別命(応神天皇)です。

ここは道灌というビッグネームが関わっていたこともあって、かつてはかなりの社域を誇っていたようでした。しかし、明治期に村社に列格された後、明治23年に鳥居以外の全てを火災で焼失してしまい、昭和2年になってやっと現在の本殿が再建されたようです。

この御社の最大の特徴は、



境内に聳え立つ3本の巨大な楠の御神木です。一番奥のものは大人でも3人がかりでなければ抱えられないほどの太さがあります。

恐らくこの御社の栄枯盛衰を、この3本は見つめていたのでしょう。触ると、どれもなかなかの生命力の気が還ってきます。

最後に伊勢原市の中心部に戻って、伊勢原大神宮に参詣しました。



こちらは江戸時代に、伊勢神宮の外宮と内宮の御分霊をこの地に勧請した御社です。向かって右側が豊受大神をお祀りする外宮、左側が天照大御神をお祀りする内宮です。

そして、ここの真ん中にも巨大な楠の木が聳えています。先程の西富岡八幡宮のものよりも更に大きな御神木です。

今回は伊勢原市内のパワースポットをいろいろと巡りました。何だか私自身も気の通りが良くなったようで、首の後ろ側が猛烈に暑くなりました。そこから、私の内側から発した気の塊のようなものが勢いよく噴き出している感覚が続いています。

明日は、これとはまた別のパワースポットに行ってこようと計画しております。
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兜、折れますか?

2017年05月05日 19時58分13秒 | 日記
今日はこどもの日です。正確には端午の節句です。男の子の健やかな成長を願って粽を頂き、菖蒲湯をつかいます。

ところで、《Cafeあつめ木》でランチを頂いていたら、スタッフさんから

「折り紙の兜って、今でも折れますか?」

という質問がありました。もし知っていたら教えてほしいと…。

そう言えば子供の頃に、やたらと折り紙にハマった時期がありました。殆ど友達が居らず暇だった私にとって、折り紙は最高の一人遊びの道具だったのです。しかしながら大人になるにつれて、さしもの暇人の私も折り紙を手にすること自体がなくなっていったのも、また事実だったりします。

そんな中での問いかけだったわけですが、かつてはよく折っていたわけですし、子供の頃に父が新聞紙を正方形に切って被れるくらいの大きさの兜を作ってくれた記憶があるので、内心

『あの父でさえ作れたんだから、かつて折り紙ヲタクだった私が出来ないはずがない( ̄^ ̄)。』

という根拠の無いプライドを元に作ったのが上の写真です。ン十年ぶりに作った割りには上出来ではないかと自負しております。

それにしても、紙一枚あれば様々なかたちのものが作り出せる折り紙というものに、改めて驚かされます。よく外国人(゚⊇゚)の方に鶴のひとつも折って差し上げると殊の外驚いてΣ(・ω・ノ)ノ下さることがありますが、こうした日本ならではの繊細な文化が今に伝えられているということは、実に喜ばしいことです。

因みに今日は端午の節句ということで、サービスは



お店特製、どら焼の皮を使った鯉のぼりのお菓子でした。

こうした季節感を、これからの子供たちにも大切にしていってほしいと思います。
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