香りを聞くのも大変です…

我が家には簡易的ながら仏壇があって、毎朝晩にお勤めをしております。その際必要になるのがお線香です。

今までは、上の写真の奈良・法隆寺で買い求めたものや



鎌倉・長谷寺で買い求めたものを使っていました。

しかし、当然のことですが、使っていれば無くなっていくわけです。

そこで、たまたま近所で見つけた仏具店に行って、いろいろとお線香を物色してみました。

ところが、大体のお線香には箱にビニールがかかってしまっているため、きちんと香りを確かめることが出来ません。今まで我が家で使っていたお線香は香木の沈香系の香りのものだったので、なるべくそれに近いものを…と片っ端から手に取っては、可能な限り箱の外から香りをチェックして回りました。恐らくお店の人は引いてたと思います…。

それで散々悩んだ挙げ句、選んだのが



これです。

家に戻ってから、早速火をつけてみました。結果的には、ちょっと甘ったるいな…という印象の香りでした。

今まで使っていたお線香は、いずれもお寺で入手したものでした。これらは甘い中にも割りとキリッとした感じがあって好きだったのです。

しかし、仏具店で売られている一般家庭用のものは、どういうわけか甘いばっかり甘いのです。その方が一般的な趣味趣向に合っているのだとは思いますが、どうも私の好みではありません。

今日もお店の人が引くくらいに吟味を重ねたつもりでした。しかしながら、お世話にというものは実際に火をつけてみないと本当の香りがわからないので、こればかりはどうしようもないのでしょう。

とりあえず許容できる範囲のものではあるので、しばらくはこの新しいお線香を使ってお勤めをしようと思いますが、やはりどこかの時点で違うものを買い直してみようか…とも思います。