今日は一日休みでした。それで、ボーッとしているのも時間が勿体ないので、いろいろな楽譜をひっぱり出して練習することにしました。
その中にあったのが

ドイツ・バロックを代表する作曲家の一人ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)作曲の《ヴィオラ協奏曲ト長調》です。これは私が大学に入学して最初に与えられた課題曲で、初めて弾いたヴィオラ協奏曲でもありました。
テレマンらしい明るくライトな曲調が魅力的な作品ですが、個人的に好きなのが第2楽章アレグロです。実はこの楽章のテーマが、『ドラゴンクエストⅢ』の王宮のロンドとかなり似ているのです。
テレマンのヴィオラ協奏曲は

という感じで始まります。一方、ドラクエⅢは

という感じで、こうして並べてみると1小節がかなり似ていることが分かります。
だから何だ?と言われてしまえばそれまでですが、個人的には結構テンションが上がります。ドラクエの王宮の音楽はバッハやパーセルなど何らかのバロック音楽をベースにしていることが多いのですが、そこにあえてテレマンを選んでくれたあたりに、すぎやまこういち氏のセンスが光っているなと思わずにはいられないのです。
そんなわけで、今日はテレマンの《ヴィオラ協奏曲ト長調》の第2楽章をお聴きいただきたいと思います。楽譜だけだと今一つピンとこないかも知れませんが、音楽を聴いていただけたら
「ドラクエっぽい!」
と思っていただけると思います。