
午前中の雨は、厚木では思ったほど激しいものではありませんでした。むしろ、雨上がりの湿気の方が厄介な感じとなったのです。
ところで今日、私が現在使用しているヴィオラの元の持ち主である先輩から久々にメールが届きました。開いてみると発信者は御当人ではなくお兄様でした。
ふと嫌な予感が過りましたが、送信されたメールを読んでみると、数年前から先輩は徐々に運動機能が低下していく難病に罹っておられたのですが、いよいよ自力での活動が困難になってしまい、食事も胃瘻になって話をするのも覚束ないような状態になられてしまったのだそうです。そんな中で、せめてきちんと意思疎通が出来るうちに会いに来てやってほしい…というものでした。
愕然としました。
数年前に都内から藤沢市内にある大きな病院の運営する介護施設に入所され、そちらには御見舞いに伺ったことがありました。しかし、その後症状が進んだために藤沢市内の別の病院に転院したというお話までは伺っていました。
いずれ御見舞いを…と思ってはいたのですが、拙ブログにも度々投稿した通り今年は年明けから様々な仕事が入ったり、教室の発表会があったり、演奏会に出演したり、小田原の教室を畳んだ代わりに小学校での放課後子ども教室の学習アドバイザーに着任したりと様々な活動に忙殺されていた間に、すっかり時間が経ってしまっていたのです。
何を言っても言い訳にしかならないのですが、お知らせを頂戴したからには何としてでも御見舞いに!…と思っていたら、何と明日の予定がドタキャンになってしまったのです。これは最早天佑か!と思いつつご都合を伺ったところ明日は予定が無いとのことでしたので、早速明日行って来ます。
勿論、手ぶらで参上するわけにはいきません。ということで、かねてより用意しておいた御見舞いの品を持参することにしました。それが上の写真のクッションです。
以前

バッハとモーツァルトとベートーヴェンとシューベルトがビートルズ的なバンドを結成?!という面白いイラストの雑貨を見つけたことがありました。これはsalut!という雑貨店がイラストレーター松本セイジさんとコラボレーションした《偉人さんバンド》シリーズというもので、見つけた時に上の写真のキーホルダーを購入して今でも愛用しているのですが、実はその時もう一つ購入したものがありました。それが冒頭の写真のクッション、正確に言うとクッションカバーでした。
これを見つけた時に、先ず自分で欲しい!と思いました。と同時に、絶対に先輩にも持っていこう!と心に決めていました。何しろその先輩はクラシックも当然のことながら、実はビートルズも大好きな方なのです。ですから、恐らくこのシャレは理解して頂けるのではないかという、確信に近いものを勝手に感じております。
この、ちょっと素っ頓狂な絵柄のクッションが、辛い闘病生活の中におられる先輩の一服の清涼剤となってくれれば…と、真剣に願っております。喜んでもらえるといいのですが…。