共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

名門健在

2018年05月04日 21時46分11秒 | 音楽
今日は『みどりの日』でございます。かつては4月29日の昭和天皇の誕生日を指していたのですが、いつからか憲法記念日とこどもの日に挟まれた5月4日が『みどりの日』となり、先の祝日は『昭和の日』と呼ばれるようになりました。

そんな祝日の今日、夕方から県立厚木高校吹奏楽部の定期演奏会が開催されるということで、厚木市民会館に出かけました。

上のプログラムの表紙の写真はポスターにもなっていて、新2&3年生が写っているということなのですが、ちょっと言葉を失ってしまうほどに部員数が少ないのです。奇しくも今日、昨年の日本国の出生者数が過去最低を更新したというニュースがあったばかりですが、さすがの県下有数の吹奏楽強豪校と言えども、迫り来る少子化の波に抗うことは出来ないのか…と、改めて思わされてしまったのでした。

それでも、さすがにそこは屈指の実力校ですからプログラムが違います。オープニングはメンデルスゾーンの《管楽のための序曲》やラフマニノフの《パガニーニの主題による狂詩曲》吹奏楽抜粋バージョンに始まって、厚高定期ではお馴染みとなった打楽器パートによるストンプにデューク・エリントンメドレー、そしてメインは何とバルトークの《中国の不思議な役人》組曲という、何とも充実したものでした。

オーボエやファゴット等の部員がいないパートについては、第一部では賛助出演者が担当していましたが、新1年生が加わった第二部以降には現役生の奏者も参加していたので、欠けてしまったと思われたパートにきちんと後輩が入部していたことに安堵しました。それでも、先月入部していきなりこの大曲揃いの定演に出演したとあれば、彼等の頑張りは如何ばかりだったかと推量します。

アンコールまで全ての演目が終了すると



会場からは万雷の拍手が出演者達に贈られました。

これからこの面子で夏の吹奏楽コンクールに向けて邁進して行くこととなるのでしょう。多少アンサンブルのバラ付きを感じたところを如何にまとめて行くかは今後の指導者の腕の見せ所になるかと思われますが、先ずは何より仲間と共に自分の青春の1ページを刻みつけるべく、是非とも健闘してほしいと思ったのでありました。
コメント
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