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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

久しぶり~!

2012年02月02日 22時05分47秒 | 日記
今日は美術館やら楽器店やらCDショップやら、いろんなところで溜まっていた用事を一気に済ませるべく、精力的に動き回っていたらすっかり疲れてしまいました。

渋谷のタワーレコードでCDを物色していたら、私の名を呼ぶ声が…振り返ると何と、もう随分前に呼ばれなくなったアマチュアオケのクラリネット奏者の方と、偶然お目にかかったのです。何でも今は仕事で大阪に赴任していらして、たまたま出張で東京にいらした帰りにCDをお求めにいらしたということでした。懐かしくて、つい立ち話が長くなってしまいました。

とにかく家路に着こうと山手線で新宿へ向かいました。で、どうせ小田急線で帰るのに新宿に来たのだから…ということで、久しぶりに《パスタ屋景虎》に来ました。久しぶりなので、サーモンクリームパスタをフェットチーネでオーダーです!(^O^)!。

ホントにここのパスタは私好みです。茹で加減も塩加減も絶妙です。しかも私の好きなフェットチーネとくればもう…言うことなしです。これは決してヤラセ食べログではなく(笑)、あくまでも私個人の意見です。

マスターさんとも御無沙汰してしまっていました。いろいろとお話もしたかったのですが、続々とお客さんが来ていたので、また改めて…と御挨拶して早めに失礼しました。
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素晴らしい!

2012年02月02日 15時41分19秒 | 日記
今日は教室の定休日です。折角の休みだし、ここしばらくの中では割と暖かいので、前から行きたかった展覧会に足を運びました。

それが《フェルメールからのラブレター展》です。17世紀オランダ美術黄金期の画家ヨハネス・フェルメールの作品の中の手紙にまつわる作品3点を、同時期のオランダの画家達の作品と共に展示するという企画展です。平日ということもあって館内は比較的空いていて、ゆったりと鑑賞できました。

今回の注目ポイントは何と言っても、ポスターにもなっている《窓辺で手紙を読む青衣の女》です。およそ400年もの間に傷んでしまったワニスを取り除き、傷付いた絵の具部分を修復したことによって、往事の鮮やかな色彩が蘇りました。

フェルメールの絵の特徴の一つが、鮮やかな『青』です。当時、この色を出せる顔料はウルトラマリンというものしかありませんでした。この顔料の原料はなんと、宝石として今でも珍重されているラピスラズリなのです。つまり、この絵に限らずフェルメールの絵には宝石が塗られていることになるのです!

そんな顔料ですから、当時はウルトラマリン1グラムは金1グラムと等価交換されていたというのですから、いかに貴重なものだったかがわかると思います。フェルメールはそんな高価な絵の具を、割と惜し気なく使う画家なのです。

この《青衣の女》にしても、女性の服は言うに及ばず、傍らの椅子や後ろの壁にかかっている地図の軸棒から、果ては白壁の下地塗りにまで『青』が使われています。こんなことが可能だということは、よっぽど金持ちのパトロンがいたか、フェルメール自身が金持ちだったか、どっちかしかありえません。

修復後の絵は、私が今まで図録で見て知っていたものよりもはるかに鮮やかな『青』でした。当時はこうだったんだ…と思いを馳せると共に、現代の修復技術の進歩に驚くばかりでした。

3月14日まで渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中です。オランダ美術の至宝を間近で見るチャンスです。
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