御礼参りの後で銀座に来ました。今月が誕生月で…っていうか昨日が誕生日で(御報告するような歳でもないので割愛させて頂きます)、ヤマハから割引クーポンが届いていたので、折角だからそれを使うべくヤマハ銀座店に来ました。
お目当ての楽譜やCDをGetしてさあ帰ろう…と思ってエントランスに行ったら、入る時には気付かなかった展示コーナーがありました。そこにあったのが、このサイレントバイオリンです。昨今の住宅事情を踏まえて、イヤホンやアンプにつながないと音がでないバイオリンです。エレキギターをアンプにつながずに弾いている状態のようなものと言えば分かって頂けるでしょうか。
ヤマハの大人の音楽教室では、この楽器を使ってグループレッスンをしています。私もかつて、このレッスンの講師をやってくれないかという打診がありましたが、一も二もなく断りました。
会社としたら、この形態のレッスンはグループレッスンなので、まとまった人数のクラスができればオイシイし、それだけ私にも身入がある…はずなのです。が、いくつかの問題点もあるわけです。
一つには重さのバランスが悪いこと。バイオリンは指板を中心に左右対称なので、肩に乗せた時のバランスがいいのですが、サイレントバイオリンは顎当ての下に配線等の電気系統部品が詰め込まれているので、演奏中に重みでどんどん下がってきます。それを支えようとして頑張って乗せていると肩がものすごく疲れますから、長時間の演奏には向きません。
もう一つには、この楽器は電気で増幅させない限り音が鳴らない、つまりこの楽器自体が響いて音が鳴ることがないわけです。だからこの楽器しか知らないと、本物のバイオリンを持って弾いた時に感じる、楽器本体の響きが身体に伝わって共鳴することが全く体感できないわけです。
それから、価格が決して安くないこともあります。初心者入門用なら、バイオリンなら本体・弓・肩当て・ケースがセットアップされたもので、安いと4~5万円台で入手できますが、サイレントは10万円前後して、しかもダンピング無しでしか販売されませんから、決してお得なものではありません。弦も、エレキギターとアコースティックギターみたいに使う種類が違うということもなくどちらも同じものを使いますから、そういった意味でもあまりお得な点はありません。
勿論、都市部での住環境事情を無視することはできませんが、逆にそれだけが原因ならば、本物のバイオリンの音を小さくするアイテムだって昨今はいっぱいあるわけですから、これからバイオリンを始めてみたいな…と思う方には是非とも、響きの体感できる本物のバイオリンを使ってのレッスンをお勧めしたいと思います。
お目当ての楽譜やCDをGetしてさあ帰ろう…と思ってエントランスに行ったら、入る時には気付かなかった展示コーナーがありました。そこにあったのが、このサイレントバイオリンです。昨今の住宅事情を踏まえて、イヤホンやアンプにつながないと音がでないバイオリンです。エレキギターをアンプにつながずに弾いている状態のようなものと言えば分かって頂けるでしょうか。
ヤマハの大人の音楽教室では、この楽器を使ってグループレッスンをしています。私もかつて、このレッスンの講師をやってくれないかという打診がありましたが、一も二もなく断りました。
会社としたら、この形態のレッスンはグループレッスンなので、まとまった人数のクラスができればオイシイし、それだけ私にも身入がある…はずなのです。が、いくつかの問題点もあるわけです。
一つには重さのバランスが悪いこと。バイオリンは指板を中心に左右対称なので、肩に乗せた時のバランスがいいのですが、サイレントバイオリンは顎当ての下に配線等の電気系統部品が詰め込まれているので、演奏中に重みでどんどん下がってきます。それを支えようとして頑張って乗せていると肩がものすごく疲れますから、長時間の演奏には向きません。
もう一つには、この楽器は電気で増幅させない限り音が鳴らない、つまりこの楽器自体が響いて音が鳴ることがないわけです。だからこの楽器しか知らないと、本物のバイオリンを持って弾いた時に感じる、楽器本体の響きが身体に伝わって共鳴することが全く体感できないわけです。
それから、価格が決して安くないこともあります。初心者入門用なら、バイオリンなら本体・弓・肩当て・ケースがセットアップされたもので、安いと4~5万円台で入手できますが、サイレントは10万円前後して、しかもダンピング無しでしか販売されませんから、決してお得なものではありません。弦も、エレキギターとアコースティックギターみたいに使う種類が違うということもなくどちらも同じものを使いますから、そういった意味でもあまりお得な点はありません。
勿論、都市部での住環境事情を無視することはできませんが、逆にそれだけが原因ならば、本物のバイオリンの音を小さくするアイテムだって昨今はいっぱいあるわけですから、これからバイオリンを始めてみたいな…と思う方には是非とも、響きの体感できる本物のバイオリンを使ってのレッスンをお勧めしたいと思います。