にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

この夏の

2009-09-07 01:43:47 | Weblog
すっかり夏も終わってしまいました。
今年の夏は短かったように思います。

そんな2009年の夏の一番の味はこれでした。
北京で食べた北京ダック。
北京の中心部には有名なダックのお店もありますが、それなりに値段もしますし。
という事でガイドブックに出ていた地元の人達で賑わうお店へと行きました。
写真に写っているのはちょうど1羽分のダック。
3人でこの1羽を平らげました。

テーブルのすぐ横でコックさんがこんがり焼けたアヒルを包丁でさばいてくれるんです。
そして奇麗に1羽を盛りつける。
美味しかった!
以前にも北京でアヒルを食べましたが、それより数段美味しく感じられました。
焼き加減と油の加減が最高。

でも驚くのはその値段、1羽丸ごとで1400円くらい。
3人で食べましたから一人467円くらいです!
今年は円高でしたので特に安く食べられました。

このダックがこの夏の一番ですね。
他にも塩沢のピザもありましたね。
今思えばあのピザも凄かった。
実をいうと今晩は宅配ピザを食べましたが、いつもならそれなりに満足していた宅配のピザも今日はそれほど美味しく感じられなかったのです。
一回でも本物に出会ってしまうとその後がなかなか大変ですね。

さて秋もスタート、これから年末までは旅行続きになる予定です。
今月は和歌山に、来月からは尼崎にはじまり北海道以外の土地をぐるりと。
忙しくなります。

楽しみ

2009-09-05 01:04:41 | オーケストラ
オテロのリハーサルをやっています。
新国の地下にあるオーケストラ・リハーサル室という狭い部屋で練習です。
ここは響きというものが全く無い、およそ音楽を作る環境とは無縁の場所とも言えますが。
何しろ壁一面が吸音材ですから。

でもここで練習しているとちょっと嬉しい事もあるんです。
地下はリハーサルエリアとなっていて、新国で行われる公演のリハーサルがほとんどここで。
オペラだけでは無くバレエも演劇も、全てのリハーサルがこの階で。

リハーサルが行われる部屋が幾つも並び様々な人が行き交います。
オケのメンバーはもとより合唱にソロの歌手たち、バレエのダンサーに舞台俳優さんまで。
休憩になるとみんな息抜きの出来る一角に集まってきてタバコを吸ったり飲み物を飲んだり。

一番の楽しみといえば有名な俳優さん女優さんに会える事。
今日も舞台のリハーサルの休憩中の俳優さん達がたくさん。
そう言えばNHKの食堂と同じような雰囲気です。
ちょっと面白い一角、狭い部屋でのリハーサルで息苦しくなった時にはもってこいの場所なんです。

さてオテロです、細かい難しさに悩まされています。
晩年のヴェルディの円熟した音楽です、美しく、力強く、ドラマティックで。
でも上手く力が抜けていて。
時折とんでもなく難しい箇所が出てくるのです。
何だか楽器で表現できる事の出来ないような、そんな高みを目指したような音楽にも思えます。
4幕の開始から「柳の歌」「アヴェ・マリア」と続く所の恐ろしいほどの美しさ、哀しさ、優しさ。
何度やってもいいですね。

そのオテロは2日のインターバルが開いてから再びリハーサルとなります。
自分の中でうまく音楽が熟成されるといいな。

繰り返す!

2009-09-04 00:11:27 | オーケストラ
昨日は静岡市のグランシップでの公開録音。
残念ながら演奏中に時計のアラームや携帯の呼び出し音が鳴ってしまいまして、でも幸いな事に録り直しにはならずに。
開演前に新人アナウンサーが舞台上であれだけ注意を喚起していたのに、それでも鳴らしてしまう人が多いのです。

メインのブラームスの2番、1楽章の繰り返しをやりました。
珍しい事です、2回目くらいかもしれません。
繰り返して発見した事があります。
当たり前の事なんですが2小節目でホルンが奏でるメロディが第1主題なんだなと再確認しました。

どうしてもこの曲はホルンが長調と短調でメロディを奏でた後、バイオリンとチェロが下降音形を弾いて一度テンポもテンションも下がってしまう。
練習番号のAからバイオリンが演奏するメロディが始まってやっと音楽が動き出すみたいな演奏になりがちなんですね。

昨日の演奏も1回目はそんな感じで音楽が動き出すのに時間がかかりました。
でも繰り返して頭に戻ると全然そうならない。
音楽がきちんと動いている。
途中で変に立ち止まったりしないのです。
素直に音楽が動いて流れて行く。
本来1回目からこういう演奏にしなくてはいけないんですね、きっと。
ですから、今まではきちんとしたこの曲の冒頭の姿を再現出来ていなかった、とも言える。
繰り返しをやってみて初めて感じたのがこの事でした。

ちなみに他の作曲家の曲でも繰り返すことはありますが、多少の違いはあってもここまで1回目と2回目で音楽の進行が違ってしまうことはほとんどありません。
「運命」しかり「未完成」もしかり。
不思議なものですね。

さて今日からはオテロです。
新国の2009-2010シーズンの幕開けのオペラがオテロ。
監督不在というのも寂しい船出ではありますがとにかくシーズンは始まります。
大好きなオテロですが何分10年以上やっていなかったので、細かい所が今イチ掴め切れない。
でもいいな、やっぱり。

明日は

2009-09-02 01:38:46 | オーケストラ
明日は静岡市で本番です。
NHKのFM番組の為の公開録音、メインはブラームスの2番の交響曲。
この曲は7月の定期でチョンさんと演奏したばかり。
でも指揮者も違うしメンバーもだいぶ入れ替わり。
そうなればまったく違ったアプローチでの演奏になります。

よく指揮者が代わると違う音楽になってしまうオケはダメだとか言われる事も。
前回のこの曲の演奏は良かったのに今回は全然あの時と違うではないか、なんて言われるんですね。
でも指揮者が違ったのに同じような演奏をするって、それこそおかしな事だと思うんですけど。
ブラームスの書いた楽譜という設計図に色づけをして行くのが指揮者です。
当然人が違えば感性も違う、ある人は赤く塗るけれどこちらの人は紫にしたり。
音符一つにしても長く弾いてくれという人もいるし、同じ音符を短くしてくれと言う人だっている。
違って当たり前なんです、同じ人でも時間が経って考え方が変わる人だっているし。
生の演奏は一回毎に生き物のように変化していくものです。

さて明日の指揮者は下野さん、若手いやもう中堅の指揮者ですね。
決して悪い音楽家ではありません。
でも敢えて一つ注文を出すとするなら、もっと本音でぶつかって来て欲しいという事かな。
何かもう一つ、生身の彼が見えて来ない。
大人しいと言ってしまえばそうなのだろうけど。
彼自身の魂と我々の魂が響き合うような、そんな演奏が出来たら素晴らしいなあ。



吹き抜ける

2009-09-01 01:34:17 | Weblog
昨日の選挙といい今日の台風といい。
もの凄い勢いの風が吹き抜けて行きました。

私の住んでいる神奈川2区のデッドヒートはもの凄いものでした。
他の選挙区で次々と当確や当選が発表されているのに何時間待っても当確すら出ない。
当確が出てからも票数を見れば僅差、最終結果を見たら何と548票差!
こんな僅差でテレビ局はよく当確を出したものだと感心もしました。

開票が始まった途端に当確がバンバン出てましたがあれも不思議ですよねえ。
いくら出口調査やアンケートをしたからと言ってもねえ。


今日の午後は台風の風と雨。
だいぶ逸れてくれたのでとんでもない事態にはならなかったのが幸い。
でも雨はよく降ってました。

午後6時を過ぎて急に明るくなり空が真っ赤に染まったのには驚きました。
いきなりの夕焼け、それまで真っ暗な空から激しく雨が降っていたのに。
あっという間に駆け抜けていきました。

そんな風が吹き抜けた2日間。
これで8月も終わって明日からは9月。
クラシック界ではシーズンの始まりとなります。
これから年末まで一気に突っ走ります。