にのじ@ばよりん的日常

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疾走するデザイン

2008-06-11 02:40:41 | F1
今オペラシティアートギャラリーでは「疾走するデザイン」と題してF1マシンのデザインの変遷を辿る展示が行われています。
今日はその展示をじっくりと見学してきました。

1950年代から各年代ごとに1台づつ実際のマシンが展示されています。
手を触れることはできませんが至近距離で見る事が出来るのです。
残念な事に70年代に起こったベンチュリー効果の発見によるデザイン革命の時のマシンが無いのです。
ロータスは「77」がありました、その後が空力マシンの「78」。
その後に続くルノーやブラバムといった将に革命的なマシンが有れば良かったなあ。
展示ではロータスType77の次に80年代を代表してマクラーレンMP4/4となります。
ですからロータスとマクラーレンとでは全くと言っていい程に姿が変わってしまいます。
この間にあった様々なマシンの多様性が素晴らしかったのですけど。

ただこのマクラーレンは時代を作った最強マシン、直線的なフォルムにホンダのターボエンジンを積み、セナとプロストという希代の天才が乗りこなしたマシン。
その年のレースで優勝し続け、優勝を逃したのはただ1戦のみ。
マシンにはセナの名前が刻まれていました。
我々がセナとホンダの走りに熱狂したあの時代を駆け抜けた名車。
美しく整備されたマシンは力強さを今に伝えてくれていました。

次がウィリアムスFW14B、アクティブサスペンションを駆使してマンセルとプロストが席巻した名車。
展示はレッド5のカーナンバーも眩しいマンセルの車。
これも速かった、まさに無敵。
そしてフェラーリからは失敗作F2005が
B・A・Rホンダから006が、琢磨君がインディアナポリスで表彰台に上った時のマシン。
これも速かった、この年バトンが大ブレーク。
でもここから下降線を辿って今に至るのです、展示車はバトンのもの。
しかしカラーリングが今年のホンダのマシンと同じ物になっていて違和感たっぷり。

最後がアロンソが駆ってチャンピオンを取ったルノーR25。
カウルが開いていてエンジンやギヤボックスがよく見えました。
こちらのマシンも今年のカラーリングである「INGカラー」に塗り替えられていてとっても変。
本来ならJTの「マイルドセブン」カラーにiModeのロゴが書いてあったはず。
契約の関係なんでしょうか、仕方が無い事とは言え当時のままの姿で保存してほしな。

その他にもエンジンやタイヤなども展示されていて、F1の世界にひたるには充分な展示でした。
じっくりと見て来ましたがちょっと書いたように物足りなさも。
しかし実車の迫力はたまりませんね。

さてヨーロッパではEuro2008が始まっていて連日熱戦が繰り広げられています。
感じることは大会の開催哲学が素晴らしいという事。
ワールドカップと同等のクオリティですよね、スタジアムの雰囲気もそうだし。
戦いの質と環境も。
それに引き換えアジアカップのお粗末さ。
ピッチも荒れ、観客の質も審判の質も。
何より中立国の審判でなくても平気で試合をさせてしまう主催者の愚かさ。
こんな事をしているからいつまで経ってもヨーロッパや南米に追いつけないのです。


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