今日の仕事はロン・ティボーコンクールの受賞者演奏会。
3人のピアニストが登場して協奏曲をそれぞれが演奏しました。
ゲストとして登場の横山さんは別格として、あとの若い二人に感心させられました。
韓国のキム君と日本の田村君、二人の演奏はその若さとうらはらに非常に考えた音楽。
キム君はプロフィールを見ればまだ17歳、その年齢で弾いたのはベートーベンの4番の協奏曲。
ベートーベンのピアノ協奏曲の中でも異色なこの曲、内向的とも言えるその音楽をこの若者は見事に音楽にしてしまいました。
演奏者の積んできた経験や記憶の深さがそのまま出てしまうようなこの曲をまだ少年とも呼べるような彼がしっかりと表現してしまったのです。
決して力まず、若さ故のエネルギーのほとばしりも程々。
しっかりと音符と向き合い深淵な世界を作り出していました。
凄い才能です。
田村君はラフマニノフの2番、ともすれば華麗さを際立たせて派手に弾いてしまいたくなるこの曲を、彼もまた独特の「間」と哲学的なテンポで演奏しました。
しっかりと考えつつ、感情のままに突っ走ることなく。
でも音楽の持つ艶やかさを損なう事もなく。
こちらも恐るべき才能です。
二人ともまだまだ若い。
これからもまっすぐに伸びていって欲しいもの。
期待しています。
3人のピアニストが登場して協奏曲をそれぞれが演奏しました。
ゲストとして登場の横山さんは別格として、あとの若い二人に感心させられました。
韓国のキム君と日本の田村君、二人の演奏はその若さとうらはらに非常に考えた音楽。
キム君はプロフィールを見ればまだ17歳、その年齢で弾いたのはベートーベンの4番の協奏曲。
ベートーベンのピアノ協奏曲の中でも異色なこの曲、内向的とも言えるその音楽をこの若者は見事に音楽にしてしまいました。
演奏者の積んできた経験や記憶の深さがそのまま出てしまうようなこの曲をまだ少年とも呼べるような彼がしっかりと表現してしまったのです。
決して力まず、若さ故のエネルギーのほとばしりも程々。
しっかりと音符と向き合い深淵な世界を作り出していました。
凄い才能です。
田村君はラフマニノフの2番、ともすれば華麗さを際立たせて派手に弾いてしまいたくなるこの曲を、彼もまた独特の「間」と哲学的なテンポで演奏しました。
しっかりと考えつつ、感情のままに突っ走ることなく。
でも音楽の持つ艶やかさを損なう事もなく。
こちらも恐るべき才能です。
二人ともまだまだ若い。
これからもまっすぐに伸びていって欲しいもの。
期待しています。