休養

昨日の本番の疲れは近来稀に見る類いの疲れ方。
腕を上げるのが辛い、首筋や肩もバリバリ。
ショスタコ恐るべし、凄い曲ですがえらい曲でもありました。

おまけに風邪です。
薬を飲んだおかげかだいぶ楽にはなりましたが、鼻の奥が大火事です。
ひどい状態になっていますので明日は耳鼻科に行って鼻の中をじっくり診察してもらってから仕事に行きます。

昨日演奏したショスタコーヴィチの４番ですが10年ほど前にバルシャイさんの指揮で定期で演奏しましたから昨日が２回目の演奏でした。
バルシャイさんともショスタコを結構やりましたし井上さんともその頃定期的にショスタコばかり演奏していました。
考えて見れば結構な回数ショスタコはやっているわけです。

バルシャイさんとの共演というのはやはり刺激的でありました。
実際に作曲者本人とも親交があったそうで、それに加えて旧ソ連の体制を生き抜いてきたという経験が相まって独特の厳しい音楽になりました。
もともとが弦楽器の名手でもあり弦楽器の特性を知り抜いていて弓の使い方など厳しく練習させられたものです。
どちらかと言えば小柄な体、そして指揮のモーションも小さいのですがそこから生み出される音楽のパワーは途轍もないもの。
今回の井上さんのアプローチとは全く違う方法でショスタコーヴィチを作り上げました。
演奏しながらちょっと懐かしく思い出してもいたのです。
そのバルシャイさんのショスタコ全集、これがまたとんでもなく安い値段。
でも中身は特上、今回もこれを参考に勉強させてもらいました。