にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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濃縮

2007-04-16 00:59:48 | オーケストラ
午後のコンサート、目一杯の曲数で思いっきりにぎやかな物ばかり。
もうちょっと静かな曲が多くてもと思いましたが、でもやはりドンドン景気の良い音楽の方が良いのかもしれませんね。

最初から最後までフルパワーという感じで弾き続けた一日でした。
思いっきり中身の詰まった濃密なプログラム。
弾く方はもちろんですが聞かれたお客さんもちょっと疲れたのではと思ってしまいました。

「売られた花嫁」の序曲、これは難曲中の難曲。
弦楽器のオーディションにも出題させる事が多いのです、冒頭からしばらく続く早く細かいパッセージ。
ここをお互いのパートを聞きつつ正確にアンサンブルを積み上げていく難しさ。
実際問題としてオケの側から言わせてもらうなら自分たちで一番やりやすいテンポがあるんです。
しかし指揮者にも自分の望むテンポがある訳で、ここのバランスが難しい。
遅くやればそれだけ合わせやすいかと言うとそうでもないんです。
早くても音楽の流れがしっかりしていれば却って合わせやすかったりもしますし、逆に変に遅いと音楽のエネルギーが損なわれてしまうこともあるし。
安全運転が必ずしも良い音楽を生み出すという事では無いのです。
破綻を来す一歩手前の危うさ、これがけっこうよかったりするんですね。
今日はどちらかといえば安全運転、我々としては最初に出たテンポでそのままグングンと押し進めて行きたかったのですが。
先生は途中からどんどんセーフティーに向いていって、正直言って辛かった。
妙に落ち着いた音楽になりました。
ワクワク、スリリングで行きたかった。

さてさて明日はまたオーディションです。
今度はトランペット。
去年行われたオーディションが色々と不都合が重なって合格者が出なかったのです。
今回は手順を慎重にふまえてやりますのでぜひとも合格者が出てほしいもの。
3人の受験者が最終審査に残っています。
どんな演奏を聞かせてくれるんでしょうか。