にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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冬の声

2006-02-07 23:17:49 | オーケストラ
広瀬香美さんのコンサートのリハでした。

この声を聞けばああ冬だなあ、ゲレンデが呼んでいるなあと無条件で思ってしまう私です。
パブロフの犬のようです、条件反射と言う物は恐ろしい。
今回のコンサートですが彼女の持ち歌だけではなく他の歌手の歌を沢山歌います。
彼女のヒット曲はメドレーとして演奏されますが何と広瀬さん、このメドレーと他の2曲は指揮をするんです!
私個人としては彼女に思う存分歌っていて欲しいところですが、今回は編曲も全て彼女、指揮もすれば歌も歌うとまさに大活躍。
ヒット曲メドレーは最後の2曲、プロミスとロマンスの神様だけ歌うんです。
ちょっとさみしいかな、ゲレンデが融ける程・・も歌って欲しかったのだけどなあ。
でもね、プロミスのあのビブラートが生で聞けたのでそれだけでも嬉しかったんですけどね。
本番では他にも異色のゲストが多数出演です。
某女性お笑いタレントさんが歌を歌うのも見物です。

さてその前はチョンさんで定期の練習という非常に頭の切り替えの難しい一日。
未完成とグレートというしんどい2曲、特にグレートはオケ殺しで有名な曲。
なるべくならこの曲の4楽章は一日一回だけにしてほしい、2回弾いたら潰れます。

冗談はさておき今回は弦楽器の編成が通常のチョンさんの定期より小さいのです。
でも管楽器は倍管、見た目は何だか変ですが音を出してみるとこれがなんともしっくり来るんです。
グレートは思い切り大きな編成でゴージャスに演奏するのが昔のやり方。
でもこの頃はピリオド奏法を採用したり昔の楽器でやったりしてだいぶ傾向が変わってきましたね。
今回弦楽器は変則12型、12・12・10・8・8という人数。
これを2楽章や3楽章の一部では更に3分の2の人数で演奏するんですね。
すると透明感に溢れる秋の青空のような音楽になったりする、それはもう弾きながら感心ばかり。
チョンさんもグレートを演奏する度にあれこれ考えながら色々とトライを繰り返してきたようです。
弦楽器の人数を増減させると音量が変化するだけでは無いんですね、聞こえて来る音楽そのものの性格まで変わって聞こえます。
奥が深いですね。