にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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拭えない違和感

2006-02-02 00:10:56 | オーケストラ
蝶々さんのゲネプロを上野の文化会館で、ワーグナーをやるのかと思う程の深い深いピットの底で演奏です。
こんなに深いピットで果たしてオケの音が立つのかと心配してしまいます、プッチーニですからねえ。
シャキッとした音が客席に届いているんでしょうか?
これがまず一つ目の違和感。

今回の演出・装置は亡き粟国さんの再演、思い切り日本です。
これっぽっちのごまかしの無い日本が描かれています、建物・庭・衣装・化粧・所作などなど突き詰めた日本が描かれているんです。
そこに西洋の顔をして体型も西洋人そのものの蝶々さんが日本髪に着物で立っている、一人だけ所作もヨーロッパ。
その感情表現は全く日本人とは対局にあるもの、周囲が混じりけの無い日本ですので浮き上がってしまうのは仕方が無いのかな。
もう少し統一感のある舞台にして欲しかったけどな。
それが二つ目の違和感。

演奏する上でどうしても困っているのがテンポの不安定さ、指揮者の思う所がどうにも掴めない。
早くしたいのかな?と思ったら実はそのままのテンポだったり、普通は遅くする所もそのままだったり。
そのままのテンポかな?と思うと早くなっていたりどうにも読めない。
オケ全体で急ブレーキを掛けたり、一部だけブレーキをかけてしまったり纏りきれないのです。
これが3つ目の違和感。

違和感いっぱいではありますが明日一日まだゲネプロがありますのでなんとか調整出来るところはやってしまいます。
あとは本番ですが本番が始まってしまえば舞台は自然に動き出すでしょう。
あまりキリキリ考え過ぎないようにしたいと思います。

今日の地震ですがちょうど外に居て気が付きませんでした、不思議なんですが去年の大きな地震も電車に乗っていたり車に乗っていたりで気が付かず。
これって運が良いってことでしょうか、カミさんは新宿からの帰りでしたが電車が止まってしまい苦労して帰ってきました。
そう考えるとやはり運が良いのかな?