横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

再びFOSS4G2007について

2007年10月02日 22時40分45秒 | OSGeo/FOSS4G
 NokiaがNavteqを買収したニュースをはさんでしまったが、再びFOSS4G2007への参加について。

 今回、もし私がFOSS4G2007への参加をしなかったら、それは自分の人生にとって大きな損失になっていただろうと、今思う。一昨年と昨年も、コミュニティの広がりがとても大きくて、質的な成長を感じたのだが、今年は、それ以上のインパクトであった。

 何がそうなのか、であるが、以下の3点においてである。
・コンピュータサイエンスの分野からの参加者が急激に増えていること、つまり、オープンソースのメインストリームに、FOSS4Gが飲み込まれ始めていること、言い換えると、プロプラエタリの業界ベンダには、もう成長する余地など残されていない

・話題になるテーマが様変わりしたこと、ツールでは、OpenLayersが話題の筆頭であり、ka-MapはOpenLayersにマージされて事実上消えてしまい、マッピングツールでは、GeoServerがブームで、MapServerは定着普及しきっているためかトピックにならないこと、テクノロジー面ではWPSやWFS-Tなどに注目が集まったこと

・カンファレンス自体が成熟したこと、つまり、手作り感のあるカンファレンスでありながらも、展示ブースも”商業的”にも出展の意味が出てきたこと

これらは、出席して肌で感じてみないとわからないところが多いが、とにかくものすごい勢いで動いているのである。

 海外のこの手のカンファレンスに、なぜわざわざ出かけていくのか、と時々聞かれるのだが、潮の流れを体感できるからである。日本国内で活動を行っていると、ともすれば、国内市場動向だけに目が行きがちだし、社内のオペレーションについつい労力を割かれてしまい、結果として時が経ってしまう。そういう時でも、半ば強制的に時間をとっていくことを今までやってきたからこそ、判断を大きく誤らずにすんでいる。もちろん、お金がかかる(格安航空券を使っても出張総額は30万円くらいかかる)。それ以上の価値があると思うから、繰り返して出かけて行っている。

 それにしても、私の会社も、多彩なバックグラウンドを持った、モチベーションあふれる人をもっともっと募集しなければ、この大きなうねりの中でさらなる成長ができないと痛感した。地理情報、データベース、プログラミング言語、Webサービス、マッピング、ルーティング、ジオコーディングなどの経験と興味のある人たちに会社に参加してもらい、真剣なコラボレーションを行えば、それは日本の地理情報サービス業界全体にとってものすごい進歩となるだけでなく、間違いなく世界のコミュニティへのコントリビューションにもなると思う。正社員、契約社員、アルバイト、インターンシップ、協力メンバーなど形態は問わず、この動きを共にするメンバーを募りたい。

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