オープンソースデスクトップGISツールの1つでJUMPが知られている。2003年から2004年にかけて、カナダのVivid Solutionsが開発したものだが、オブジェクト編集機能や空間検索機能などが充実していたものの、Javaベースということもあり、肝心の動作が遅い点や使用メモリがどんどん増えて実用性に欠ける点が、多くのユーザーを遠ざけていた。ちなみに、日本語化版が筑波大学の村山祐司先生が「フィールドワーク支援GIS」としてリリースしており、こちらを使えば日本語が扱える。
そのJUMPの開発者グループから枝分かれして、OpenJUMPというプロジェクトが進行していたのは知っていたが、正直それほど関心を持っておらず、7月中旬にWin32インストーラ付きのバージョン1.0.1がリリースされていたことを、今日、会社のエンジニアが聞くまで知らなかった。こちらのプロジェクトには、Vivid Solutionsのエンジニアだけでなく、PostGISやuDigで知られるRefractions Reserchのエンジニアも参加している。
早速ダウンロードしてインストールしてみた。わずか7メガ弱のファイルサイズで、インストールにも時間がかからない。起動も早く、以前のJUMPとは比べものにならないほどだ。そして、OpenJUMPの良いところはi18N(言語の国際化)が完了していることである。つまり、日本語のファイルが正しく表示できる。次に、動作が思いの外速いことだ。さらに、豊富な機能はJUMPの良さをそのまま引き継いでいる。WMSレイヤも参照することができ、デスクトップGISツールとしてはかなり良い線を行っている。
とりあえず、自宅から会社の試行WMSサービスに接続してみた。(下の絵)
表示は思った以上にスムーズである。
もちろんこの上に別のベクトルレイヤを載せることもできるし、そのベクトルレイヤを編集もできる。
まだ十分に使い込んではいないが、結構やるな!という印象だ。
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日本語化(パッチも含む)をおこなったものです。フィールドワーク支援GISから、OpenJUMPに切り替えております。
こちらのサイト、毎回大変参考になるので、見るのが楽しみです。