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MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 60-41

2024年01月07日 17時27分25秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
60位→41位

明けましておめでとうございます。歴代最高のアルバム500選ですが、昨年中に完了させるつもりが、結局ずれ込んでしまいました^^; 残るはあと3回、お楽しみ頂ければ幸いです。

☆60位☆

Tributo A Queen Los Grandes Del Rock En Espanol/Varius Artists (1997)
クイーンに捧ぐ
南米のミュージシャン達による、クイーンのトリビュート・アルバムで、全曲スペイン語(一部ボルトガル語もあり)によるカバーである。その点でも新鮮だが、各曲の解釈も大胆で衝撃的ですらある。南米ならではなのか、独特のリズム感覚も良い。白眉はラップになってしまった「ボヘミアン・ラプソディ」だが、どの曲も甲乙付けがたく、あまたあるクイーン・トリビュートの中でも出色の出来映えである。

☆59位☆

Misses/Joni Mitchell (1996)
永遠の愛の歌-ジョニ・ミッチェル・ベスト2/ジョニ・ミッチェル
同時に出た『Hits』と対になっており、こちらはヒット曲ではないが、本人の思い入れの強い曲を集めたベスト盤であり、いわば隠れた名曲集でもある。「Nothing Can Be Done」「The Beat Of Black Wings」「Impossible Dreamer」といった80年代以降のAOR的な曲に、個人的には惹かれる。見た目はソフィスティケイトされているが、その感性は実にアバンギャルドである。

☆58位☆

The Best Of James Bond 30th Anniversary Collection/Various Artists (1992)
ジェームズ・ボンドに捧ぐ~私たちの愛したスパイ
007シリーズの主題歌には、特別な何かがある。単に映画の主題歌というだけではない何かが。だからこそ、我々も新作の度に主題歌に期待するし、ミュージャン達にとっても007シリーズの主題歌を手がけるのは名誉であり、ここに名曲が生まれる特別な力が働くのだ。本作は007シリーズ30周年記念盤だが、収録曲はどれも実に英国的な魅力に満ちた名曲ばかりである。

☆57位☆

Stars/Simply Red (1991)
スターズ/シンプリー・レッド
割にシンプルなサウンド・プロダクションで、ダンサブルな曲とメロウな曲が交互に収録されている。ミック・ハックネルのボーカルは相変わらず良いが、キーボードのフリッツ・マッキンタイアの貢献度も高い。曲の出来も良いし、メンバー・チェンジで演奏力も向上した。本国イギリスでは大ベスト・セラーとなり、代表作と言っていいのでは。メロウ路線を代表するタイトル曲は、どこか英国的な香りのする名曲。

☆56位☆

The Language Of Life/Evrything But The Girl (1990)
ランゲージ・オブ・ライフ/エブリシング・バット・ザ・ガール
ボサノバ等を取り込んだネオアコ路線のデュオと思っていたEBTGだが、トミー・リビューマと組んで極上のポップ・アルバムを作り上げた。ジャジーな雰囲気、シンプルながらもオシャレなサウンド、そして包み込むようなトレイシー・ソーンの歌。全く非の打ちどころのないアルバムである。EBTGにとっては、この路線は本作だけと思われるが、間違いなく最高傑作であり名盤である。

☆55位☆

A New Flame/Simply Red (1989)
ニュー・フレイム/シンプリー・レッド
この頃までは、シンプリー・レッドもUKソウルの1バンドであったと思うが、ジャズや黒人霊歌をルーツにしているかのような音楽性は、明らかに他のUKソウルとは一線を画していた。本作は3作目で、都会的な洗練されたソウルを提示しているが、単にオシャレなだけのサウンドではない。冒頭のミュート・トランペットのイントロにノックアウトされたら、もうこのアルバムの虜。

☆54位☆

Steel Wheels/Rolling Stones (1989)
ステイール・ホイールズ/ローリング・ストーンズ
ストーンズは80年代もコンスタントにアルバムを発表していたが、なんとなく焦点がぼやけた作品が多かったように感じていた。が、80年代最後の年に出た本作は、久々にストーンズらしさ全開の名盤である。時代のトレンドも取り込んではいるが、自分たちの進むべき道を悟ったベテランは強い。彼らはこの後、ワールドツアーを積極的に行うようになり、新たな黄金期に突入していくのであった。

☆53位☆

Like A Prayer/Madonna (1989)
ライク・ア・プレイヤー/マドンナ
本作も、発表当時やはり世間を騒がせたが、内容としてはマドンナの最高傑作と言ってもいいのでは。ヒットしたタイトル曲を筆頭に、歌詞も含めて完成度が高い曲が並び、また起承転結のあるアルバム構成も良い。中でも個人的イチオシは「Keep It Together」である。人力によるパーカッシブなバックトラックのなんと素晴らしいことか。

☆52位☆

Sleeping With The Past/Elton John (1989)
スリーピング・ウィズ・ザ・パスト/エルトン・ジョン
80年代も充実した活動を続けてきたエルトンの、その栄光の80年代を締めくくる名盤。歴代でも、彼の5本指に入る傑作ではなかろうか。とにかく収録曲が名曲揃い。捨て曲なし。特に、第一弾シングルとなった「ヒーリング・ハンズ」、エルトンの新たなる名曲と呼ぶにふさわしい曲である。「サクリファイス」の方がヒットしたけど。

☆51位☆

Pump/Aerosmith (1989)
パンプ/エアロスミス
エアロスミスの80年代を代表する名盤。アルコールやドラッグ依存から立ち直り、心身共に健全な状態で作られて成功した前作を遙かに上回るテンションの高さが感じられるのが素晴らしい。成功の要因となった外部ソングライターとの共作は、本作に於いては10曲中4曲にとどまっており、良い意味でのエアロらしさ全開なのは、これが最後かも。「F.I.N.E.」とかたまらん。

☆50位☆

Volume One/Traveling Wiburys (1988)
ボリューム・ワン/トラベリング・ウィルベリーズ
突如リリースされた大物ミュージシャン5人による覆面バンドのアルバムは、フォークやカントリーに根ざしたアメリカンなロックに溢れている。こういうのが売れるのが、良くも悪きもアメリカなのだろうが、中味は実に素晴らしい。いくらでも飽きる事なく聴いていられる名盤である。5人のうち、3人までが鬼籍に入っており、時の非常さを感じて感傷的になったりはするが、アルバムの素晴らしさは今でも色褪せない。

☆49位☆

Soul Searchin'/Glenn Frey (1988)
ソウル・サーチン/グレン・フライ
ここには、良くも悪くもヤンキーな彼はいない。大好きなR&Bを純粋に追求し続けた結果、超のつく名盤をグレイン・フライはものにした。先人や先人の音楽に対するピュアなリスペクト、ソウル・マナーに則りつつも個性的に仕上げた収録曲、温かみのあるサウンド、そして円熟のボーカル、どこを切っても非の打ち所のない、感動的な名盤である。「True Love」とか聴いててゾクゾクする。

☆48位☆

Tango In The Night/Fleetwood Mac (1987)
タンゴ・イン・ザ・ナイト/フリートウッド・マック
異論があるのは百も承知だが、マックの最高傑作は、実は本作だと思う。リンジーのソロ作のはずが、結局マックのアルバムとなったようだが、経緯はともかく、恐ろしいほどに収録曲が充実している。リンジー、クリスティンそしてスティービーの3人に同時に神が降臨したかのような、それぞれ持ち味を生かしつつバランスも絶妙な、正に奇跡の名盤。特に「Seven Wonders」は必聴。

☆47位☆

Crowded House/Crowded House (1987)
ドント・ドリーム・イッツ・オーバー/クラウデッド・ハウス
「Don't Dream It's Over」は80年代いや20世紀を代表する名曲である。この曲をフィーチャーしたクラウデッド・ハウスの1stも名盤だ。収録曲は「Don't Dream It's Over」に勝るとも劣らない名曲ばかり。メロディの良さだけでなく、時にプログレッシブだったりサイケデリックだったりするアレンジも素晴らしい。そして聴く者を包み込むサウンドとボーカルはどこまでも優しく温かい。

☆46位☆

90125/Yes (1983)
ロンリー・ハート/イエス
9012イエスは、それまでのイエスとは違うイエスだったが、ジョン・アンダーソンが歌っているのでイエスなのである。一応元イエスのトレバー・ホーンのプロデュースによる本作は、プログレ風味を残しつつ、当時の先端のテクノロジーを取り込んだ新しい感覚のロックを提示し、予想外の大ヒットとなった。スティーブ・ハウとは違うソリッドなトレバー・ラビンのギターが素晴らしい。名盤である。

☆45位☆

Mecca For Moderns/The Manhattan Transfer (1981)
モダン・パラダイス/マンハッタン・トランスファー
ジェイ・グレイドンと組んだポップ路線は、一時的とはいえ音楽性でも商業面でも大成功だった。AORにドゥーワップ、4ビート、ポップ・バラードからアカペラに至るまで、卓越したコーラス・ワークを武器に、エレガントで変幻自在なポップ・ワールド全開の名盤である。正に小粋なオトナの音楽。ジャズ系ミュージシャンを配した演奏も素晴らしい。「コーナーポケット」では代名詞となったボーカリーズも楽しめる。

☆44位☆

Queen Live Killers/Queen (1979)
クイーン・ライブ・キラーズ/クイーン
衝撃のライブ盤である。ネットもMTVもなかった時代、ロック・バンドそれも海外のライブを体験するにはライブ盤を聴くしかなかったが、このクイーン初の公式ライブ盤は本当に衝撃だった。趣向を凝らしたパフォーマンスも素晴らしいが、観客の大合唱に象徴される、バンドと聴衆が一体となった一大エンタテインメントが、この時点で既に確立されているのが凄い。

☆43位☆

In Through The Outdoor/Led Zeppelin (1979)
イン・スルー・ジ・アウトドア/レッド・ツェッペリン
ジョン・ポール・ジョーンズ主導による、シンセを全面に出した音作りには、ひたすらメタリックだった前作の面影はないが、バラエティに富んだ収録曲は粒揃いだし、曲調に応じて柔軟に変化するバンド演奏も素晴らしく、聞き飽きない名盤である。ロバート・プラント入魂のボーカルが聴ける「All My Love」は名曲。ジョン・ボーナムも随所でさりげなく凄いプレイを披露している。

☆42位☆

Book Of Dreams/The Steve Miller Band (1977)
ペガサスの祈り/スティーブ・ミラー・バンド
前作に続いて大ヒットしたせいか、本作ジャケットのペガサスは、スティーブ・ミラーのイメージ・キャラとなった。『鷲の爪』制作時よりバンド・メンバーも増え、曲調も演奏もよりポップにバラエティに富んだものとなった。当時FMでもヘビロテだった「ジェット・エアライナー」をはじめ、「スイングタウン」「ジャングル・ラブ」等キャッチーな名曲多数。レス・デューデックをゲストに迎えた「孤独の旅」も聴きもの。

☆41位☆

Love You Live/Rolling Stones (1977)
感激!偉大なるライブ/ローリング・ストーンズ
1976年から1977年にかけてのヨーロッパ・ツアーの音源によるライブ盤であり、個人的にはこの頃のストーンズが一番良かったと思っているので、実に貴重な記録でもある。ビリー・プレストンを加えた演奏が、南部の香りたっぷりで実に素晴らしい。パーカッションが入ることで、興奮度がさらに増す。そのパーカッション乱れ打ちの「悪魔を憐れむ歌」で締めくくる構成も良い。名盤である。

次回は、40位→21位です。佳境です(笑)

コメント
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