ドーナツ盤・・・それは、特定の世代にとっては青春のシンボルであり、記念碑である。
ラジオ等で耳にした曲が忘れられず、レコードが欲しいのだがLPを買う金はないので、ドーナツ盤を買った、という人は多いと思う。よくよく考えてみると、僕が洋楽を聴き始めた頃、LP一枚は2000円~2500円だったのに対し、ドーナツ盤は500円または600円だった。一曲あたりの単価だと、ドーナツ盤の方が高いのだが、そんな事にまで頭をめぐらす中学生なんぞ皆無だったであろう。皆、少ないお小遣い或いはお年玉の中から500円(玉ではなく札)を握りしめ、大好きな曲のドーナツ盤を買ったのである。そして、何度も何度も、勿体ないのでB面曲も、擦り切れるくらい、それこそ歌詞も暗記してしまうくらい聴き倒したものだ。嗚呼、青春。
という訳で、部屋の整理のついでに、久々にドーナツ盤を眺めて、懐かしさで悶絶しそうになっていた週末だったのである(爆)。中でも、ややレアと思われるものを、いくつか紹介させて頂く。
この3枚、どれも今となってはレアではないか、なんて思ってたけど、ヤフオクで調べてみたら、落札希望価格はだいたい1000円から1500円程度だった。ELPは誕生日に友人からプレゼントされたもの。フロイドとグランド・ファンクは、友人から2枚500円くらいで買い取ったものだ。「庶民のファンファーレ」は、B面がアルバム未収録の「恐怖の頭脳改革」で、当時もなんとなくお買い得感があった(笑)。「葉巻はいかが」はシングル用に短く編集されたバージョンである。が、B面の「ようこそマシーンへ」はLPバージョンがそのまま収録されている。それも45回転で。曲が長くて収まらないので短くしたのかと思ったら、そうでもないようだ(笑)。逆に「孤独の叫び」は、両面とも33回転である。
この3枚、この頃は手持ちのレコードが少なかったせいか、よく聴いたなぁ(トオイメ)
この4枚は、中学から高校にかけて買ったもの。この当時の趣味がよく分かる(笑)。大げさでなく、歌詞覚えてしまうほど聴いてました。
こっちは、いかにもMTV時代って感じ。ここには載せてないけど、スターシップやMr.ミスター、プリンスのドーナツ盤もある。
で、ドーナツ盤といえば、やっぱりアイドル歌手を避けては通れないのである。
もういっちょ(笑)
松本伊代といえば「センチメンタル・ジャーニー」、「センチメンタル・ジャーニー」といえば松本伊代なんである。なのに、その曲のドーナツ盤を持ってないのはどういうことか。識者からお叱りを受けてしまいそうだが(ないない)、とにかく持ってないのである。同様に、「抱きしめたい」も「時に愛は」もない(見りゃ分かるって)。
ここに紹介した6曲、いずれも松本伊代の代表曲とは言い難い。現在では、カラオケにもなかったりする。ややカルトな位置付けの曲たちかもしれない。しかも、そういうのが好きだったりするから始末が悪い(笑)
さらに80’sアイドルである(笑)。「卒業」は、今でも3月になるとラジオでかかったりする。名曲である。が、他の3曲は、まず耳にする事はない。ママドルとして活動する早見優も、「渚のライオン」を歌うことはないだろう。2分ちょっとで終わってしまう、アイドル歌謡の鑑のような曲なのだが(笑)。ついでに言うと、この「渚のライオン」の編曲は、元四人囃子の茂木由多加である。コアだ(爆)
という訳で、ドーナツ盤を眺めてると、本当に飽きるという事がない。色々な思い出が甦ってくる。ドーナツ盤一枚でブログ記事が一本書けるのではなかろうか(笑)。ネタに尽きたら、やってみたりして(爆)
ドーナツ盤は、やっぱり青春のシンボルなのである。