日々の覚書

MFCオーナーのブログ

キングの憂鬱

2005年07月19日 22時26分12秒 | スポーツ
普段はサッカーネタは「横浜FCよろしく!」の方に書くのだが、今回は非常にビッグなニュースなので、こちらに書かせて頂く。

カズ、J2横浜FCへ完全移籍

なんと、あのキング・カズこと三浦和良選手が、J2の横浜FCへ移籍するという。驚かずにいられるか。なんたって、あのカズである。日本代表として国際Aマッチに91試合出場して56得点、Jリーグで通算136得点の、あのカズである。いや、こういった数字以上に、Jリーグ創生期に名実共に“Jリーグの顔”としてリーグを牽引し、日本人選手の海外移籍のパイオニアとなったりもして、正に近代日本サッカー最大の功労者である。そのカズがJ2のチームに移籍するのだ。こりゃ久々にとんでもないニュース...のはずなんだけど、どのスポーツ紙も一面でない、というのがさみしい。彼の置かれた現状を見事に物語っている。

カズはヴィッセル神戸で5年間プレーしているが、最近監督が交代してからはベンチにも入れない状態だったらしい。本人には、まだやれるという自負があるだろうから、出場機会を求めて移籍先を探すのは当然のことだろう。ただ、移籍先の横浜FCで本当に戦力になり得るのか、という点については、はっきり言って疑問である。J1よりJ2の方がレベル低いから、レギュラーは当たり前でしょう、と誰でも思うだろうけど、事はそう簡単ではない。カズの実力がどうこうというより、今の日本のサッカー界は、カズのようなタイプのFWを必要としていないのではないか、と思われるからだ。現在のサッカーにおいて、FWに求められるのはDFの裏へ飛び出すスピードであり、ゴール前でパスを受けてドリブルで切り込んでいくカズのスタイルはそぐわなくなっているのではないか、という気がして仕方ない。実績も経験も十分過ぎるほどなのに、彼がここんとこ代表に選ばれないのは、すばりスピードがないからなのでは、と僕は思っている。たまにリーグ戦をテレビで見ていても、ゴール前へのきわどいパスに反応しきれないカズを何度か見た。同い年で同じFWでもあるゴン中山と決定的に違うのはこの点だろう(ただ、さすがのゴンも、最近は体力が落ちてきたのか、途中交代する事が多くなったけど)。この傾向は、決して代表チームだけの事ではなく、J1やJ2でも同じである。特に、長丁場のJ2には、引いて守ってカウンターというチームが多く(横浜FCは比較的パス回しの多い方だが)、FWにはスピードが求められがちだ。横浜FCは、本当にカズを必要としているのか?

単なる杞憂であって欲しいけど、横浜FCがカズを獲得した最大の理由は、人気・注目度をアップさせたいからではないのか。今回の移籍にあたって、横浜FCは背番号11を用意したそうだが、カズを生かす為に戦術からチーム構成まで作り直す覚悟があるのだろうか。経験豊富で人望もあるカズであれば、かつてドゥンガやストイコビッチといった海外の名選手が行った若手の意識改革などには期待出来ると思う。けど、戦力としてはどうなのだ。90分間FWとしてフルに動き回れる体力が彼にあるのか。調子が悪い時にベンチに下げる事は出来るのか。今の横浜FCにとっての最大目標は、すばりJ1昇格、はっきり言ってそれしかない。その最大目標を達成する為に、カズは最適の選手なのか。確かに、カズが入れば集客は見込めるだろう。だけど、経営優先だけでいいのか。せっかくお客さんが来てくれるのに、カズが活躍して勝つ試合を見せられなければ意味ないではないか。ここいら、本当に心配である。

そんな訳で、この大ニュース、実に複雑なんである。

思えば、カズもツキのない選手だ。1993年「ドーハの悲劇」以降、気の毒なくらいツイてない。日本人初のセリエAプレイヤーとなったのはいいけど、開幕戦でケガをしてろくに試合に出られなかったし、日本が初めて出場したフランスワールドカップでも、直前に選から漏れた。長年在籍したヴェルディを離れクロアチアへ行ったけど思うように活躍出来ず、帰国して京都パープルサンガでまた花開いたと思ったら、ヴィッセルへの移籍を余儀なくされ、そしてついにJ2へ...Jリーグスタートの頃の彼を思うと、こんなはずじゃなかったのに...なんて思えてくる。現役に、そしてFWにこだわる姿には頭の下がる思いだけど。せめて、横浜FCで再びスポットを浴びて欲しい、と僕は思っている(年齢からして、現役最後のチームになる可能性高いし) 目覚めよキング・カズ!あのカズダンスをまた見せてくれ!

という訳で、これからは横浜FCに注目ですよ、皆さん(笑)

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爆弾男願望?

2005年07月17日 18時11分30秒 | 時事・社会ネタ
国民の祝日を月曜日に移動させて土・日・月の3連休をたくさん作ろう、という案は誰が思いついたのか知らないが、妙案には違いない。おかげで犠牲(?)になったのが、体育の日・成人の日・敬老の日・海の日といった祝日たちで、何故この日が祝日になっているのか、という非常に重要なテーマがどこかへ追いやられてしまった。これで益々国民は、祝日の意味など知らずに、ただ休日を消費するだけになってしまう訳だが、でも3連休は嬉しい。日曜日の夕方に、「明日も休みなんだ」と気づいた時の解放感といったらない(笑) 明日も休みなんだ、ビール飲んじゃえ、なんて気分になる(爆) 思えば、子供の頃から「サザエさん」の主題歌を耳にすると、「今日で休みは終わり、明日から学校(仕事)なんだ」と陰々滅々たる気分になるのだが、3連休の時は別である。単に3連休というだけでなく、日曜に続いて月曜も休み、というのがポイント高い。ま、色々と問題は抱えているものの、嬉しい3連休ではある。

さて、先日もちょっと触れたロンドンでのテロ関連のニュースなのだが、当局は実行犯と思われる男たちの写真を公開し、市民に情報提供を求める事にしたそうな。テレビのニュースでご覧になった方も多いと思うが、地下鉄の駅の防犯カメラに残っていた犯人の映像というのが、カラーで実に鮮明なんである。ほんと、顔がくっきりと分かるくらい。防犯カメラの映像って、モノクロで粒子が荒くて、なんだかよく分からない物ばかりと思っていたが、さすがイギリスである。ただ、よく特定出来たな、と思うけど。

実際、その写真に写っている犯人たちは、ほんとごく普通の市民にしか見えない。大きなリュックサックらしき物を抱えてはいたけど、デカい荷物を抱えて電車に乗り込む人は大勢いるだろうから、判別するのは難しいと思う。あえて言うなら、写真の男たちは、やや顔が濃いかな、という程度しか分からない(笑)

会議場とか空港とか限られた場所と違って、電車の駅なんて不特定多数が出入りするから、いくら防犯カメラを設置しているからといっても、特定の人物を見つけるのは困難なはずだ。僕はJR等の駅のトイレなどに誰にも気づかれないように爆弾を置いてくる、というのはそれほど難しい行為ではないと思っている。少なくとも、僕には可能だと思う。地味で目立たないキャラクターだからね(笑) そんな僕が、爆弾を持ってトイレに入り、中に置いたままにして出てくる。あれ、あいつトイレに入る時に持ってた荷物がないぞ、なんて注意している人がいる訳ない。そして一時間後に爆発。一時間前にトイレに入った僕の事を覚えている人間なんて、絶対に存在しない。田舎ならともかく、東京や大阪といった大都会なら尚更だ。かくして、テロ行為は成功し、僕は大手を振って町を歩いている、という訳なんである。

前述したように、僕はいかにもただのサラリーマンという顔であり風体である。こんなの巷に大勢いるから、見分けがつくはずない。しかも、自意識過剰ではなく奥ゆかしい性格だから(笑)、派手で目立つような事は一切しない。オフ会等で僕に一度会っただけの人なんて、はっきり言って僕の顔など覚えていないだろう。あまりに存在が地味なゆえ、ライブで演奏を終えて出てきたら、出番はまだですか?なんて言われた事すらある。目立たないようにしてるけど実は二枚目とかカッコいいとか、そういうのもないから、見ず知らずの人に強烈な印象を残す事もあり得ない。だから、衆人環視の中でも大それた犯罪を犯す事が可能なのだ。僕みたいなタイプが、実は一番危険なのだよワトソン君(爆)

とまぁ、テロ実行犯と目される人間の写真、なんてものを見ながらぼんやりとそんな事を考えていた。僕なら決して当局にマークされる事はないだろうな、と。でも、日本と違ってイギリスの警察は優秀かもしれないので、すぐ捕まってしまうかもしれないが。但し、今回のような不特定多数を狙うテロ行為は、僕の流儀に反するので絶対にしないけど。どうせやるなら、特定の家やビルに爆弾投げ込む方を選ぶよ、それも予告付きでね(自爆)

あ、断るまでもないですが、僕は爆弾作れません。

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札幌メモリアル

2005年07月13日 23時37分01秒 | スポーツ
今日は久々にナイターを見ていた。巨人vs中日於:札幌ドームである。試合は、中日が2試合連続の2ケタ安打&2ケタ得点で巨人を粉砕し連勝。わっはっは。やっぱりこうでなくては。中継が途中で終わってしまい、試合終了の瞬間を見る事が出来なかったのが非常に残念だった(笑)

何でも、去年の札幌シリーズで、中日は巨人に3連勝して波に乗り、リーグ優勝へ突っ走ったのだそうだ。へえ、そうだっけか(おい) でもって、その時首位は巨人で中日は2位だったらしいのだが、昨シーズン巨人が首位にいたことなんてあったっけ? やだなぁ、年取ると忘れっぽくって(爆)

今回の札幌シリーズ、中継は日本テレビ系という事で、CM前に「札幌メモリアル」と題して、過去の札幌(ドームではなく、円山球場がほとんどだったが)での、思い出の名場面を流していた。で、巨人=札幌=名場面、で思い出すのは、何と言っても1988年、外野を守っていた吉村と栄村が激突し、吉村が靱帯断裂の重傷を負った試合だろう。この試合も奇しくも中日戦だった。吉村はその後、手術・リハビリを経てカムバックするが、レギュラーの座を取り戻す事は出来ないまま引退してしまう。近い将来巨人の不動の4番の座が約束されていたのに、ケガで4番どころか、選手生命まで棒に振ってしまったのである。悔やんでも悔やみきれないだろうな。あの時、激突してきた栄村を心底恨んだのではないだろうか。その栄村はケガもせず、それどころか吉村のリタイアで空いた外野のポジションにまんまと滑り込み、シーズン終了までずっと試合に出ていた。さすがに翌年以降は姿を見なくなり、そのうちオリックスに移籍してひっそりと引退した。その胸中やいかに。

今回は、巨人ファンにとってはイヤな事を思い出させてしまったかもしれない。もちろん、わざとです(爆)

コメント (2)
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すごくない?

2005年07月09日 11時52分26秒 | モバイル投稿
これから出張で今新大阪駅のレストランにいるんだけど、ここのBGMがちょっとすごい。

ピンボールの魔術師(エルトン・ジョン)
となりの町のお嬢さん(吉田拓郎)
ハイスクールはダンステリア(シンディ・ローパー)
今はもう誰も(アリス)
長い夜(シカゴ)...

懐かしの洋楽とニューミュージックが交互に...誰の趣味なんだろ。

コメント (3)
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テロは正義ではない

2005年07月08日 22時35分38秒 | 時事・社会ネタ
普段は温厚な人として知られている僕であるが(嘘つけ)、今回はちょっと過激な発言をするかもしれない。

またしてもテロである。ご存知の方も多いだろうが、ロンドンで地下鉄3ヶ所と2階建てバスを爆発する同時テロが勃発した。アルカイダのしわざである(犯行声明出してるんだから、奴らのしわざと見ていいだろう)。一体、どれだけテロ行為を繰り返せば、奴らは満足するのか。奴らには奴らの大義名分があるのかもしれないが、卑劣な手段で罪もない人たちを大量に殺し続け、「ジハード」などとうそぶく奴らは、はっきり言って人間ではない。自分たちイスラム教徒以外を人とも思わぬ奴らこそ、正に人間の皮をかぶった悪魔と呼ぶべきだろう。非常に手垢のついた言い回しで申し訳ないけど。

もちろん、そんな簡単に割り切れる問題ではない事は百も承知だ。東洋の島国に暮らす僕らの想像を遙かに超えた、宗教・民族問題が背景にはある。そして、僕はアラブ諸国の味方でもなければ米英を支持するものでもない。自分たちの国や宗教を守る為には、時として強硬な手段をとらねばならない事もあるだろう。だけど、4年前の9・11にせよ、去年のマドリードにせよ、今回のロンドンにせよ、一連のテロ行為はそういったレベルのものではない。単なる大量殺戮だ。そこには欧米諸国に対する憎しみしか感じられない。

国連は総力を挙げて、テロ組織を壊滅すべきだ。話し合いで解決出来る問題ではないし、それで納得する連中ではなかろう。だいたい、こういった問題を話し合いで解決しようなどという考えが甘い。例の9・11の後、アメリカの報復に関して「殺し合いでは何も解決しない」とか「とことん話し合うべきだ」とか、脳天気な発言をする日本人(特に政治家)が結構いたが、その人たちはニューヨークの貿易センタービルに旅客機が突っ込む映像を見て何も感じなかったのだろうか。映画の一場面とでも思ってんたんじゃないのか、なんて勘繰りたくもなる、実に平和ボケした発言だった。僕があの映像を見て感じたのは「怒り」ただそれだけだった。当事者でない日本人の僕ですら、いいようのない怒りを感じたのだ。当のアメリカ人が怒らないはずはなかろう。所詮、対岸の火事としか思ってないから、脳天気な発言も出る。「殺し合いでは何も解決しない」と言った政治家に聞いてみたかった。テロが繰り返されて、あなたの家族や友人が次々と殺されていく、それでもあなたは同じ事を言い続ける事が出来ますか、と。

結局、世界をひとつに、なんて思想自体が無理なのだ。言葉も宗教や風習も違う人たちが、本当にみんな仲良くなれる訳がない。領土をきっちりと決め、そこから出ないで生活するようにした方が、よっぽど世界は平和になるのではないか。テロも紛争も自分たちの領土内で、自分たちの責任に於いてやってくれよ。他国を巻き込むな。回りも口出しするの止そうよ。

以上の僕の発言は、もちろん平和ボケした社会に生きているからこその、無責任な発言である事は認める。ただ、断固としてテロは許されるべきではない、と僕は考える。テロ撲滅の為、そして祖国を守る為なら僕は戦う、という気持ちだけはあるんだけど...(苦笑)

ジハード...ほんと虫酸が走る言葉だ。

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