さて、新宿コマでミュージカル『We Will Rock You』を見てから、一週間が過ぎた。レポートはまだか?と何人かに言われているのだが、通常のライブレポと違い、どのように書いたらいいのかよく分からない。これから見る人もいるので、ストーリーやら何やらを書く訳にはいかないし。実際面白かったので、周囲には「面白い。見るべきです」なんて言ってるけど、それじゃレポートになってないしね。でも、何も書かない訳にはいかない(と自分で思い込んでいる)ので、僕なりの感想・観戦ポイントなどをあれこれ書かせて頂く。
もちろん新宿コマは初めて。さすが、日本最大の歓楽街・歌舞伎町のど真ん中に位置するだけあって、ビールが高い(爆)一杯1000円とは。野球場で売ってるような大きなカップだったけど。でも、席にドリンク持込OKというのは嬉しいね。それと、劇場内に蕎麦屋があったのにはびっくりした。もう、完璧におのぼりさん状態(自爆)
開演前に席について驚いたのは、このミュージカルには生バンドが付いている事だった。当たり前じゃん、と鼻で笑われてしまいそうだが、昔ならともかく今はほとんど生演奏ではなくカラオケを使っているものと思い込んでいたのだ。実際、10年ほど前にシアターアップルで栗本薫作・演出のミュージカルを見た時は、カラオケを使用していた。そりゃ確かにオーケストラなんて雇えば金かかって仕方ないだろうしね。しかし、この『We Will Rock You』は違った。ステージの両サイドにガラスで仕切られたボックスがあり、その中にバンドマンがいて、音出しやらチューニングやらしていたのである。客席から見て、右のボックスには、3人のキーボード奏者と打楽器奏者、左にはギタリスト2人にベース、ドラムの4人。僕は中央から左寄りの席で、左のボックスがよく見えたので、上演中舞台だけでなく、バンドマン達が演奏する様子も見ていた。さすがに腕達者な人たちだったよ。ギターが二人ともブライアン・メイ・モデルを弾いていたのには笑ってしまったが。
ストーリーは、早い話がSFである(笑) 音楽が禁じられた世界で、太古の時代(つまり20世紀から21世紀にかけて、ってことね)のように、音楽(ロック)を取り戻そうとする若者たちと支配者たちの闘いを描いたものだ。ストーリー展開や登場人物に合わせてクイーンの曲が使用されており、このミュージカルの為に作られたかのように上手くハマっていて、全く違和感がない。多少歌詞を変えている曲もあったけど。脚本が先にあってそれに合う曲を使ってたのか、それとも使う曲は決まっていてそれに合わせて脚本を書いたのか。どっちにしても見事なものだ。
出演者たちは、当然の事ながら皆芸達者だ。安心して見ていられた。それにしても、ミュージカルってみんなよく動くんだねぇ。メインで歌っている人だけでなく、舞台にいる人はそれぞれの振り付けで踊っている(当たり前だ)。下手すると主役にばかり目を奪われて、脇の役者には誰も注目してないかもしれないのに(言ってる事がヘンだ)。一人くらい踊りで手を抜いても分からないような気もするが(おいっ)、でもちゃんとこなしている姿にプロ根性を見た(何言ってんだ、こいつは)。故に、実に素晴らしい舞台になっていた。
セリフが分かるか心配だったが、ステージ両脇の電光掲示板に字幕が出たので、心配は無用だった。海外の舞台を日本で上演する場合、このように字幕が出るのが、今は普通なのか? いやぁ、すいません、舞台を見るなんて10年に一回あるかないか、の舞台オンチなもんで(と言い訳をする) 適当にギャグをちりばめて、洒落たセリフであったと思う。下ネタが多過ぎ、という意見もあるようだが。あと、「冬ソナ」や「コナカ」は勘弁して欲しいという声もあったな。ここいらは、実際に観戦した時に確認して下さい(笑)
総評すると、ストーリーがちゃんとしていて(ラスト近くは???な展開もあったが)、歌もストーリーやシチュエーションにピッタリとハマってて、役者たちも熱演・好演で、照明や装置等も見事で、理屈抜きで楽しく面白く、アッという間の3時間だった。特にクイーンのファンでなくても楽しめる舞台であったと思う(ラストの20分は、どうか分からないけど)。
毎度のことながら、レポートにも何もなってないが、今回は普段見る事のない、舞台のミュージカルだったんで、余計どう書いていいのか分からなかった。訳分からんレポートになってしまって申し訳ない。でも面白かったというのは分かって頂けたかと(笑) ただ間違いなく言えることは、
見ようかどうしようか、迷っている人は絶対見るべきです。
あ、今回もちゃんとTシャツ買ってきたもんね(爆)
それから、当日ご一緒したtom nyajyaさんから頂いた写真を掲載します。僕が携帯で撮ったのより、ずっとよく写ってます(当たり前だ)。tom nyajyaさん、ありがとうございました。
しかも生バンド付きって、いいですね。
劇団四季の公演を時々見に行きますが、ぜ~んぶカラオケです。カラオケにあわせて歌ったり、踊ったり・・・。
やっぱ、演奏は生がよさそう。
へぇ~、劇団四季の舞台でもカラオケなんですか、それならこの『We Will Rock You』の生バンド付というのは、近年では画期的なんですね。
出演者のセリフや動きに合わせて、バンドの音が出てくるので、モニターをチェックしながら演奏していたのでしょうけど、相当綿密にリハーサルを積んでいるな、というのがよく分かりました。こういう所にもプロ根性を感じた舞台でしたね。
某所では賛否両論と書いてあったのですが、私に聞こえてくるのは、”交通費かけても行くべし”の賞賛の声ばかり・・・(誰が否?)オーナーさんの観戦記読んでもこりゃ行かなければと益々思った私です。最終日までまだ日にちがあるので、あきらめずに宝くじ買ってる私です(笑)生演奏付のミュージカルなんて、なんておいしいんでしょ!あっち見たり、こっちみたりこれは最低でも2回は見た方がいいかも?見た人が口そろえていうのが”あの曲”の時は”泣ける”ということ!オーナーさんもあの曲のとき泣いたんでしょうか?
賛否両論ですか、確かに細かいアラを探すと色々出てくると思いますし、“クイーンファシズム”が感じられてイヤだ、という声も聞いてますので、お気に召さなかった人もいるでしょう。むしろ、全員が賛だったら、ちと気持ち悪い(笑)ま、メランコリーさんも是非ご自分の目でお確かめ下さい。
>”あの曲”の時は”泣ける”
はて、何だろう?
いよいよ今度の日曜日に観に行ってきます。
皆様の感想と合わせていろいろと参考にさせていただきました。
先日ビリージョエルの音楽を使った「MOVIN' OUT」というミュージカルを観ましたが、
やはり生バンド演奏でした。
台詞は一切無く、バレエに近く、汗ほとばしるダンスのみでした。
ヴォーカルの方もビリーに近い声質と歌い方で違和感なく、聴く事ができました。
WWRYもそうでしたか?
あまりフレさんとかけ離れた歌だとなぁ~~(汗)
ストーリーはあんまり重要視しておりません(笑)
電光掲示板?の日本語訳台詞に気をとられないように
しないと、舞台が楽しめないしね。
ざっとあらすじだけ覚えていくとしましょうかね。
お~、フレデイの衣装が~
こんなに大々的にQueenの音楽が取りあげられてるって
スゴイですよね!
すごーく楽しんだのは良く伝わってきますよ(^^)
しかし気になる最後の語られない20分(笑)
そしてもう一つ気になる泣けるあの曲!
確かめるしかない・・・か・・・
いよいよですね、WWRY、楽しんできて下さいませ。
ただ、歌に関してはフレディのイメージとは、かなりかけ離れていると思った方がいいです。女性もいますから、仕方ないんですけどね。
ビリー・ジョエルのミュージカルも面白そう^^
(ミュージカルづいてたりして...爆)
♪ETOPOさん
別にじらしている訳ではないんですけどね(笑)是非ご自分の目でお確かめ下さい。
確か8月くらいまでのロングランだから、学校が夏休みになったら行ってみます♪
実は先週「シンデレラ・ストーリー」というミュージカル(武部聡志作曲・デーモン閣下出演^^;)を見に行ったのですが、コレは演奏がMIDI半分・バンド演奏半分と言った感じでした。
ただバンドの音量が控えめだったので、一幕目が終わるまで生演奏だと気づきませんでした。
基本的に、日本で上演されるミュージカルはほとんどがカラオケ演奏(下手すると歌もクチパクがあったりする)だそうですワ。
We Will Rock You是非ご覧になって下さいよ。ほんと、ツッコミどころ満載と思いますし(笑)
>基本的に、日本で上演されるミュージカルはほとんどが
>カラオケ演奏(下手すると歌もクチパクがあったりする)
記事にもあります、栗本薫作のミュージカルもカラオケ、そして一部口パクでした。やっぱりそうなんですね。経費の問題か、はたまた役者の技量の問題か。決してミュージカルファンではありませんが、由々しき問題と思います。
二重トラバしてしまいましたので、
消してください。