冬と言えば、やっぱり蟹である。日本海の蟹なら尚よろしい(笑) という訳で、ついこないだ蟹を頂いた。
ずわい蟹のメス、いわゆるせいこ蟹である。関西ではせこ蟹と呼ばれている。越前で獲れた純然たるせいこ蟹である。決して、ロシア産やカナダ産ではない。このタグが証拠である。
オスのずわい蟹と比べると一回り程小ぶりだが、身がつまっていて“海の宝石箱”と言われているらしい。
越前、という刻印が分かるかな? 裏には水揚げされた漁港名が刻印されている。
という訳で、早速解体に取りかかった。まずは、ひっくり返して腹の部分をはずす。
さらに足をはずす。
さらに口もはすず。
そして、足も折る。
ここまで解体すれば、もう食べられる。詳しい解体の方法はこちらで(笑)
殻の中に見える赤い部分は内子といって、大変に美味い。こりゃ日本酒が欲しいな、というので買いに走った(笑)
そして、妻が作ってくれたのがこれ。
せいこ蟹丼、別名を開高丼。作家の故開高健が好んで食べたことから、この名がついたらしい。非常に美味い。ペロリと一杯食べてしまった。
せいこ蟹は漁期が短く、毎年11月から1月までしか獲れない。しかも、あれこれ厳しい漁獲制限が設けられている。つまり、大変貴重なのである。そんな貴重な物を腹一杯食べられて幸せだなぁ、という事をしみしみ感じた夜だった(笑)