イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

夏目大を追いかけろ~あさま組春の特別企画 勉強会 in 横浜 2008 Spring 突撃レポート

2008年03月30日 13時02分27秒 | 怒涛の突撃レポートシリーズ
――正直、超盛りだくさん過ぎて全部は書き尽せません――


2008年3月29日土曜日、午前11時半――、僕は前日の酔いの余韻も覚めやらないまま(昨夜は実に新宿ワイルドアットハートな夜だったのです)、新宿駅に向かっていた。そう、今日は夏目組の月例の勉強会「あさま組」の特別企画、『横浜翻訳生活ナマ体験~君も僕と一緒に桜の綺麗な港の見える丘公園でスリーピーの写真を撮ってみないか in 横浜 2008 春』が開催される日なのだ。タイトルが表すとおり、この企画は、勉強会の会場を、普段の青山一丁目界隈から、夏目さんの自宅に移し、桜満開の横浜を堪能しつつ、夏目邸に突撃して大ちゃんの生態を探りつつ、拡大版の勉強会を決行して、夜は中華街で乾杯して締めるという超欲張りVIPコース的なものであり、そしてこの企画を一月前、突発的に思いついてしまったのは何を隠そうこの私なのであった。新宿の山手線のホームで、ネリマ区のサイパンダことYさんと合流し、一路横浜へと向かう。車内では、あらためて今回の各自の課題に目を通す。Yさんと二人で、なんだか全員目に見えて上手くなっている気がするという感想を述べ合う。

夏目さんが指定した集合場所は、JR横浜駅東口のそごうにある時計台の下だ。集合時刻の12時半少し前につくと、すでにメンバーはほぼ勢ぞろいしていた。特別企画というせっかくの機会なので、超個性的なあさま組の7人のメンバーを(馬名を使って)紹介することにしよう。


カンテツキョウコ......あさま組の「あさま」とは、長野在住の彼女が特急「あさま」に乗って青山一丁目まで通ってきたことに由来する。あさま組は彼女を抜きにして語れない、伝説的な存在なのである。新作のタイトな締め切りを二ヵ月後に控え、持ち前のラストスパートを使った完徹の、いや感動のゴールを予感させるオーラを早くも発している。

ヘイアンボボボ......新星のように現れた京都在住の超有望株。彼女も、この勉強会に参加するために毎回上京しているのだ。翻訳にかける情熱は誰にも負けない。彼女の参加によって、勉強会は俄然活気に満ちたものになったのであった。ところで、彼女は当日、名言を残したのだった。それは...

夏目と書いて「カモク」と読む その心は「名は人を必ずしも表さない」

彼女に、ざぶとん十枚あげよう。では引き続き、

エロメメタン......あさま組幹事長。この姉貴の仕切りのおかげで毎回勉強会が成立しているのです。新作の出版を間近に控えつつ、最近は活動の幅をさらに押し広げての充実の仕上がりぶり。リーディングの題材でも新境地(官能系)を開拓しつつあり、ダークホースとしての存在感を益々強めている。

シニガミオウジ......今回の当番は、あさま組の最年少、イケメン王子ことS君なのであった。ダメ人間系が幅を利かせているあさま組のなかにあって、非常に礼儀正しい正統派の好青年である。天は彼に二物を与えたといわざるを得ない。俎上に乗った彼の訳文を元に、今日の勉強会はいつにも増して充実したものになるに違いない

リトルサイパンダ......夏目さんの一番弟子とも称され、周囲からも一目置かれた存在の実力者。酒席でもそのタイフーンのような飲みっぷりと暴れっぷりで一目置かれているが、今日は手作りの美味しいチョコレートケーキを持参してくれて、一気に株を上げたのであった。

モウソウイワシ......最近、妄想癖が強まり、元々の安定感のなさに輪をかけるふらつきぶりで、足元をすくわれるのは必至。勉強会に初めて参加したころのさわやかなイメージも今は昔、このごろはすっかりダメ人間系としての(事実とは異なる)印象をもたれているようである。自らの立ち位置の見失いぶりに拍車をかけながらの参加。

ダイカモフラージュ.....夏目大さん。一月前に自宅での勉強会開催が決定してからというもの、連日の部屋掃除に、日中の持てるエネルギーの50%を費やしてきた。捨てたゴミ袋は15袋以上。その過程で「掃除の真髄とは、片付けることではなく、カモフラージュすることにある」という至言が生まれた。今日は勝手知ったる横浜にあって、水を得た魚のようにイキイキとしている。

七頭、いや七人揃ったところで、みなとみらい線にのり元町に移動。夏目さんの引率に導かれながら、ハマの街をそぞろ歩く。やっぱり地元の人に案内してもらうと、安心感がある。いや~、それにしても、横浜っていいですね! 異国情緒溢れるおしゃれな街並み、落ち着いた大人の雰囲気。もう歩き始めた瞬間から、全員「来てよかったね」という充実感に満ち満ちてしまう。「ザ・ベスト・チーズケイクス」という素敵なお店でランチ。その後、夏目さんのプランどおり、港の見える丘公園にいくと、そこには横山翻訳生活でお馴染みの猫、スリーピーが! 見事に期待に答えてくれましたのだニャー。

桜は満開、天気も上々。横浜ってこんなにいいところだったのか、と目を驚かせ、楽しませながら、メンバーのそれぞれと、三々五々に歩を進めながら、話に花を咲かせる。勉強会も大事だけど、こうしていろんな情報交換をしたり、刺激を与え合ったりすることも、とっても大事なのだ。

夏目さんは早足でスタスタと歩き、めぼしい被写体を見つけると、おもむろに写真を撮っていく。これぞまさに、メイキング・オブ・横浜翻訳生活。こっちがリアルでブログがバーチャルなはずなのに、なんだかブログの世界の夏目さんが本物で、目の前にいるのがおとぎの国にいる夏目さんのようにに思えてくるから不思議だ。この夏目さんの姿を見れただけでも、今回の企画の目的の42%くらいは達成したような気分になった。

そろそろ夏目邸に向かおうとするころ、突然、夏目さんの携帯が鳴った。それまで穏やかだった夏目さんの表情が、ゴルゴ13のようなシリアスモードに切り替わった。なんでも、「ギターをもった渡り鳥」と名乗る謎の男から、勉強会にオブザーバー参加したいという申し立てがあったのだという。メンバーの間に、緊張感が走った。果たしてその男とは...

ウクレレハッピー......何を隠そう某社編集長のI兄貴であった。前々日の新年会でこの横浜勉強会の開催を知り、ウクレレ持参で特別参加してくれることになったのである。長年のパートナーである夏目さんの自宅を見るよい機会(CDラック、本棚を確認?)であるし、編集長として勉強会に新たな視点を導入してくれるはずだ。豪華な勉強会に、彩が加えられた。

そんなこんなでバスに乗り、夏目さん宅に前に到着。実にいいところである。ぶっちゃけた話、この企画はやはり夏目さんのブログ、『横浜翻訳生活』に描かれている魅力的な世界を直接この目で見てみたいという純粋な好奇心が土台となって誕生したものなのであるが、実はもう一つ、大きな目的があった。それは、以前からまことしやかに噂されてきた、ある疑惑の真相を明らかにすることであった。その疑惑とは......、

夏目大は、実は二人いるのではないか

というものであった。おそらく、家に篭ってコツコツと翻訳している夏目大Aと、横浜を徘徊している夏目大Fの二人がいて、それぞれ分担作業を行っているらしいというのが、業界筋の推測だった。そうでなければ、いろんなつじつまが合わないのだ。というわけで、我々あさま組の面々は、なんとしてもその証拠を掴んでやろうと秘かに心に誓っていたのである。

中に入ると、みんな興奮していろいろと中にあるものを物色する。たくさんの本、CD、リモコンだけでも10個近く?あるAV機器。ここで、夏目さんはいつも仕事をしているんだね~と、各自が想いを馳せる(といいつつ、皆、何を感じていたのかについては、定かではない)。

勉強会開始。いつもと違って時間を制限する必要がない。心置きなくディスカッションできる。アットホームな雰囲気のなか、あっという間に一時間半が経過。ときおり兄貴に編集者としての意見を求めながら、議論を深めていく。いつもと違う人がいると、視点が広がってとても勉強になる。休憩タイム。兄貴のウクレレ・ミニコンサートを楽しみながら、Yさんの美味しい手作りケーキを食べ、夏目さんが手回しで豆を挽いて淹れてくれたコーヒーを飲む。夏目さんがリクエストに答えてクラリネットを演奏する。このときの様子の面白さはは、筆舌に尽くしがたいものがあったので、あえて割愛する。が、この貴重映像は、Yさんによって近日中にYoutubeにアップロードされる予定である。

3時ごろに始まった勉強会は7時ころまで続いた。ご苦労様! そして、中華街に移動して夏目さん馴染みの高級中華料理店「東光飯店」で乾杯。料理もとっても美味しかった。話が弾んで、気がつけば、もう10時。いや~、ホント、一日堪能しました。イメージどおり、百点満点の展開。こうして春のスペシャル企画は、大盛況のうちに解散のときを向かえた。

家に着くと、夏目さんからメールが届いていた。港の見える丘公園の綺麗な桜を背景に、全員が写っている集合写真が添付されていた。なんだか妙にジーンと来た。あさま組で集合写真なんて撮ったの初めて。一生の記念になる一枚かも知れない。みんな、これからも頑張って翻訳しよう。助け合い、励ましあい、刺激しあいながら。また、来月会いましょう!

~レポート完~

*****************

エピローグ

ちなみに、夏目さんの家には「あかずの間」というのがあって、そこには誰も足を踏み入れてはいけないとされた。どうやら、やばいもの、危ないものはすべてそこに押し込まれたらしい。皆、そこに何があるのかとても気になっていた様子だった。だけど、さすがに中を覗いたりした人はいなかっただろう。――僕以外には。そう、実は、僕はトイレに行ったふりして、こっそりこの「あかずの間」のドアを開けて、中を覗いてみたのだった。そしたら、部屋の中にはもう一人の夏目さんがいて、コツコツと仕事をしていた。やっぱり、夏目さんは二人いたのだ。「お疲れ様です」って言ったら、「あいつが横浜フラフラばっかりして全然仕事しないから、俺は大変なんだよ」とぼやいていた。まあ、どっちも夏目さんだからどちらかを責めたり同情したりすることはできない。だから、「いやでもお互い持ちつ持たれつじゃないんですかね。あの人が頑張ってブログ書いてるから、あなただって人気を維持できるわけだし」と慰めておいた。ともかく、長年の疑惑が晴れて、すっきりした気持ちになった。というわけで、これから夏目さんと会ったりメールしたりすることがある人は、それがどっちの夏目さんなのか、心のなかでこっそり確認してみてくださいね。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
しんかんせ~ん! (カンテツキョウコ)
2008-03-31 10:20:29
それが、ですねぇ、長野オリンピック開催のご褒美(?!)が新幹線開通でありまして、10年ほど前(正確には1997年)「特急あさま」はなんと「長野新幹線(あさま)」に昇格しているのであります。
でも、「あさま」っていえば、やっぱり横川駅で機関車連結作業中に、猛ダッシュで釜飯買って、軽井沢までの車内で(酔って)揺られて釜飯頬張って、っていうのが、それらしい楽しみ方ですよねぇ。なんだかなつかしいなぁ。

でも、「特急あさま」だったらiwashiさんとは出会っていなかったかも。なんせ青山まで片道4時間だから。そんなふうに考えると、人と人との出会いって不思議ですねぇ。不思議な力に感謝。
返信する
われながら (iwashi)
2008-03-31 14:43:46
いや~すみません!
長野新幹線、そうですよね~。そうでした!
って乗ったことないので実は特急だと思ってました(^^; 昭和で時間がとまってまして......。
われながら、そしていつもながら見事な天然っぷりですね。
大本命としての真骨頂発揮です!

いや~いつかあさまで長野にいって勉強会やりたいですね!
夏合宿かな~(なんて)
返信する