イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

素晴らしき先輩たち

2008年12月23日 22時57分06秒 | Weblog
元上司が参加している翻訳関係者のグループの忘年会に参加させていただく。もう二十年以上も続いている会とのことで、皆さん経験豊富でとても魅力的な方々ばかりだ。僕などとても足下にも及ばないほど、人生経験でも、仕事面でも、遠く先を歩まれている諸先輩方のお話はとても面白く、勉強になる。皆さん個性的だし、お話が上手なことに驚く。

翻訳会社時代にとてもお世話になった翻訳者の方ともご対面できてとても嬉しい。彼女の訳文は本当に素晴らしく、仕事を依頼する立場でありながら、一人のファンとしてあこがれていた。何十年かかるかわからないけど、少しでもその技量に近づきたいと思っている。お手本としたい人とお近づきになれて感無量だ。最後、ゲーム大会の賞品として、会のメンバーの方が執筆されたという翻訳技術論の本をいただいた。自費出版されたということだが、非常に重厚で、パラパラとめくってみた限りでも、市販本でもここまで精緻かつ体系的に翻訳論を展開されている論文はほとんど見たことがないと思われるほどのものだった。とても大きな感銘を受けると同時に、自分も、翻訳に対してより論理的、体系的に研究をしていきたいと思った。翻訳に対してこれほどまでの研究心と情熱を注がれている先輩がいる会に参加できてとても嬉しく思う。先達が何十年もかけて構築された技術を学べるわけだから、今の僕にとってこれほどありがたい一冊はない。心して読みたいと思う。

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