おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
私の定期購読誌は月刊『致知』(致知出版社)です。
この4月号の「我が人生の道標」での論語普及会学監の伊與田覺氏と上智大学名誉教授の渡部昇一氏の対談で、渡部昇一氏が論語の
之を知る者は之を好む者に如かず。
之を好む者は之を楽しむ者に如かず。
の言葉を学生に常々教えていたことを語っていました。
之を知る者 < 之を好む者 < 之を楽しむ者
という関係で、「之を楽しむ者」境地を高位に置いているのです。
このことは、私がモットーにしている「楽道」につながります。
「楽道」とは、文字どおりで、道を楽しむ生き方です。「道楽」ではありません。
ところが、世間ではこの楽を楽しむ生き方とは反対の苦しむ生き方を好むようです。
「苦学」「苦労」「苦渋」・・・みんなそうで、「苦」を伴うと、世間では美徳と捉えられ、一生懸命に努力している、事に耐えている印象が残ります。
逆に、こんな言葉はありませんが、「楽学」「楽労」と使ったり、「苦渋の選択」ならぬ「楽順の選択」をすると、不真面目かつ不謹慎な印象を与えます。
しかし、「苦」を伴うことは、失敗・恐怖がそこに随伴していることを忘れてはなりません。
ストレスも誘発します。
苦学や苦労をしている自分自身にエクスタシーを感じている人もいます。
実に不健全です。
私は、苦しむより楽しく生きたいし、その場・その時を最大限に楽しみたいし、仕事も喜び・楽しみを伴って進めたいです。
周囲からどう見えるかはともかく、楽学、楽労、楽話、楽観でことに臨みたいと思います。
私は、アドラー心理学を好むどころか、30年余楽しんできています。
アドラー心理学は楽しむに値する心理学です。
◆『致知』誌からは、私も取材を受け「放てば満てり」のタイトルで2010年9月号の「致知随想」欄で紹介されたことがあります。
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