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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日は「陰の時の発想法」として次の3つを記しました。

1.充電(育成)発想

2.下山の発想

3.貢献の幸福の発想


そして、1.の「充電(育成)発想」についてだけ述べました。

第3回目の今日は、2.の「下山の発想」についてです。

「下山の発想」は、拙著『心の雨の日の過ごし方』(PHP研究所)にも書きましたが、作家の五木寛之氏の『人間の覚悟』(新潮新書)から借りたものです。

人間の覚悟 (新潮新書)
五木 寛之
新潮社

五木氏は、山を下りていくときには、遠くの眺望、身近な花の美しさをゆっくりと楽しめる喜びがある、と指摘しています。

確かに、登山の時に頂上を目指して一心に歩くのと違った味わいが下山時にあります。
遠くの町並みが見えたり、「あれ、ここにこんな花があったのかな?」と気づいたりすることがあります。

足元により一層気をつけなければならない点も下山時ならではです。

言い方を換えれば、「下山の発想」は、登山の目標追求性の強い発想法とは違って、「いま、ここで、自分」が置かれた状況を確かめつつ生きる発想法です。

ですから、「下山の発想」から発する問いは、徹頭徹尾

「いま、ここで、自分に何ができるか?」

です。

その発想は、第3の「貢献の幸福の発想」につながっていきます。


<お目休めコーナー> 東中野駅近くの桜

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