井内利彰

競馬に携わってます

やっぱりええもん

2008-04-23 | Weblog
今日の調教。
数日続いた好天もあって乾いたウッドチップで標準よりほんの少し力が必要な馬場だったかも知れません。
とはいえ、G1級の馬はみな好時計を連発。
時計が掛かっているのは未勝利馬といってもよいかも知れません。

そんな馬場で行われた調教のメインは天皇賞春の1週前。
先週の皐月賞追い切りとは違って坂路ではなく、CWやらDWでその動きを披露してくれました。
やっぱりモニターを通しての動きより、実際に計測してその動きを見るのはええもんです。

最初に登場はメイショウサムソン。武豊騎手を背にDWへ登場。
前回と違うのはこの中間はDWでの調教がメインになっている点。
やはりここ2戦の敗戦を考えると調教方法を替えて当然かも知れません。
そしてその動きはやっぱり超のつく一級品。

783-641-503-374-119

最高のラップを踏んで、最高の終いで駆け上がってきました。
「大阪杯は全然走る気がなかった。今朝は83秒くらいでって話やったんやけど、こんなに速かったんやな。これで気合が乗ってくれたら」と中田厩務員。

続いてはアイポッパー。
こちらもDWでしたが、内フィススアベニューが持ったままの手応えを追って一杯。
823-669-523-387-121

「上等、上等」とは担当の土屋助手。確かに最近は動かないのでこれで十分かも知れません。

やればナンボでも動くのはホクトスルタン。
しかし今日は併せた相手との呼吸が合わずにテンがゆっくりに。

834-676-526-381-121

時計的には平凡だったので、来週の動きに期待したいのが個人的感想。

先行したゼンノジュウシンを四位騎手がステッキを抜いた瞬間に交わしにかかったアサクサキングス。DWでの2周目。

966-799-653-510-373-115

7Fから時計になってラストは超抜の動き。寺島助手は「体は前走と変わらないですけど、筋肉がついただけっすよ」と自信満々。
確かにあの動きなら重いなんてことはないはず。
ただ騎乗していた四位騎手は厳しい表情を崩さなかったので、かなりレベルの高い要求をしているんだろうなと思いました。

このあと、アドマイヤメイン、アドマイヤモナークと続いて大ラスにアドマイヤフジ。
角馬場の後、坂路…、と思いきやCWに登場。
騎乗者(込山助手)と他2名での動かないフジさんを必死に馬場へ。
後方にいた児玉助手の愛のムチが尻に一発入って、ようやくエンジン点火。

796-659-529-397-129

どうも動きに精彩を欠いているような。
児玉助手に時計を渡した時も表情は硬いまま。
前走の敗戦で選択したCWだと思いますが、今のところ変化はなさそうです。

なんて感じであっというまの調教4時間でした。
今週のレースに出走してくる馬でもすごくいい動きをした馬もいるんですが、それはまた明日にします。