学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

チャレンジ国語 夏休みを振り返って

2012年09月22日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

もう9月も終わりに近づいていますが・・・・

 

夏休み、チャレンジ国語の子どもたちは、

教室はお休みでしたが、

郵便でガウディア問題の添削のやりとりをしていました。

やる子は一日4枚ペース、

忙しい子は1日1枚以下でもOK。

 

ですがこの添削が本当に私にとって勉強になりました。

国語は私はド素人ですので

ガウディア教材について、成田のあっこ先生に指導を受けています。

その先生の添削指導が素晴らしいのです。

参考までに、あっこ先生のこちらはオリジナル教材の添削を了解を得て
ご紹介します。 (こちらは、算数です)

学習障害のある子だけではないと思いますが、

プリント問題にどう取り組むか、という姿勢から身についていない子が

多いように感じます。

どこからどこまで読んでどうするのか、というようなことです。

あっこ先生は、初期にはとにかく「見直そう」ということを伝え続けます。

 

(↓プリントの一番したまで見ると、書いてある・・・)

   

 

 

また、あっこ先生のプリントの宿題は必ず「先生から○○くんへ」という

気持ちが込められているのが伝わってきます。

不思議なものです。

名前が書いてあって、「○○くん、」と始まっているだけで

受け取る子どもの真剣度が変わります。

問題の表紙には、付せんが貼ってあって、

 

「無理はあかん!」

「全部やらなくてもいいんだよ」

「わからなかったら飛ばしてね」

 

なんて、先生の口から普通は聞かれないような言葉が書いてあります。

そしてこれを読んで子どもが「やめよう」と思うかというと

実際はそうではありませんでした。

 

次に、子どもが提出した課題の添削も、違っていました。

見ればわかりますが、

丸、バツだけじゃありません。

「パーフェクト! うれしい~~♡」

なんて表紙に書いてあると、「先生が、喜んでいる!」と

受け取った子が嬉しくなります。

また、「ふふふ、甘いな」とのコメントには、

「くそ~~!!」と、今度から気をつけるぞ!なんて気合いを入れています。

 

   

    

  

 

こうやって数回やりとりすると、

子どもが教材を通して、先生と「会話」をするような姿勢で問題を解くようになりました。

 

算数の添削でしたが実際に目の前で子どもの変化を見ていると

たかが添削とは言えない。

非常に参考になりました。。。。。

あっこ先生、ありがとうございます!

 

というわけで、

子どもの家庭学習こそ基礎ですから、

ガウディアの国語も、ひーこら言いながら、

あっこさんの真似をしてがんばってみました。

 

進度はそれぞれ違うのですが

同じプリントでも、Aくん、Bくん、Cくんそれぞれ

抱えている課題が違います。

例えば、語彙の少ないAくんであれば、

漢字の練習のあとに、読み例として、いくつか熟語や単語が書いてあります。

普通はきっと「ちらっ」と見るか読み飛ばすところですが、

そこを飛ばさせないようにします。

 

具体的には、

「夏」という漢字のところで「真夏日」「初夏」という言葉があれば、

*真夏日、って、気温が何度以上の日のこと?

*初夏、っていつくらいのこと?

というような、語彙の意味を問う質問を横に書いておきます。

 

子どもは最初はスルーするのですが、

「あれ?先生知りたかったな。わからなかったら辞書で引いてね。お母さんやお父さんに聞いても良いよ」と、添削のときに書きます。

すると次回から、辞書を引いて言葉を調べてくるようになりました。

それだけではなくて、

*この言葉を使って一文つくってね

と書くと、ちゃんと考えて文章を作ってくる。

また、挿絵があるのでそこに吹き出しを描いて、

*○△ちゃんのセリフをどうぞ

と書くと非常に面白いセリフを入れてくる。

 

間違えた部分についてはとても悩みました。

なぜこの間違いをするのかがわからないと、

次にどの問題を渡せば良いのか迷うからです。

ただ×だけではなくて、

ヒントを出した方が良いのか、

答えを与えた方が良いのか、

ヒントならどのくらいまで出そうか・・・

そういったことを、かなり試行錯誤しました。 

 

その添削の一生懸命さが子どもにも伝わったのかな??

一人の生徒のお母さんから夏休み明けにメールを頂きました。

とても嬉しい内容でした。

=============================

いつもお世話になりありがとうございます。

先日、担任の先生から、夏休み何かがんばりましたか?と聞かれました。
理科のテストで、どれも問題をよく読んで答えていて先生のサポートもなく結果
85点とれていました。
問われている答え方はすべて合っていたそうです。

思い当たるのはやはりガウディアしかありません。
かなり効果が表れているようで、先生も驚かれていました。
たまたまな部分もありますが、先生が何度もじっくり○付けをしてくださったお
かげです。
本当にありがとうございました。
また、そういう分析をしながら、変化に気づいてくださった担任の先生にも感謝
です。

=======================

 

他には、いつもいつも見直しを忘れる子が

「先生、ぼくはこれからちゃんと見直します」

「ちゃんと読みます」

と、同じように付せんに書いていたり・・・。

 

ただの学習プリントじゃなくて、手紙を交換しているような、

心のやりとりを感じてくれたのかな。

 

添削、奥が深いです!

良い勉強になりました・・・・いや、現在も進行中です。

 

 

英語の添削も同じでしょうね。

プリントを渡す前に、

「この子にとって、この辺が難しいだろうな」と

予測を立てて、渡す。

なんだったら、線を引いたり、ちょっとだけコメントつけたりして渡す。

それだけでもずいぶん子どもの取り組み方が変わる。

手応えを感じています。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿