学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

2016年のToe by Toe指導スタート

2016年02月08日 | Toe by Toe指導について
毎年春休みに1人か2人ずつ、
スカイプでToe by Toe教材を使ったフォニックスのデコーディング指導研究をしています。
2ヶ月ほど集中的(週に3回ほど)に指導して、
事前と事後テストで成果を見るので、わたしの授業のない春休みにしかできません。

ようやく先日、
2年前に実践した中学1年生2名について実践報告を書き上げ、やっと投稿・・・。
今年の対象は6年生で、文字から音の接続が弱い、LDのお子さんです。

3年間、同じ教材で、異なる認知タイプの子どもたちに指導しているのですが、その誤りを
① 共通して躓く箇所
② 認知特性の影響で躓きやすい箇所
に分類できるようになってきました。

①については、
たとえば2文字(VC)から3文字(CVC)の混成は、
すこしガタついたり、躓くようです。(C=子音、V=母音)

このレベルでの「文字を読む(デコーディング)」活動は、
文字を音声(音素)に変え、
その音を頭の中に保持したまま
順番に混成させる(足す)操作です。

そのため、
アルファベットの文字と音素が確実に定着していないと躓くのはもちろんですが、生徒の音素の操作の経験値なども影響しているな、と思って見ています。

また、音を記憶しながら操作するため、
記憶(ワーキングメモリー)に弱さがあると混乱しやすいようです。

その場合、指導では
C+V+Cの3つの音ではなく、
C+VCの2つの固まり(オンセット+ライム)の単位のほうが、
難易度が低くなり、
スムーズに混成にもっていけます。

こういうことを念頭に置いて、
読む前にまず音韻操作を練習しておくと、
文字の読みでも躓きが減るということもわかってきました。

「なんでAくんはここでこんな間違いをしたのだろうか」
「どうしたら躓かないか」

ということをあれこれ考えている時間は、
私にとってはとても楽しい時間です。

仕事だとは思っていないですね・・・ライフワークかな?
 

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