学習障害と英語指導を考える

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Toe by Toe その後

2013年12月03日 | Toe by Toe指導について

小学5年生への読み指導に試験的に取り入れた

Toe by Toeで 単語のデコーディング練習をしている

小学校5年生のAくんですが、

先日、文を読むところまでたどりつきました。

 

初めて見る文章を、見事に音読する様子を見て、

「英語が読めるとは、こういうことなんだな」と実感しました。

アルファベットの練習をしているところから、

文章が読めるまでの動画をまとめてJES(小学校英語教育学会)で

お披露目(大げさ)させて頂きますね。

 

このAくんは、「読めるけど書けない」タイプの生徒です。

下は、読み書きスクリーニングテストのときの

漢字の書字部分の写真です。

漢字のパーツが入れ替わったり、

音が同じだけれども意味の違う文字を書いてしまったりしています。

ですがマークシートの読解テストでは

偏差値65という高得点を取ってきます。

学校では「書く」ことが求められるので、

漢字がなかなか正しく書けないということで、

彼の理解力の高さはその影に隠れてしまい

学校ではその能力が正当に評価されているとは思えません。

「勉強のできない子」となっていますが、

本当にそうでしょうか。

 

昨日は練習中に

「hか、nか、よくわからない」

と言うので自分でhとnを書きながら、

練習していました。

 

わたしたち・・・といっていいのかわかりませんが、

多数の人間にとっては、

hとnなんて棒の長さを見ればすぐわかるじゃない?と思ってしまいがちなのですが、

そうじゃない子もいるのです。

 

そういうとき、少し驚きながらも

「自分の感じ方をスタンダード(基準)化してはいけないなあ」、

と思うのです。

昨日は一緒に「hはキリンみたいに見えるねえ」など会話しながら

どうしたら記憶に残るかなあ、と考えました。

 

 

学会では、チャレンジで使っている文法ブロック、

池亀先生の「文法九九」を視覚化したシート、

文字からではなく、音から始める

音読練習風景も紹介したいのですが

(こんな感じ↓ ブロックを使ってword segmentationから始めます)

 

 

・・・といっても、

たった40分しかないのでどこまで見せられるか・・・。

 

Toe by Toeは絶対持って行きますね。

 

では、今年もあと1ヶ月。

 

がんばりましょう!


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