学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

チャレンジ教室(英語)

2013年09月17日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

なかなか更新がご無沙汰になってしまいましたが、

チャレンジ教室、英語、国語とも進んでおります。

 

いまは小学生が1名、残りはみんな無事に中学、高校へと進級し、

英語の中間テストや期末テストを持って来てくれるようになりました。

 

やはり問題になるのが「綴りが覚えられない」ことでしょう。

 

 

というわけで、前回は“単語をどうやったら覚えられるか試そう会”をやりました。

 

どうやってみんなは単語の綴りを覚えているのか。

声に出しているか?

そのとき、フォニックスのように実際の音と文字を対応させているのか、

それとも、アルファベットの名前でスペルアウトしているのか。

先生はどちらが覚えやすいと思いますか?

 

書きながら覚えるにしても、

どこに書いたら覚えやすいのかな?

自分の体の上に書く?

机の上に書く?

空中に書く?

 

何を使ったらいい?

えんぴつで書く?

ホワイトボードに書く?

指ふでを使ってみる?

色は何色だったら記憶しやすい?

 

書くのじゃなくて、

パソコンで、体でスペルを覚えるのはどう?

筆記体ではどう?

 

いろんなやり方があるなかで、自分に合った方法が必ずあるはずです。

 

写真の茶色いものは、段ボールの板です。

でこぼこしている面があるので、指先でそこに単語をなぞります。

意外とこれが好き、という子がいました。

 

私は消しゴムで消させるという作業は極力させたくありません。

心理的に、間違ったと思わせてしまうからです。

間違って当然ですから、間違いなど気にせず何度も練習してほしい。

 

それも何度も書けばいいのかというと決してそうではないので、

どのやり方なら一番書く回数が少なく定着が良いのかを、

一人一人様子を見ながら、また、適宜アドバイスをしながら

探すしかないと思っています。

 

上の選択肢には書いていませんが、

「聞いて覚えるのが得意」な子は、スペルを録音して何度も聞かせるとか、

あるいは、語呂合わせで意味と関連づけるといった荒技もありますが

語呂合わせは覚えられる個数が限られますので、

「何をやっても、どうしても覚えられない~」という難しい単語にはいいかも。

 

やはり理想的には、

音、文字、意味をすべて結びつけたいので、

schoolという単語でしたら、

s と書きながら /s/と発音し、

chと書きながら/k/と発音する・・・覚え方が効率的ではないかな、と思っています。

これをアルファベットの名前で「エス・シー・エイチ・・・」でやってしまうと、

単語の正しい音に変換する時間がかかりますね。

しかし、子どもの認知特性を生かしたアプローチとなると
ほとんど先行事例がないので、すべて手探りです。

 

チャレンジ教室の2学期は、

単語のスペリングと、文法にフォーカスします。

 

みんな、がんばってます。

 

 

 

 

 


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