学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

昨日の、SOSについての、続き。

2010年08月12日 | 英語教室でできること
昨日、「SOSを出すことが大切」

と書いたけれども、あらためて、

それは保護者と先生の理解と協力あってこそだと思います。

なぜかというと、

SOSって、怠けているように、あるいは、わがままに聞こえるんです。

「忘れ物をしたので、明日持って来てもいいですか」

「板書が早くて移せないのでプリントもらえませんか」

「先生の言っていることがわかりません」

「何度書いても覚えられません」


これは、立派なSOSなんですが、 なんて言いたくなります??



「がんばりなさい」


「ちゃんとやればできる」


「二度としてはいけません」



そんな風に、言いたくなりませんか。



今まで、そうやってきたのではないですか?


だから、子どもは 自分が困っていることを誰にも言えないまま

1人で抱え込んで 失敗を重ねているのではありませんか。


こどものSOSのセリフを、一緒に考えてみて下さい。



そして、その言葉が出たときに、決して 「がんばればできる」と言わずに、

「ちゃんとわからないことをわからないと言えて、エライ!」

「そうそう、忘れ物をしたときは、こういう風にしたらいいんだよね。」

「ちゃんと、言ってもらって 先生はよくわかったよ。」


と、彼・彼女の SOSを伝える勇気をほめて上げて下さい。


それから、その問題を解決する方法を考えましょう。


「わからないときは、こういう風にするといいよ」


「忘れ物をしないために、こんなこともできるよ」



それでも、また失敗しちゃうんだけど、

だんだんその繰り返しで、徐々に


「どうすれば自分は困らないか」


を学んでいきます。



わからないことを、「わからない」と言ってもいいのだ、


ということを、知らない 特別支援対象の子どもが沢山います。


「わからない」と言ったときの、


大人の対応が 


そういう子を作ってしまったのだと思っています。



「また??前も説明したでしょ」じゃなくて、


「よしよし、大丈夫だよ。どこがわからないのかな。」


ですよね。

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