口で何度言っても、
そのときは、「わかった!」とすごくわかっているみたいなのに、
”
また次に来たときに、同じことをする子。
時にはそのために、お友達との関係がうまくいかないようだったり、
先生からも「困った子だ」と思われてしまったり、
その子にとっては、「やめられないとまらない」ことで不利益が沢山あります。
私は以前、
「私はこれくらいなんとかかわせる」という感じで、
自分の力量でなんとかレッスンを回していて、それでうまくいけばいい、と思ってました。
でも、大きくなっていく彼らを見ていると、
ここでだけうまくいってもだめなんだ。
わたしとだけうまくいってもだめなんだ。
この子の、こういうところを、外でもみんなに受け入れられるようにしていかないと、
この子はほかで居場所がなくなってしまう。
“ルール”があるっていうこと、
そのルールを守れるようになることが、
この子にとって一番必要なことなんだ・・・・と思うようになりました。
ヘレンケラーだって(←よくたとえてすみません)、
あの家の中だけで通じる子どもとしても育てることはできたと思います。
でも、社会のなかで生きていくためには、社会のルールを身につけることで、
そのこの可能性がもっともっと広がると思います。
「ソーシャル・スキル」というのは、
とくに、自閉症スペクトラム(アスペルガー、高機能自閉症)のこどもたちには、
難しいことです。
「空気読めない」と簡単に言ってしまいますが、
本人は読まないつもりもないし、読めてないとも思っていない。
また、そんなものが存在していることに気づいていない。
なぜそれを知らないといけないのかも、わかってないかも。
「今はしゃべってはいけない時間だよ」
という指示も、
「今って、いつからいつまで?」(具体的にいつまでのこと?)
「しゃべっていけないっていうくせに、先生はしゃべってる。あの子もしゃべってるじゃない?」
(発言と、おしゃべりの区別がつかない)
「どうしても、しゃべりたくて溜まらないときは、どうしたらいいの?がまんできないよ」
という気持ちがあるかもしれません。
また、自閉症の子にはときどき
「考えてることを気づかずに全部口に出してしまっている」子がいることもあります。
(独り言に見えるけど)
(↑これって、おしゃべりなのかな?)
「ソーシャル・スキル・アルバム」という本があります。
特に学校の現場において、
目に見えない、書いていないルールに気づいて、
身につけることができるようにするツールの一つです。
自閉症スペクトラムの子どもたちは、視覚的情報にすぐれているので、
写真を使っています。
子どもたちの理解が増すといわれています。
本文より:
「しかし、このアルバムを見たりするだけで、スキルが実際に使えるようになるわけではありません。
そうなるためには、練習をしなくてはいけません。
実際に体を使ってスキルを練習させる前に、
どうするかべきかをまず教えるために、このアルバムを使って欲しい」
「子どもはこの本を使って、自分で正しい行動を確かめ、強化することができます」
「ただ、視覚的な理解がよいだけに、・・・周囲の「大人たちのデマンド」を満たす指導になら内容に気をつけましょう。本人のニーズと、親や教師のデマンドは、峻別する必要があります。」
使った感想です。
小さい子にはとてもわかりやすくて良かったです。
わたしが利用したのは、
①人との距離の取り方
②中断させるやり方(自分が何か手伝ってもらいたい。でも先生や親は誰かとしゃべっている。中断して、自分を手伝ってもらう場合のやり方)
③友達におもちゃを貸してもらう
④あいさつ
⑤誰かを遊びにさそいたいとき
・・・などなど。
~~~~すすめ方例~~~~~
1)
●●くんは、レッスン中に先生が説明をしたり、指示しているときはどうしてるかな?
じゃあ、このクラス(←写真)で子どもたちがどういう風にしているのか、見てみましょう。
最初は これ。(よい例)
ここでは何が起きてますか? この子はどう思ってるのかな?
次には、何が起きると思う?
次に これ。(悪い例)
ここでは何が起きてますか?
なんて言ってるのかな?
こういう風なやり方は、いいやり方、それとも良くないやり方?
次には、何が起きると思う?
・・・・などなど
2)スキルのロールプレイ
子どもたちに、場面を演じさせます。
先生は、子どもたちが演じているのを見て、「そうそう!上手にできているよ!」など沢山ほめます。
3)実際の場面で使う
実際に習ったスキルを教室で使いましょう。
おしゃべりのスキルでしたら、先生が指導を始める前に、
「みんな、このスキルを今日は練習してみよう」
と、ピクチャーを見せて、目標を持たせましょう。
もし忘れている子がいたら、
「こういうときは、どうするんだったかな?」と気づきを促します。
何度も、繰り返しが大切です。
一回で覚えたら天才です!!が、私たち大人でも、なかなか苦手なことは身につかない・・・
あきらめずに、くりかえしてみてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ソーシャル・スキル・アルバムは自分で作ることができます。
自分の教室や家庭に合わせて、身につけて欲しいスキルを作ってみてくださいね。
そのときは、「わかった!」とすごくわかっているみたいなのに、
”
また次に来たときに、同じことをする子。
時にはそのために、お友達との関係がうまくいかないようだったり、
先生からも「困った子だ」と思われてしまったり、
その子にとっては、「やめられないとまらない」ことで不利益が沢山あります。
私は以前、
「私はこれくらいなんとかかわせる」という感じで、
自分の力量でなんとかレッスンを回していて、それでうまくいけばいい、と思ってました。
でも、大きくなっていく彼らを見ていると、
ここでだけうまくいってもだめなんだ。
わたしとだけうまくいってもだめなんだ。
この子の、こういうところを、外でもみんなに受け入れられるようにしていかないと、
この子はほかで居場所がなくなってしまう。
“ルール”があるっていうこと、
そのルールを守れるようになることが、
この子にとって一番必要なことなんだ・・・・と思うようになりました。
ヘレンケラーだって(←よくたとえてすみません)、
あの家の中だけで通じる子どもとしても育てることはできたと思います。
でも、社会のなかで生きていくためには、社会のルールを身につけることで、
そのこの可能性がもっともっと広がると思います。
「ソーシャル・スキル」というのは、
とくに、自閉症スペクトラム(アスペルガー、高機能自閉症)のこどもたちには、
難しいことです。
「空気読めない」と簡単に言ってしまいますが、
本人は読まないつもりもないし、読めてないとも思っていない。
また、そんなものが存在していることに気づいていない。
なぜそれを知らないといけないのかも、わかってないかも。
「今はしゃべってはいけない時間だよ」
という指示も、
「今って、いつからいつまで?」(具体的にいつまでのこと?)
「しゃべっていけないっていうくせに、先生はしゃべってる。あの子もしゃべってるじゃない?」
(発言と、おしゃべりの区別がつかない)
「どうしても、しゃべりたくて溜まらないときは、どうしたらいいの?がまんできないよ」
という気持ちがあるかもしれません。
また、自閉症の子にはときどき
「考えてることを気づかずに全部口に出してしまっている」子がいることもあります。
(独り言に見えるけど)
(↑これって、おしゃべりなのかな?)
「ソーシャル・スキル・アルバム」という本があります。
特に学校の現場において、
目に見えない、書いていないルールに気づいて、
身につけることができるようにするツールの一つです。
自閉症スペクトラムの子どもたちは、視覚的情報にすぐれているので、
写真を使っています。
子どもたちの理解が増すといわれています。
本文より:
「しかし、このアルバムを見たりするだけで、スキルが実際に使えるようになるわけではありません。
そうなるためには、練習をしなくてはいけません。
実際に体を使ってスキルを練習させる前に、
どうするかべきかをまず教えるために、このアルバムを使って欲しい」
「子どもはこの本を使って、自分で正しい行動を確かめ、強化することができます」
「ただ、視覚的な理解がよいだけに、・・・周囲の「大人たちのデマンド」を満たす指導になら内容に気をつけましょう。本人のニーズと、親や教師のデマンドは、峻別する必要があります。」
使った感想です。
小さい子にはとてもわかりやすくて良かったです。
わたしが利用したのは、
①人との距離の取り方
②中断させるやり方(自分が何か手伝ってもらいたい。でも先生や親は誰かとしゃべっている。中断して、自分を手伝ってもらう場合のやり方)
③友達におもちゃを貸してもらう
④あいさつ
⑤誰かを遊びにさそいたいとき
・・・などなど。
~~~~すすめ方例~~~~~
1)
●●くんは、レッスン中に先生が説明をしたり、指示しているときはどうしてるかな?
じゃあ、このクラス(←写真)で子どもたちがどういう風にしているのか、見てみましょう。
最初は これ。(よい例)
ここでは何が起きてますか? この子はどう思ってるのかな?
次には、何が起きると思う?
次に これ。(悪い例)
ここでは何が起きてますか?
なんて言ってるのかな?
こういう風なやり方は、いいやり方、それとも良くないやり方?
次には、何が起きると思う?
・・・・などなど
2)スキルのロールプレイ
子どもたちに、場面を演じさせます。
先生は、子どもたちが演じているのを見て、「そうそう!上手にできているよ!」など沢山ほめます。
3)実際の場面で使う
実際に習ったスキルを教室で使いましょう。
おしゃべりのスキルでしたら、先生が指導を始める前に、
「みんな、このスキルを今日は練習してみよう」
と、ピクチャーを見せて、目標を持たせましょう。
もし忘れている子がいたら、
「こういうときは、どうするんだったかな?」と気づきを促します。
何度も、繰り返しが大切です。
一回で覚えたら天才です!!が、私たち大人でも、なかなか苦手なことは身につかない・・・
あきらめずに、くりかえしてみてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ソーシャル・スキル・アルバムは自分で作ることができます。
自分の教室や家庭に合わせて、身につけて欲しいスキルを作ってみてくださいね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます