JR東日本 〇企 都区内パス 「ありがとう平成」バージョン ~番外編

今まで数回に亘ってJR東日本の〇企 都区内パス「ありがとう平成」と「ようこそ令和」の2つのバージョンを御紹介いたして参りましたが、もう一つ気になることがございました。
それは、平成時代であった4月の段階で令和時代となった後の5月使用分を前売りで購入した場合、どちらのバージョンで発券されるかということです。だいたいは察しが付いていましたが一応実験してみました。

   


平成最後の2019(平成31)年4月30日に、中央本線阿佐ヶ谷駅で発行された、翌5月1日使用分の都区内パスです。
青色JRE地紋の特殊共通券紙となっていますが、同駅では2月頃に指定券券売機が新型に置き換えられたため、今回は感熱式券となっています。

やはり思った通りに「ありがとう平成」となっており、さすがに利用日にフラグを立てて文言を識別するようにはなっていなかったようです。


   


同時発券のメッセージカードです。やはりこちらも「ありがとう平成」バージョンとして発行されます。

この券の場合、利用する日は令和となっているわけで、せっかくここまで企画したにもかかわらず、
> 残りわずかとなりました「平成」に思いを馳せながら・・・
という部分については、いささか「片手落ち」感があって、ちょっと残念な感じがします。

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JR東日本 〇企 都区内パス 「ようこそ令和」バージョン

前回までの3回に亘ってJR東日本の〇企 都区内パスで発売された「ありがとう平成」バージョンについて御紹介いたしてまいりましたが、5月1日の令和を迎えると、今度は5月31日発売分までは「ようこそ令和」バージョンとして発売されています。


   


改元初日である2019(令和元)年5月1日に中央本線荻窪駅で発行された「ようこそ令和」バージョンの券です。
青色JRE地紋の特殊指定券紙を使用したもので、「ありがとう平成」と書かれていた箇所が「ようこそ令和」に書き換えられています。やはり、企画券コード「240-20」・誤取消防止符号「C53」に変化はありませんので、部分的に書き換えられたものと思われます。


   


券の題字部分も比べてみました。
上が「ようこそ令和」バージョンのもので、下が「ありがとう平成」バージョンのものです。見た感じ、「ありがとう平成」としていた部分を「ようこそ令和」に書き換えただけのように見えます。
こうなると、逆に通常バージョンに戻される時、今までの通常バージョンの通りに戻されるのかが興味深いところです。


   


「ありがとう平成」バージョン同様、「ようこそ令和」バージョンにもメッセージカードが同時に発行されます。
ここには、
> 5月1日、いよいよ新しい元号「令和」が幕を開けました。
  新たな時代がより素晴らしいものとなるよう願いを込めて、
  このきっぷを企画いたしました。
  希望に満ちあふれた東京の街へ、このきっぷとともに
  おでかけ頂ければ幸いです。
とあり、最後に「令和元年 東日本旅客鉄道株式会社」で締めくくられています。


「ようこそ令和」バージョンの発売についても3月のプレス発表で予告はされていましたが、3月に時点では「令和」という新元号は発表されていませんでしたので、「ようこそ(新元号)」バージョンとして紹介されています。

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JR東日本 〇企 都区内パス 「ありがとう平成」バージョン ~その3

前回および前々回でJR東日本で発売された〇企 都区内パスの「ありがとう平成」バージョンについて御紹介してまいりましたが、もう一つ気になったことがございましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。



   


まずは、毎回おなじみになってしまいました、2019年4月に品川駅で発行された「ありがとう平成」バージョン券です。
これは実際に発行されたものですが、同社では3月のプレス発表の際、イメージ図として券の見本を掲載しておりました。


   


こちらが、プレス発表に掲載された見本券イメージ図のオリジナルファイルになります。よく見てみますと、「〇企」とフリーエリアの地図部分は実際の券のスキャンを貼り付けてあり、その他部分を打ち込んで作成しているようです。
この時点では「都区内パス」の題字と「(乗車券)」が記載されている部分は通常バージョンに近く、「都区内フリーエリア」の文言が「ありがとう平成」の文字と同じ大きさのフォントで計画されていたようです。

この部分を切り取って比べてみましょう。


   


上から、プレス発表のもの・「ありがとう平成」バージョン実券のもの・通常バージョンのものです。

これらを比べますと、プレス発表の時点では「都区内パス」の題字と「(乗車券)」の位置は変更する予定ではなかったように取れます。また、「ありがとう平成」の文言は題字に合わせて左に寄っており、「都区内パス」の題字よりも若干小さ目のフォントのようです。そして、「ありがとう平成」の文字と「都区内フリーエリア」の文言は、プレス発表の時点では同一の大きさのフォントであったようです。

これらのプレス発表時点と実券との違いは厳密なものではなかったというのが実際の理由であるとは思いますが、もしかすると実際にマルスシステムへのプログラミング上の理由で変更されていった経緯があるのかも知れません。

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JR東日本 〇企 都区内パス 「ありがとう平成」バージョン ~その2

前回エントリーでJR東日本が発売した「ありがとう平成」バージョンの都区内パスを御紹介いたしました。

今回は、観察して気づいたことを書いてみたいと思います。



   


まずは前回エントリーで御紹介した券です。様式的には通常バージョンを加工したもののようですが、それでは通常バージョンのものとどこが違うのか比べてみましょう。


   


こちらは平成29年12月に中央本線阿佐ヶ谷駅で発行された通常バージョンです。まだ熱転写式時代のものですが、企画券コード「240-20」・誤取消防止符号「C53」の最新バージョンになります。「ありがとう平成」バージョンでもこれらの数字に変化はありませんので、全く同じ口座の内容を書き換えたものと思われます。

両者を見比べてみますと、一番異なっているところは一番上の題字のところでしょう。


   


題字の部分だけを切り取って並べてみました。上が「ありがとう平成」バージョンのもので、下が通常バージョンのものです。

「都区内パス」の題字が通常バージョンに比べて「〇企」の符号から右に離れた位置にあり、その下の「(乗車券)」の文字も題字同様に右に移動しています。また、通常バージョンでは「(乗車券)」の文字が題字よりも左に寄っていますが、「ありがとう平成」バージョンでは面一になっています。
そして、通常バージョンでは「都区内フリーエリア」という文言があるところが「ありがとう平成」と書き換えられており、その下に「都区内フリーエリア」の文言が、やや小さめのフォントで記載されています。

結果として「ご利用方法は「ご案内」をご覧ください。」という注意書きが省略されてしまっています。

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JR東日本 〇企 都区内パス 「ありがとう平成」バージョン ~その1

JR東日本では、平成から令和へ元号が変わるのを記念し、2019(平成31)年 4月12日から4月30日には「平成」のオリジナルメッセージを印字した「都区内パス」を発売しました。これは、東京23区内(フリーエリア内)の改札内など一部を除く指定席券売機・みどりの窓口・びゅうプラザおよび主な旅行会社で発売され、マルスシステムを介さない自動券売機や多機能券売機は対象外となっていました。
このことは、本年3月の時点でプレス発表されており、ホームページにも掲載されておりました。


   


2019(平成31)年4月に東海道本線品川駅の指定席券売機で購入した「ありがとう平成」バージョンの都区内パスです。
青色JRE地紋の感熱式特殊共通券紙を使用したもので、「都区内パス」の題字の下に「ありがとう平成」の文言が印刷されています。


   


同時に発行されるご案内の用紙になります。


通常はこのご案内用紙1枚だけが同時に発行されますが、今回のバージョンではもう1枚メッセージカードのような用紙が発行されました。


   


「ありがとう平成」というメッセージカードです。内容は、
> 平成元年に新しい元号「平成」がスタートし、この4月30日に
  その幕を閉じることとなりました。「平成」の時代に感謝の気持ちを込めて
  このきっぷを企画いたしました。
  このたびお求め頂いたこの1枚のきっぷで、残りわずかとなりました
  「平成」に思いを馳せながら、鉄道の旅を楽しんでいただければ幸いです。
というもので、最後に「平成31年 東日本旅客鉄道株式会社」と締めくくられています。

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きょうから「令和」が始まります

おめでとうございます。
本日から日本の元号が「令和」になります。
管理人の世代では生まれてから元号が変わった(改元)のは2回目の経験ですが、30歳以下の方にとっては初めての改元となるわけです。

それでは、昨日で終わってしまった「平成」にちなみ、今回は「平成最初」の日に発行された券を御紹介致しましょう。


平成元年1月8日にJR中央線荻窪駅で発行された、吉祥寺接続京王帝都電鉄(現・京王電鉄)線100円区間ゆきの片道連絡乗車券です。


   


桃色JRE地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
「平成」第1日目となったこの日、荻窪駅は城西地区では比較的遅くまで硬券乗車券を発売していた駅ということで購入しに行った次第です。

前回エントリーのように夜12時を回った場合には「64.-1-.8.」という日付の券を入手することができたのですが、当時、同駅の硬券を扱う窓口は西口にあった「◯B」窓口という51km以上の片道乗車券と連絡乗車券のみを発売していた窓口の1窓のみで、同窓口は午前12時までは営業していませんでしたから、そのような日付の券は入手できなかったものと思います。


令和になっても、引き続き拙ブログ「古紙蒐集雑記帖」をよろしくお願いいたします。
                                          古紙蒐集雑記帖管理人

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