東京急行電鉄 こどもの国駅発行 長津田接続東急線80円区間ゆき 片道乗車券

前回エントリーで東急こどもの国線の乗車券は100円区間ゆきのみであると申し上げましたが、同線の長津田駅は東京急行電鉄長津田駅の構内にあり、現在のように横浜高速鉄道との改札口は設けられておらず、東急線相互の乗換そのものといった構造になっていました。

当時の同線の運賃は大人100円・小児50円となっており、長津田駅から先の東急線各駅まで乗車する際には、別途長津田駅発の運賃が必要となっていました。これは、東京急行電鉄の列車が運転されていても経営主体は社会福祉法人こどもの国協会であるため、こどもの国線は東急線ではないという考え方に基づいています。
しかしながら、長津田駅より先の東急線各駅まで乗車する旅客は当然多数いるわけであり、こどもの国駅において長津田駅までの乗車券しか発売しないのでは、東急線各駅の改札業務に支障が出ることになります。

そこで、こどもの国駅には、東急線から東急線への連絡乗車券のような片道乗車券が設備されていました。


   


1987(昭和62)年5月にこどもの国駅で発行された、東急線から東急線への連絡乗車券のような片道乗車券です。若草色PJRてつどう地紋の金額式千切り半硬券で、山口証券印刷で調整されたものです。
体裁は連絡乗車券そのものですが、「東急線であるようなこどもの国線から東急線への乗換」という大変珍しい券となっています。ただし、同社では連絡乗車券には左上に「(東京急行電鉄)」と社名が記載されていますが、この券の場合、こどもの国線が同社独自の路線ではないためか、その記載はありません。
しかし、前回エントリーで御紹介いたしましたこどもの国線完結の乗車券には「東急線〇〇〇円区間」と記載されており、この辺がイマイチはっきりしていませんでした。

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