西武鉄道 御花畑駅発行 常備軟券乗車券

秩父鉄道御花畑駅発行の、西武鉄道の常備軟券乗車券です。


   


千切り式の軟券で、西武鉄道の自社地紋に、大人・小児用の金額式となっています。
いつごろから発売されているか不明ですが、この1~2年の間に設備されたものと思われます。

それまで、同駅には西武鉄道としては最後まで硬券乗車券が存在しており、平成10年前後まで硬券の乗車券が発売されていました。そしてその後、拙ブログ2006年11月26日エントリーの「西武鉄道のゲテモノ乗車券」でご紹介いたしましたようなストックフォームのような用紙にドットプリンターで印字された先出し券が発売されておりました。


御花畑駅は秩父鉄道の駅で、西武鉄道の西武秩父駅から徒歩約5分くらいの所にあります。
西武鉄道から秩父鉄道に乗り入れる列車は、横瀬駅を出ると西武秩父駅手前の短絡線に入り、西武秩父駅には停車することなく秩父鉄道の御花畑駅に停車します。
そのため、厳密には西武鉄道の駅ではありませんが、西武秩父駅に停車しない列車に乗車する旅客のため、同駅発の西武鉄道用の乗車券が設備されているものと思われます。
コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )

富士号車内発行 東京都区内から鹿児島中央ゆき乗車券

今は亡き、寝台特急富士号の車内で購入した、東京都区内から鹿児島中央ゆきの乗車券です。

    

レシートのペラペラ券であることはわかっていましたが、富士号で九州入りした記念としたく、敢えて東京駅で130円区間の乗車券を購入し、乗車後の検札のときに車内精算しました。
車掌さんは車発機の経由指定を打ち込むのに大変苦労されたようで、発券するのに一旦車掌室へ戻り、同僚の車掌さんと2人で20分くらい奮闘されていました。

そんな、大変申し訳ない気持ちで発券していただいたのが、この原券控除130円の区間変更券です。

発行箇所である「下関乗務員セ」の右側には、富士号の列車番号「1レ」を示す1が印字されています。
ただ、残念なことに、用紙が終わりかけていたようで、両脇には赤い染色がついてしまっています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

替佐駅発行 新幹線自由席特急券

替佐駅発行の長野~大宮間用新幹線自由席特急券です。


   

JR東日本では一般的な千切り券型の常備軟券式の特急券で、硬券時代のレイアウトが踏襲されています。


   

裏面です。
券番はJR東日本のこの手の常備軟券ではお馴染みの中ほどに1箇所のみ印刷されているスタイルで、小児断片部分には券番はありません。

券番は1102番となっており、飯山線の小駅である替佐駅の乗降客数からすれば、比較的発売実績のある券であると思われます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

JR東日本 硬券学割乗車券

平成元年3月に那須塩原駅で発行された、東京山手線内ゆき学割乗車券です。


   

平成元年当時、首都圏内の比較的規模の大きい駅は硬券が廃止が進んでおり、たとえ硬券が残っている駅においても学割専用券を設備しているケースは稀で、大抵は大人用乗車券に「〇学/41」というゴム印を捺印して発券しておりました。そのため、JR化後の硬券末期においては、硬券の学割専用券を設備している駅はごく少数になってしまっていたようです。

そのような中、那須塩原駅は那須高原という観光地を抱えた新幹線停車駅であり、東京山手線内までの学割の需要がそこそこあったのでしょう、学割専用券が設備されておりました。

学割専用券ですので小児断線のないA型青地紋券となっており、真ん中に「学」の影文字が印刷されています。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

善光寺ロープウエイ 硬券乗車券

善光寺ロープウエイの硬券乗車券です。


   

善光寺ロープウエイは長野市の時附山(じづきやま)にあったロープウエイで、麓の雲上台駅から時附山頂駅間685mを結ぶロープウエーとして昭和35年3月に開業しましたが、昭和46年に経営母体である地元資本によって設立された長野国際観光が閉鎖されると施設は長野市観光公社に譲渡され、運転が続けられておりました。
しかし、その後の観光需要は伸びることなく昭和49年4月には休止に追い込まれ、翌50年10月に廃止されてしまっています。

ご紹介の券は状態が大変悪いですが、長野国際観光時代の往復券で、下の方に閉鎖されてしまった長野国際観光K.K.という社名が印刷されています。
日付が印字されていないので発行日が特定できないのですが、恐らく昭和35年から昭和46年までの11年の間に発行されたものと思われます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

上田交通 上田丸子電鉄時代の硬券

昭和61年3月に上田交通上田原駅発行された、別所温泉ゆき往復硬券乗車券です。


   

上田交通(別所線)は現在上田電鉄となっておりますが、上田電鉄を名乗るようになるまでは、上田温泉軌道⇒上田温泉電軌⇒上田電鉄⇒上田丸子電鉄⇒上田交通⇒上田電鉄と社名が変更されてきました。
ご紹介の券は、発行されたのが昭和61年ですので上田交通時代ですが、券に印刷されている社名は上田丸子電鉄のままとなっております。

上田丸子電鉄は昭和18年10月に上田電鉄と丸子鉄道が合併して出来た会社で、昭和44年5月に上田交通になっています。
ということは、この券は上田丸子電鉄時代に印刷されたものですので、少なくとも設備されてから17年間残っていたことになります。

運賃は80円と印刷されていますが、実際に駅で購入した際には800円くらいであったと記憶しておりますので、実に10倍になったことになります。


   

裏面です。
17年の歳月のうちに、8,559枚が発売されたようです。


当時、このほかにもう1枚、上田丸子電鉄時代の硬券が残されていました。


   

こちらは同じ昭和61年3月に別所温泉駅で発行された、中塩田駅ゆきの小児用片道乗車券です。
中塩田駅は別所温泉駅と似たような駅舎のある駅で、かつては駅員配置駅であった佇まいが残されています。
こちらの券の運賃は15円と印刷されておりますが、確か100円位で購入したような記憶があります。


   

裏面です。
こちらもやはり8,000枚以上が発売されております。


昭和61年当時の上田原駅は車庫のある駅でしたが、同年10月に1,500ボルトに昇圧された際、車庫が下之郷駅に移転し、無人駅となっていますので硬券類を購入することはできません。
別所温泉駅は現在でも硬券乗車券の発売をしておりますが、中塩田ゆきの旧券はすでになく、双方とも現在は購入することはできなくなっています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

上田交通 第2種車内補充券

上田交通の第2種車内補充券です。


   

これは昭和56年くらいに乗車したときに購入したもので、青色無地紋のペラ券です。
社線内完結の乗車券用に用意されていたものです。

無人駅から乗車すると車掌さんがサッと寄ってきて、行先を告げると瞬時に発券されました。
乗車(発)駅は駅名の上に、下車(着)駅は駅名の下にパンチを入れていました。


   


こちらはのちに様式が変更されたものです。
いままで駅名の上下にパンチを入れて発着駅を表示していましたが、発駅と着駅のパンチ欄が追加され、小児用等の割引表示欄がヘッド部に移りました。

活字がなんとなく角ばったものとなり、個人的には以前のものに比べてローカル味が薄くなってしまったような気がします。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

上田交通 第1種車内補充券

上田交通(現、上田電鉄)車内発行の第1種車内補充券です。


   


当時の上田交通は「丸窓電車」をはじめとした雑多な電車の宝庫で、すべての列車に車掌さんが乗務していました。
車掌さんはドア扱いのほか、無人駅で乗降する旅客の出札と集札の業務も行っており、列車の前から後ろまで、忙しく行き交っていました。

これは上田駅で国鉄信越本線乗換えの連絡乗車券として発行されたものです。
同線では社線内完結用としては青色無地紋の第2種車内補充券が使用されていますが、連絡用としてこのような券も用意されていました。

ただ、車内で国鉄連絡の乗車券が発売できることがあまり知られていなかったようで、殆どの旅客が上田駅までの乗車券を購入し、乗換えの際に上田駅で買い直していたため、あまり出番はなかったようです。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

上総一ノ宮駅発行 東京山手線内ゆき小児用券

昭和51年8月に上総一ノ宮駅で発行された、東京山手線内ゆき小児用券です。

   

どうやら、小児用券として作成したにも拘わらず小児断片を付け、さらには「小」の影文字を印刷し忘れてしまったダブルミスを犯してしまったようです。

もともとあった大人・小児用の版を使用してしまったのでしょうか、220円という金額だけを写植してしまったと思われます。面白いことに、小児断片には大人用との差額にあたる金額は印刷されていません。

「小」の影文字はどのタイミングで印刷漏れが発覚したのか不明ですが、あとから赤いゴム印で捺印されています。

   

1ヶ月違いますが、ほぼ同時期に発行された、同区間の大人・小児用券です。
こちらは440円となっていますので、上の券が小児用として印刷されたものであることがお分かりになるかと思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

○社 五反田駅発行 区間変更券

五反田駅東急線乗換精算所発行の区間変更券です。

   

この券はJR券ですが、東急線の乗換精算所で発行されていたものです。

JR五反田より先まで行ける乗車券を所持した旅客が、五反田駅から先を東急線に乗車変更する場合において、差額を精算するために設備されていました。

当時は東京山手線内の最短区間が120円で、150円、160円となっていましたので、例えば五反田駅まで120円区間の乗車券で足りる旅客が160円の乗車券を所持して東急線の90円区間に区間変更する場合、JRの過剰運賃分の40円を東急の運賃に充て、不足額の50円のみ領収して区間変更券が発行されました。

   

裏面です。
「4/9」という分数が印刷されていますが、恐らく90円のうち40円分は控除額という意味なのだと思います。

現在は、JRと私鉄の連絡運輸における」区間変更は券売機やチケットプリンターで処理できてしまうのが殆どですので、このような専用の区間変更券を目にする機会はなくなりました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ