代々木駅発行 120円区間ゆき硬券乗車券

前回エントリーで代々木駅の硬券入場券を御紹介いたしました。同駅で発売されていた硬券は入場券の他は一部私鉄連絡乗車券および長距離券の口座のみでした。特に、連絡乗車券については専用の券売機が設備されていたこともあり、硬券の口座は殆ど無かったように記憶しています。


   


こちらは昭和60年1月に代々木駅で発行された、120円区間ゆきの硬券乗車券です。桃色こくてつ地紋のB型金額式大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。同駅には他に小児専用券もありました。


   


こちらが小児専用券になります。


同駅では近距離乗車券の硬券での発売は通常行われていませんでしたが、当時はどこの駅でも言えたことですが、停電などの緊急時用として最短区間の硬券乗車券を非常用として設備しており、出札状況に応じて硬券を発売することがありました。

この券は明治神宮の初詣客が代々木駅に多く集まって券売機に長蛇の列が出来たことから、みどりの窓口でも近距離乗車券の発売をした時のものです。

当時、窓口でも近距離乗車券を発売する旨の案内はありましたが、あまり積極的な案内ではなかったことと、券売機にあるすべての口座に対応せずに「120円区間のみ」ということでしたので、殆どの旅客は券売機に並んだままで、窓口に並び変える旅客はさほどいなかったように感じます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

代々木駅発行 硬券入場券

昭和60年6月に代々木駅で発行された、硬券入場券です。


   


白色無地紋のB型券で、東京印刷場で調製されたものです。

この券は代々木駅の出札窓口に印発機が設備され、軟券化される直前に窓口で買い求めました。


「軟券化」という言葉は最近聞きませんが、昭和57年頃から民営化初期の頃、国鉄合理化の一環で、硬券を発売中止して機械発券の券のみにすることをこのように呼びました。当時は「チャレンジ20,000km」などと言った国鉄の増収キャンペーンの煽りで入場券ブームとなっていましたので、硬券コレクター諸氏は「軟券化」の情報を聞くとすぐさま現地の窓口へ出向いたものでした。

実際、この券を購入するときに入場券を1枚求めたところ、窓口氏によるとちょっと前に日付無しで100枚ほど束のまま買い求めて行った兵(つわもの)が居たとのことで、その時はすごい人が居るものだと思っていましたが、これが後ほど自分で軟券化最終日の日付を入れて転売する「テンバイヤー」の仕業であったことに後ほど気づいた次第です。確か、同駅の軟券化は3日後の20日か21日だったような記憶があります。
恐らくその時の券なのでしょうか、軟券化最終日と称した代々木駅の硬券入場券が1枚800円で売られていたのを見たことがあります。


そのような代々木駅ですが、昨年の11月24日に軟券化どころか、みどりの窓口が廃止され、出札業務そのものが行われなくなってしまったようです。


代々木駅周辺には大手予備校がありますが、そちらも昨年、浪人生の減少などをを理由に経営方針を変えるというニュースが世間を賑わせましたが、代々木駅の窓口廃止等も含め、人の流れは時代の流れによって変わって行くのかもしれません。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

JR東日本 普通列車グリーン券

平成23年9月に横浜駅で発行された、東京から熱海までの普通列車グリーン券です。


   


青色JRE地紋の感熱マルス券です。


券そのものには特に珍しいこともありません。
ただ、この券は東京駅発7:24発の521M列車伊東ゆきに乗車した際に使用したもので、当時は特急型の185系電車を使用した普通列車だったことが今となっては過去の出来事になってしまったということです。
特急型車両を使用していましたので、乗車券のみで特急型車両に乗車できることや、グリーン車については、普通列車グリーン券を購入すれば特急のグリーン車に乗車できるという、大変買い得感のある列車でした。
この列車は上り特急列車として折り返しますので、上りの185系普通列車は存在しませんでした。


通常、東海道線を始め、首都圏を走る中距離列車に連結されているグリーン車にはNRE(日本レストランエンタープライズ)から派遣されたグリーンアテンダントが乗務して旅客案内やクリーン券の検札、車内販売を行っていますが、この521Mに限っては特急型車両を使用している関係でSuicaグリーン券に対応していないため、グリーンアテンダントではなく、昔ながらのJR車掌が乗務していました。そのため、検札スタンパーは担当車掌区である東京車掌区のものとなっています。

恐らく首都圏の東海道線普通列車グリーンでは、この列車がグリーン車に車掌の乗務する最後の定期列車であり、この列車がE231系に置き換えられた現在、東海道線普通列車グリーン券にJR車掌の検札スタンパーが捺される機会は殆どないものと思われます。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )

JR東日本 南武線のラインカラーは?

昭和57年9月に尻手駅で発行された、140円区間ゆき乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型金額式券で、東京印刷場で調製されたものです。


この時に尻手駅で撮った国鉄時代の南武線の電車の写真が出てきましたので御紹介いたしましょう。


   


140円券を購入した頃に尻手駅で撮影した、南武線を走る101系電車です。

この当時の南武線電車は中原電車区に所属するカナリアイエローが基本でしたが、中央快速線から中原区に転属してきたオレンジバーミリオンの電車が一緒に組成され、このような列車が数多く走っていました。

南武線のラインカラーは黄色のハズですが、これでは本当のラインカラーが判別しにくいという状況で、順次カナリアイエローに塗り替えられていったようです。


それから約20年が経過し、カナリアイエローの101系電車から同じカナリアイエローの103系電車へと車両が置き換えられた南武線ですが、再びラインカラーが判らなくなる事態が再現されます。


   


平成15年に山手線から転属してきた205系電車(右側)が転属して来ると、再びカナリアイエローとオレンジバーミリオンの混成が・・・
まるで、101系当時の混色編成が、そのままラインカラーになってしまった感じです。

さらには、昨年登場したE233系電車に及んでも、「もう今更」といった感じでカナリアイエローとオレンジバーミリオンの混成が引き継がれてしまっています。背景は違いますが、かつて山手線から中央・総武緩行線にカナリアイエローの101系電車が転属した時に「えいっ」てカナリアイエローがラインカラーになっちゃった時みたいです。

でも、よく見るとカナリアイエローの方が若干太いような・・・


いったい、南武線のラインカラーって、何色なんでしょ?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

伊予鉄道 郊外電車用車内券

平成24年10月に伊予鉄道郊外電車の車内で購入した車内券です。


  


水色伊予鉄道自社地紋の駅名式券となっています。


同鉄道基幹駅である松山市駅をほぼ中心に配置し、左側に高浜線・右側に横河原線・下に郡中線の駅が並んでいます。

高浜線は高浜駅が終点ですが、その先の松山観光港(表記は「観光港」)まで欄が設けられており、高浜からの連絡バス乗車券にも対応できるようになっています。


特徴的なのは券番の打ち方で、冊番を打つ部分については「第  号」と予め印刷されているところにナンバーリングが打たれているためにナンバー文字部分がずれており、このような印刷方法が採られている車内券はあまり他に例がありません。


小児用任意の最短区間で発券していただきましたが、発着を示す概算鋏の入鋏位置はどちらも真ん中であり、列車の進行方向の明記もありませんので、正直乗車方向が特定できません。

また、同社では松山市駅に限り途中下車が出来るようになっていますが、この券にはその記載はありません。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

新子安駅発行 とき10号 特急券・グリーン券

昭和56年7月に新子安駅で発行された、とき10号の特急券・グリーン券です。


   


若草色こくてつ地紋の準常備券で発行されています。

昭和56年のとき号ですので、まだ上越線経由の在来線特急の時代の券となります。


この当時の新子安駅にはみどりの窓口がまだ無かったのか、それとも何らかの事情で硬券による発券となったのかの記憶がありませんが、国鉄末期の新子安駅にはみどりの窓口が設置されていましたが、JR化後の平成18年にみどりの窓口は閉鎖され、現在では直営駅から業務委託駅となっているようです。


この券が発行された後の昭和57年11月には上越新幹線が開業し、翌年8月に羽田~新潟間の定期航空機路線が新幹線に利用客を奪われた格好で廃止されてしまいましたが、3月に北陸新幹線が開業すると上越新幹線の越後湯沢以北の運転本数の減便が行われるという噂も出ており、近い将来、上越新幹線ルートの運転本数が大きく変化する時期が来るかもしれません。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

天草観光汽船 姫戸港駅発行 熊本ゆき連絡乗車券

廃札券ですが、天草観光汽船姫戸港駅発行の国鉄熊本ゆき連絡乗車船券です。


   


九州の私鉄で良く見る「浮輪」のようなマークの青色てつだう地紋のA型券です。


   


こんな地紋です。鹿児島交通などでも使用されていた地紋です。


乗車(船)経路は、姫戸港~(天草観光汽船)~八代~(鹿児島本線)~熊本というもので、経由表記は「八代・鹿児島本」となっています。


姫戸港は現在でも熊本県営の港湾として存在していますが、道路交通網の整備が進んだことや天草市内や上天草市内で学校や病院などの公共施設が充実してきたことなどから航路の利用客が年々減少し、1日1便しか運航されていなかった航路は平成23年11月頃に廃止されてしまっているようです。


この券を発行した天草観光汽船は、平成25年3月まで八代~倉岳航路という航路を1日1便運航していたようですが、現在はその航路も廃止されてしまい、残念ながら会社そのものが存在していない可能性があります。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

日本交通バス 80円区間ゆき補充乗車券

平成26年10月に、日本交通バス米子バスターミナル案内所で発行された、路線バス用の80円区間ゆき補充乗車券です。


   


白色無地紋のコピーで作成された券で、金額部分をゴム印で捺印して発行します。


発行する際には券を綴じて保管している台帳に券番と金額を記帳して発行する方法が採られており、券の管理は厳重に管理されていました。


日本交通バスは鳥取・倉吉・米子地区のバスとタクシーを運行させている事業者で、大阪にある日本交通が本体となっており、日本交通(鳥取)と呼ばれることもあるようです。
ちなみに、東京にあるバスとタクシーを運行している日本交通とは全く関連のない事業者となっています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

桜木町駅発行 上野ゆき 乗車券・普通列車グリーン券一葉券

昭和52年10月に桜木町駅で発行された、上野ゆきの乗車券・普通列車グリーン券一葉券です。


   


若草色こくてつ地紋の印発機券で、キレート式となる前の印板スミインク式券です。


昭和52年となりますと京浜東北線や根岸線にはすでに103系電車が走っている時代ですので桜木町駅にグリーン車が連結されている列車が来ることは無く、次の横浜駅で東海道線もしくは横須賀線の列車に乗換えることになりますので、桜木町~横浜間は普通車利用となります。
また、東京~上野間もグリーン車を連結している列車はないため、やはり普通車利用となります。
そのため、「横浜・東京間以外は普通車」という記載があります。


モノクラス制となった後の時代の券ですので、いろいろと廻りくどく書かれていますが、要は桜木町~上野間の乗車券と、横浜~東京間の普通列車グリーン券が1枚にまとめられたものです。

等級制時代であれば、異級乗車券ということになります。


ちょうど2ヶ月後の本年3月14日には上野東京ラインが開業し、東海道線と東北線・高崎線・常磐線(常磐線の列車は品川止まりのみ)の列車が結ばれるようになりますと、今までの常識が覆され、東京~上野間も普通列車のグリーン車を利用することが出来るようになります。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

頸城鉄道 車内乗車券(片道用)

発行時期は不明ですが、昨年12月31日にエントリーさせていただきました「くびきお宝のこす会」の体験乗車イベントの会場で、頸城鉄道の存続会社である頸城自動車(←頸城鉄道自動車←頸城鉄道)が廃札券や着札券を販売しておりましたので購入した中の1枚です。


   


青色TTDてつどう地紋の軟券で、日本交通印刷で調製されたものと思われます。


着駅欄には百間町のところにパンチが入れられておりますが発駅には入れられておらず、しかも状態が大変良く、もしかすると実際には使用されていない廃札券にパンチを入れたものである可能性があります。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ