磐城西郷駅発行 普通入場券

ちょうど40年前の1982(昭和57)年5月31日に東北本線磐城西郷(いわきにしごう。現・新白河)駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅は近隣にある三菱製紙への専用線の分岐点として戦時中の1944(昭和19)年に信号場として開設された駅で、その後の1959(昭和34)年に旅客駅に昇格し、磐城西郷駅として開業したという歴史があります。

この券が発行された翌月の6月23日、東北新幹線の大宮~盛岡間開業に伴って同駅は新幹線の停車駅となり、このタイミングで新白河駅に改称されています。
また、信号場として開設された専用線についても、工場の操業形態の変化によって平成初めの頃に廃止されてしまっています。

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東京都交通局 江戸橋駅発行 普通入場券 ~その2

前回エントリーで東京都交通局の江戸橋駅で発行された普通入場券の大人専用券を御紹介いたしましたが、同局の普通入場券には小児用の設備もありました。


   

大人専用券と同じ1976(昭和51)年12月に都営1号線(現・浅草線)の江戸橋(現・日本橋)駅で発行された、小児用の普通入場券です。
白色無地紋赤横一条のB型小児専用券になっています。

様式的には大人専用券に「小」の影文字を入れたもので、基本的に同局の硬券乗車券類には小児断片のある大人・小児用券というものは無いことに倣い、普通入場券についても大人・小児用券は無かったものと思われます。

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東京都交通局 江戸橋駅発行 普通入場券 ~その1

1976(昭和51)年12月に東京都交通局高速電車(都営地下鉄)1号線(現・浅草線)の江戸橋(現・日本橋)駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋赤横一条のB型大人専用券となっています。


   

裏面です。券番の他に発行駅名の記載があります。

都営地下鉄では各駅で普通入場券を発売しておりましたが、昭和50年代初頭の頃に発売されなくなってしまっています。
理由は定かではありませんが、地下鉄の駅にわざわざお見送りのために入場料金を支払って入場する需要は殆ど無く、どの駅においても発売枚数が進んでいなかったことから廃止することに問題がないと判断されたのかもしれません。因みに、東京メトロでは、営団地下鉄時代から入場券の発売は行われておりません。


江戸橋駅は都1号線の駅で、永代通りと昭和通りが交差する江戸橋一丁目交差点付近にあり、営団地下鉄(現・東京メトロ)の日本橋駅と隣接しています。
営団地下鉄の日本橋駅とは乗換え駅となっているものの、駅名が異なるために旅客案内上不便であることから、都営1号線が浅草線に改称された後の1989(平成元)年3月、営団地下鉄との駅名の統一化がされ、日本橋駅に改称されています。

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弥彦駅発行 弥彦から630円区間ゆき 片道乗車券

1985(昭和60)年4月に弥彦線の弥彦駅で発行された、同駅から630円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、新潟印刷場で調製されたものです。駅近くにある彌彦神社の参拝の帰り、新潟駅まで乗車する際に購入しました。
同駅には窓口の他に券売機がありましたが、窓口で入場券を購入した際に新潟までの硬券乗車券購入の可否を訊ねましたところ、大丈夫とのことで購入いたしました。
券売機があっても、当時はまだ機械の操作に慣れていないお年寄りも多くいらっしゃったため、近距離乗車券を窓口でも発売できるようにしているとのことでした。


   

裏面です。新潟印刷場の金額式券は裏面にも発駅および金額が記載されています。

新潟駅の改札で記念に持ち帰りたい旨を申告いたしましたところ、当時の国鉄では「有価証券だから」とか「きっぷはあげられない」とか言われて回収されてしまうことが多かったのですが、「きっぷ集めてるの?だったら無効印裏に捺すね」と言って無効印は裏に捺してもらうことができました。

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富士山麓電気鉄道 河口湖から大月ゆき 片道乗車券 ~その2

前回エントリーで富士山麓電気鉄道が発売した河口湖から大月ゆきの復刻硬券を御紹介いたしましたが、同社が富士急行になる前の「初代」富士山麓電気鉄道時代の同区間の乗車券が手元にございますので御紹介いたしましょう。


   

1959(昭和34)年8月に河口湖駅で発行された大月ゆきの片道乗車券です。桃色PJRてつだう地紋のB型一般式大人・小児用券となっています。
この当時はまだ等級制があった時代ですので、「3等」の表記があります。


   

再掲いたしますが、現在発売されております同区間の復刻硬券になります。様式としては全く同じレイアウトにされて復刻されている訳では無いようです。

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富士山麓電気鉄道 河口湖から大月ゆき 片道乗車券 ~その1

2022(令和4)年4月、富士山麓電気鉄道河口湖駅で発行された、大月ゆきの片道乗車券です。


   

桃色FSRふじさんろくでんきてつどう自社地紋のB型一般式大人・小児用券で、関東交通印刷で調製されたものと思われます。
同社では、富士急行時代にはFKKふじきゅうこう自社地紋の乗車券類が発行されておりましたが、今回の分社化に伴い、新たに自社地紋を作成したということになります。

御紹介の券は、同社が2022 年 4 月 1 日で富士急行株式会社から分社化され、1926 (大正15)年の創立当時の社名を復活させた新会社として富士山麓電気鉄道株式会社となったことを記念して発行された記念硬券で、実際には下吉田駅で発売されています。
同駅では御紹介の券の他に14種類、計15種類の硬券が発売されています。


   

購入すると、当時のものであったのでしょうか、菅沼式のダッチングマシンで日付を刻印して発売されています。

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新松戸駅発行 北千住接続 営団地下鉄千代田線経由120円区間ゆき 片道連絡乗車券

1984(昭和59)年10月に常磐線新松戸駅で発行された、北千住駅接続の営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線経由120円区間ゆき片道連絡乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、前回エントリーで御紹介した荻窪駅発行の券同様の東京印刷場で調製されたものです。

様式としては荻窪駅で発行されたものと同一ですが、北千住駅接続の営団地下鉄との連絡運輸は、国鉄側が常磐線の亀有~取手間各駅と武蔵野線の吉川~南流山間各駅、営団地下鉄側が千代田線の北綾瀬~二重橋前間各駅に限られておりましたため、千代田線の他に普通旅客の連絡運輸の設定のない日比谷線も乗り入れる北千住駅では不都合が生じることから、金額式の千代田線用連絡乗車券の場合、接続駅名の下に必ず「千代田線経由」を表示することと定められていました。
そのため、御紹介の券は接続駅である「(北千住)」の下に「千代田線経由」の表記があり、通常の金額式片道連絡乗車券と比べますと窮屈な印象を受けます。

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荻窪駅発行 中野接続 営団地下鉄120円区間ゆき 片道連絡乗車券

中央本線荻窪駅で発行された、中野接続営団地下鉄(現・東京メトロ)120円区間ゆきの片道連絡乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
この様式は国鉄時代末期からJR化後の東京印刷場管内で発行されていた一般的な連絡乗車券の様式ですが、この当時の国鉄から営団地下鉄への連絡運輸は殆どの区間において定期券のみの連絡運輸となっており、普通旅客については限られた区間しか設定がないため、意外と硬券乗車券が残っていません。

かつては営団地下鉄との連絡乗車券が各接続駅毎に設定されていたようですが、地下鉄の路線網が複雑化していくにつれて運賃計算が煩雑になったことがその理由かと思われますが、この券が発行された当時の営団地下鉄との連絡運輸の行われていた接続駅は中野・西船橋・綾瀬・北千住・西日暮里・市ヶ谷しかなく、市ヶ谷駅を除く各駅については国鉄線との直通運転が行われている関係により残されていた程度でした。

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JR東日本 金子駅発行 普通入場券

前回エントリーで国鉄時代の八高線金子駅で発行された普通入場券を御紹介いたしましたので、今回はJRとなってからの同駅で発行された普通入場券を御紹介いたしましょう。


   

1988(昭和63)年11月にJR東日本八高線の金子駅で発行された普通入場券です。白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅は国鉄民営化後はJR東日本に継承されておりますが、昭和60年代には直営駅から拝島駅が管理する業務委託駅に運営が変わっています。そのため、券面右下には業務委託駅であることを示す「◯委」の符号が付けられています。

現在、同駅は集改札業務は行っていますが、 出札業務はは自動券売機での取扱いのみとなっています。また、駅員配置時間は7時30分~19時で、それ以外は不在となる営業形態になっています。

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金子駅発行 普通入場券

1984(昭和59)年12月に、八高線金子駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅は1931(昭和6)年12月に八高線の八王子~東飯能間が開業した際に開設された駅で、埼玉県入間市内(開業時は埼玉県入間郡武蔵町)では唯一の国鉄(JR)の駅になります。

この券が発券された当時の同駅はすでに貨物の取扱いが廃止された旅客駅になっていましたが、国鉄の直営駅のままになっていました。

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