硬券の束

京浜急行のイベントで入手した、京急富岡駅の硬券入場券の廃札です。


   


山口証券印刷で調製されたB型無地紋の券で、100枚が帯封で括られています。1束500円で売られていましたので、衝動買いです。


   


角度を変えて見たところです。


22年9月21日の日付と23年4月22日の日付が捺され、その下に担当者と思われるシャチハタ印が捺印されています。恐らく京急富岡駅で22年9月に100枚あることを確認して帯封を巻かれ、23年4月に本社に返納する際に再度100枚あることを確認して確認印を捺したのではないかと推測されます。


なかなか面白い状態ですので、ばらしたりせず、このまま保存していくつもりでおります。

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福島・会津磐梯周遊券 (~B券片)

前回エントリーに引き続き、昭和58年7月に発行された、福島・会津磐梯周遊券のB券片です。


   


青色国鉄地紋の大型軟券で、B券片は自由周遊区間の案内路線図と、自由周遊区間から発駅までの乗車券部分に分かれます。

路線図を見ますと、西若松から先の会津線(昭和62年7月廃止)部分や喜多方から先の日中線(昭和59年3月廃止)、自動車線の福浪線(福島駅~川俣町間)や川俣線(松川駅~川俣町間)、福船線(福島駅~船引駅間)が自由周遊区間に含まれていたようです。


   


裏面のご案内文です。

A券片のものとは異なり、急行列車に乗車できる旨や乗車経路のほかに、自由周遊区間内の旨や東京都区内まで乗車できるが、前途無効となる旨が記載されています。


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福島・会津磐梯周遊券 (~A券片)

昭和58年7月に中央本線荻窪駅で発行された、福島・会津磐梯周遊券のA券片です。


   


青色国鉄地紋の大型軟券で、民間印刷券と思われます。
「ミニ周遊券」というもので、A券片が発駅から自由周遊区間までの往路用となり、B券片が自由周遊区間乗車用および発駅までの帰路用となっています。


当時はいろいろなエリア用としてミニ周遊券が設定されており、A券片の様式はどれもほぼ同じとなっていました。

左上にある番号が券番で、右上にある番号部分は小児断片となっており、小児用として発券する際にはこの部分を切り取って発売します。
左上「〇遊」の符号は周遊券であることを示してます。、


   


裏面のご案内文です。

福島・会津磐梯自由周遊区間内では鉄道の他に国鉄自動車線も利用できる旨の記載があります。
また、急行列車であれば自由席を利用することにより追加料金なしで乗車できる旨の記載があります。

当時はまだ「まつしま」「ばんだい」「おが」「奥久慈」などの急行列車が運転されていましたから、周遊券で急行列車に乗車できることは、当時学生の身分であった貧乏旅行に大変役立ちました。


東京都区内各駅から福島・会津磐梯自由周遊区間までの乗車経路は東北本線経由の他、磐越東線・常磐線経由、只見線3ルートから選択できるようになっています。

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銚子電気鉄道 弧廻手形 ~その2

前回エントリーで銚子電鉄の弧廻手形を御紹介いたしましたが、3年前に購入した際の券と図版が違っていますので、当時のものを御紹介いたしましょう。


   


平成22年9月に乗車した際に購入したものです。基本的な様式は前回エントリーの「デハ1001バージョン」と同じですが、こちらは現在引退している旧型車デハ801が先頭に立っている写真となっています。

この券は旧型車両であるデハ801とデハ701の引退の時に購入したものでしたのでいずれは図版が変わるものと思っておりましたが、在庫が切れたからなのでしょうか、やはり写真が変わっていました。


    (銚子電鉄旧型電車)


大きく変わっているのは電車の写真ですが、双方の券を仔細に見比べますとイラストMAP部分にも変化が見られます。

パッと見気づくのは、「デハ801バージョン」では左下のイラストが親子の絵になっていますが、「デハ1001バージョン」ではトミーテックの鉄道むすめ®キャラクター「外川つくし」に変わっています。

また、イラストMAP左上の銚子大橋のイラストが、「デハ801バージョン」では架け替え前のトラス橋であったのに対し、「デハ1001バージョン」では架け替え後の吊り橋になっています。


    (架け替え前)

    (架け替え後)


同社の弧廻手形は随時図版が更新されるとのことですので、今後どのように変わっていくのか、楽しみなところですね。

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銚子電気鉄道 弧廻手形 ~その1

戴きものですが、銚子電鉄が発行している弧廻手形という一日乗車券です。


   


2つ折りのカードのような様式で、左側が乗車券部分で右側が案内図(イラストMAP)と各種クーポン券となっています。
同社ホームページによりますと図版は随時変わるとのことです。

乗車券部分とクーポン券部分は銚子電鉄自社地紋となっており、発行箇所名は記入式となっています。


この券は元営団地下鉄(現・東京メトロ)銀座線の2000型電車であるデハ1001です。


   

裏面です。

御案内文と観光案内が印刷されています。面白いことに、乗車券部分の裏面が観光案内で、イラストMAPの裏面が御案内文となっています。何となく左右逆なのではないかと考えてしまいますが、用紙の大きさの関係でそうなったのかも知れません。


御案内文の最後に、「仲ノ町車庫見学の際には、~」とありますが、一般客に対して車庫の見学が当たり前のように書かれている一日乗車券は他に例の無いオープンさがありますね。



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JR東日本 新幹線運休時の特急券払戻し ~その2

前回エントリーで新幹線特急券に払戻しのスタンプを捺してもらったことについて御紹介いたしました。

その後、お盆の繁忙期の混雑でみどりの窓口はどこも長蛇の列となっており、払戻しのために延々と並ぶ気にもならずにずっと放置しておりましたが、先日やっと払戻しをしてもらいました。





これが前回エントリー時に御紹介した券です。


この券を東京駅の窓口に差し出して払戻しをお願いしたところ、窓口氏は、暫く考え込んでいたようでしたが、私が「停電で止まっちゃった時のです」と申し上げたところ、窓口氏は「あー、そうだ、あの時だ」と言われ、すぐさまPOS端末を入力し、全額払戻しの処理にとりかかりました。


払戻しの1,040円を返金されたとき、払戻しの計算書をお願いしたところ、すぐにこのような様式のものを発行していただけました。


  


「払戻証明書」というもので、ノンカーボンの2片制となっています。

従来、JR東日本では各駅ごとに独自のものを使用していましたが、数年前に制定された専用の様式です。発行箇所名は記入式となっており、どこでも使用することができます。

「お買い上げ金額」とは払戻しをする原券の金額で、払戻し手数料が2行目にあります。3行目以降は何らかの費用が発生した時に記入するのでしょう。


  


裏面です。

払戻し関連の案内が記載されています。


以前はこのような様式の証明書はなく、払戻しした際には各駅で作成した「払戻計算書」というものが使用されていました。


  


これは以前、吉祥寺駅で払戻しをした時に発行された計算書です。パソコンで作成されたものをコピーして使用されています。


払戻証明書と記載内容は基本的に同じですが、これを戴くときに「払戻しの証明書のようなもの」を求めたところ、証明書は出せないけれども計算書ならば出せると言われた記憶がありますので、これは証明書ではなく、あくまでも計算書なのでしょう。

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JR東日本 新幹線運休時の特急券払戻し ~その1

8月2日金曜日の早朝、JR東日本の東北・上越・秋田・山形・長野の各新幹線は、東京~上野間の停電事故の影響を受け、東京~大宮間で区間運休となりました。

当日は夏休み期間中かつ金曜日の朝ということで、ビジネス客の他に行楽客や帰省客で東京駅新幹線改札周辺は溢れかえるような混雑となり、案内の係員さんは問い合わせ等の対応に追われている状況でした。


当日は珍しく新幹線で大宮まで行くことを考えて自由席特急券を購入しましたが、あえなく運休の情報を得て断念し、いつも通り在来線の利用となりました。


   


改札口で「在来線に切り替えるので払戻しをお願いしたい」と申し出たところ、改札掛員氏は「ここでは払戻しできませんが、今日明日の間に窓口でお願いできますか?」と言われました。どうやら、有効期限が明日まであるので、今日明日中にそのまま窓口へ持って行けば払い戻しができると考えられたようです。

恐らく、ここでひとり払戻しをすると他にも払戻しを希望する旅客が改札口に殺到して混乱が生じる他、改札に用意されている釣銭のストックが底を突く事態になるための措置だったのでしょう。

「もしかすると行けないかもしれない」と申し上げたところ、「絶対にもう使用されませんね?」と言われましたので「もう使いません」と返答したところ、御覧のような「払戻申出」のスタンプを捺されました。


このスタンプがあることで、8月2日の6時50分に払戻しをする意思を表明したという証明となり、特急券の有効期間終了以降も運休による事故払戻しという扱いとなり、無手数料で全額払戻しされることとなります。

ただ、事故での払戻し用の証明印の場合、様式が違っていたような気がしますが、これでも運転見合わせである時間に払戻しの意思を表明したことが確認できるので良いものと考えます。


文字が重なって分かりづらいので、スタンプ部分を拡大してみました。


   


「  月  日  時  分  払いもどし  申出」
となっており、JR東日本東京駅という意味の「(東)東京」という駅名小印が付いています。右側の四角の中には担当者の印鑑が捺印されています。

この中でもう一つ、「(I)」という記号がありますが、これは改札の記号なのでしょうか?この部分が意味することが良く分かりません。

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特殊貨物検査票

久しぶりにきっぷ以外の紙ネタです。

あまり聞き慣れないかもしれませんが、特殊貨物検査票というものを御紹介いたしましょう。


   



特殊貨物検査票は特大貨物や車扱(貨車一車を丸ごと借り切る輸送形態)による1パッケージ(PK)あたりの実重量が1トン以上の転動防止を要する貨物、密閉梱包貨物や甲種鉄道車両貨物を輸送する際に、客貨車区など鉄道側に於いて貨物の状態を事前検査をして該貨に表示する車票です。

御紹介のものは、4年くらい前、岳南鉄道比奈駅のイベントで、1枚100円くらいで投げ売りされていたので、その希少性から購入した次第です。


鉄道省時代より、特大貨物を貨車で輸送する場合には事前検査をする規程が存在し、当初は木札を使用して表示していたようですが、昭和15年頃になって専用の検査票が制定されているようです。その後、何回かの様式改定が行われ、御紹介のものは昭和42年に改定された現在の様式と思われます。
ただし、御紹介のものは盛岡鉄道管理局で特別に作成された様式のようで、「段積承認欄」のある、通常の様式とは少々違うものです。


最近では貨物列車は激減し、また、車票そのものが廃止されてしまっていますから縁の薄くなってしまった感がありますが、特殊貨物検査票は甲種鉄道車両輸送では現在も使用されており、車両の窓に貼り付けられたものを御覧になられた方も多いかと思います。


エントリーの表題や本文中では「特貨物検査票」と表現していますが、現物は「特貨物検査票」となっています。これは、当初は特種貨物検査票というものでしたが、「特種」から「特殊」への呼称が変更されたことにより、現在は特殊貨物検査票が正式な名称となっています。
しかし、なぜか現物は「特種」のままのものが殆どで、「特殊」に様式変更されているものの方が珍しいように感じます。

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会津鉄道 特別補充券A

前回エントリーまで近年の同社特別補充券を御紹介して参りましたが、昭和62年に同線が開業した際に使用されていた特別補充券Aが手元にありましたので御紹介いたしましょう。


   


緑色会津鉄道自社地紋の軟券で、駅名式となっています。これは昭和62年の夏に乗車した際に実際に使用したもので、会津高原駅(現・会津高原尾瀬口駅)から西若松駅までの全区間用として発券されています。当時の運賃は1,000円でしたが現在は1,850円となっており、だいぶ運賃が上げられているようです。また、現在は駅名式の特別補充券は無いようで、図補に切り替えられているようです。


この券は開業当初の様式となりますが、昭和63年4月には湯野上温泉駅と弥五島駅間に塔のへつり駅が開業していますので、その時に新券に切り替えられたかも知れません。


近年の図補同様に「乗務員発行」と「  駅発行」の様式で発行箇所名が記載されており、やはり駅での出札補充券としても使用できるように作成されているものと推察されます。


事由欄が特徴的で、「入場券」という欄があることから、この券を入場券として発行することも可能なようです。入場券として発行した場合、駅名欄にはどのようにパンチを入れたのでしょうか?

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会津鉄道 地図式特別補充券

前回エントリーに引き続き、東武鉄道南栗橋車管区のイベントで購入した会津鉄道の地図式特別補充券です。


   


緑色会津鉄道自社地紋の図補となっており、概算鋏でパンチを入れる様式です。


地図の範囲としては連絡運輸をしている東武鉄道伊勢崎線系列および野岩鉄道と同じと思われますが、自社が上になっていますので、東武鉄道のものとは趣が異なります。

発行箇所名の欄を見ますと「乗務員発行」の他に「  駅発行」となっており、駅で出札補充券として使用することもできるようになっているものと推察されます。


   


浅草付近の地図を見て見ますと、現在「とうきょうスカイツリー駅」となっている業平橋駅の記載がありますので、現在は新券に切り替えられているものと思われます。


事由欄に「シルバー」というものがありますが、これは会津地区在住の65歳以上の利用者に適用されるシルバーきっぷとして発券する際に使用されるものと思われます。

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