JR東日本 〇企 都区内パス 「ありがとう平成」バージョン ~その3

前回および前々回でJR東日本で発売された〇企 都区内パスの「ありがとう平成」バージョンについて御紹介してまいりましたが、もう一つ気になったことがございましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。



   


まずは、毎回おなじみになってしまいました、2019年4月に品川駅で発行された「ありがとう平成」バージョン券です。
これは実際に発行されたものですが、同社では3月のプレス発表の際、イメージ図として券の見本を掲載しておりました。


   


こちらが、プレス発表に掲載された見本券イメージ図のオリジナルファイルになります。よく見てみますと、「〇企」とフリーエリアの地図部分は実際の券のスキャンを貼り付けてあり、その他部分を打ち込んで作成しているようです。
この時点では「都区内パス」の題字と「(乗車券)」が記載されている部分は通常バージョンに近く、「都区内フリーエリア」の文言が「ありがとう平成」の文字と同じ大きさのフォントで計画されていたようです。

この部分を切り取って比べてみましょう。


   


上から、プレス発表のもの・「ありがとう平成」バージョン実券のもの・通常バージョンのものです。

これらを比べますと、プレス発表の時点では「都区内パス」の題字と「(乗車券)」の位置は変更する予定ではなかったように取れます。また、「ありがとう平成」の文言は題字に合わせて左に寄っており、「都区内パス」の題字よりも若干小さ目のフォントのようです。そして、「ありがとう平成」の文字と「都区内フリーエリア」の文言は、プレス発表の時点では同一の大きさのフォントであったようです。

これらのプレス発表時点と実券との違いは厳密なものではなかったというのが実際の理由であるとは思いますが、もしかすると実際にマルスシステムへのプログラミング上の理由で変更されていった経緯があるのかも知れません。

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