西武鉄道 一橋大学駅発行 八坂・小平・国分寺・恋ヶ窪駅ゆき片道乗車券

1959(昭和34)年10月に、西武鉄道多摩湖線の一橋大学駅(廃駅)で発行された、八坂・小平・国分寺・恋ヶ窪駅ゆきの片道乗車券です。


   

桃色せいぶてつどう自社地紋のB型矢印式大人・小児用券で、千切り式の半硬券です。
ご紹介の券は同社の等級制が表示されていた頃のもので、3等の表記がありますが、ちょうど入鋏で切り落とされてしまっています。


   

裏面です。券番と社名および発行駅名の他、「表面矢印の1駅ゆき」「通用発売当日限り」「下車前途無効」の文言があります。

着駅の八坂駅は、多摩湖線の萩山駅から先の1つ目の駅で、小平駅は萩山駅で新宿線に乗り換えて1つ目の駅になります。また、国分寺駅は多摩湖線の起点駅であり、恋ヶ窪駅は国分寺駅で国分寺線に乗り換えて1つ目の駅になります。
前回エントリーで、小平学園駅が昭和41(1966)年に一橋大学駅と統合される形で廃止されたと申し上げましたが、今回ご紹介いたします一橋大学駅がもう一つの統合された駅になります。
隣駅の小平学園駅とは400メートルの距離しかなく、混雑緩和のために統合された両駅ですが、書類上、一橋大学駅は「廃駅」ではなく、小平学園駅と統合して移転し、一橋学園駅に改称されたことになっています。

同駅は小平学園駅とは違って2面2線の交換可能駅になっており、現在の一橋学園駅から数十メートル南側に位置していました。また、駅の最寄には一橋大学がありますが、開業当時は同大学が東京商科大学の予科(旧制大学時代の本科に進学する前段階の予備教育を行っていた高等教育機関)であったことから、商大予科前駅という駅名であったようですが、学制改革によって同大が一橋大学に改称したことに伴って、駅名も一橋大学駅に改称されています。

現在、駅の痕跡はあまり残されていませんが、かつての駅前広場であった場所がそのまま住宅地の中に残されており、そこが駅であったことがわかります。

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西武鉄道 小平学園駅発行 八坂・国分寺駅ゆき片道乗車券

1964(昭和39)年5月に西武鉄道多摩湖線の小平学園駅(廃駅)で発行された、八坂・国分寺駅ゆきの片道乗車券です。


   

緑色せいぶてつどう自社地紋の矢印式大人・小児用券で、千切り式の半硬券になっています。


   

裏面です。券番と社名・発行駅名の他、「小平学園から10円」の表記の「表面矢印の1駅ゆき」、「通用発売当日限り」「下車前途無効」の文言が並んでいます。

小平学園駅は現在の小平市学園東町にあった駅で、昭和41(1966)年に一橋大学駅と統合される形で廃止されています。
1面1線の棒線駅で、現在の一橋学園駅の北口にある踏切をはさんですぐのところにあったようですが、駅があった痕跡は残っていません。
となりにあった一橋大学駅とは400メートルしか間隔がなかったため、統合は混雑緩和のためというのが理由であったようです。

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JR東海ツアーズ品川支店発行 東京駅から西明石駅までの新幹線特急券

2007(平成19)年9月にJR東海ツアーズ品川支店で発行された、東京駅から西明石駅までの新幹線特急券です。


   

青色JRC地紋の特殊共通券紙が使用されておりますが、この券はまだ熱転写式時代のものになります。

特急券の区間としては東京駅から西明石駅までになりますが、西明石駅にはのぞみ号は停車しないため、途中の新大阪駅でのぞみ号からひかり号に乗換することになります。
御紹介の券は乗車する全区間についての料金を計上する券になり、座席指定の記入はなく、「指定券発行」と記載されています。そして、その右側にあります「N05450」という数字はのぞみ号の特急料金が記載されています。
この特急券の座席指定については、別途列車(区間)ごとに新幹線指定券が発行されます。


   

2枚目は東京駅から新大阪駅までののぞみ号の指定券です。右下に「◯席」という符号がありますので、特急券を発券する前に座席だけをマルス端末から引き抜いたようです。


   

3枚目は、新大阪駅での乗換以降に乗車するひかり号の指定券です。やはりこちらも右下に「◯席」という符号がありますので、特急券を発券する前に座席だけをマルス端末から引き抜いたようです。

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弘南鉄道 黒石駅から210円区間ゆき 片道乗車券

2016(平成28)年2月に弘南鉄道弘南線の黒石駅で発行された、黒石から210円区間ゆきの片道乗車券です。


   

青色BJRてつどうじどうしゃ地紋のB型金額式大人・小児用千切り半硬券で、日本交通印刷で調製されたものです。
同駅では乗車券は券売機で購入するようになっておりますが、窓口でお願いすれば、半硬券の乗車券を発売して戴くことができます。

かつて同社では硬券が使用されておりましたが、社線内完結の乗車券については半硬券に切り替えられています。
同社の金額式半硬券は有人駅各駅に常備されておりますが、駅名が印刷されているものはなく、記入式のものしかありません。発売の際に駅名と日付が一体になったデーター印を捺印して発売しています。かつては駅によっては発駅欄に駅名印を予め捺印し、発売の際に日付印を捺印していた駅もありましたが、現在ではデーター印の使用に統一されているようです。


   

裏面です。券番が真ん中に印刷されておりますが、御紹介の券は大人・小児用券ですので、小児用として小児断片を切断してしまった場合には断片の券番号が分からなくなってしまいますが、基本的には小児用の乗車券は小児専用券が使用されておりますので、さほど問題にはなっていないものと思われます。

同社は本年2023年9月25日正午より、レールに不具合が発見されたため弘南線大鰐線の全線で運転を見合わせおり、全線に亘って代行バスでの営業になっています。補修工事の進捗状況によって順次、運転可能区間において運転再開を実施予定とのことではありますが、いまのところ、明日26日の始発から、弘南線の弘前駅~田んぼアート駅間での運転再開とのことです。
バス代行では朝夕の通勤・通学輸送に支障が出ているということで、1日でも早い全線復旧を願うばかりです。

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熱海駅発行 伊豆急下田ゆき 片道連絡乗車券

1981(昭和56)年4月に、東海道本線熱海駅で発行された、伊東線伊東駅接続の伊豆急下田駅ゆき片道連絡乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型相互式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
熱海駅~伊東駅間の伊東線区間16.9kmと、伊東駅~伊豆急下田駅間の伊豆急行線区間45.7kmの営業キロ62.6kmの区間で、発売当日限り有効、下車前途無効の乗車券になります。

当時、伊豆急行線では営業キロ24km以上の区間の乗車券については有効2日で途中下車が可能になっていましたが、連絡乗車券で発売された場合は国鉄の営業規則に準じた取扱いになっていたようです。

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寺田町駅発行 東京都区内から大阪市内ゆき 復路用片道乗車券

前回エントリーで、東北本線野辺地駅で発行された、東京都区内から野辺地ゆきの復路用片道乗車券を御紹介いたしましたが、このような例は全国でも散見された模様です。


   

1971(昭和41)年4月に、大阪環状線の寺田町駅で発行された、東京都区内から大阪市内ゆきの復路用片道乗車券です。
青色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。

恐らく御紹介の券が設備された理由は前回エントリーの野辺地駅と同一と思われますが、御紹介の券の場合は着駅についても特定都区市内の駅になりますので、寺田町駅の名前は発駅にしか現れません。
また、これらの券は発売当日に使用されることはまずありませんので、大抵「から通印」が捺印され、発売日以降数日してから有効になる場合が多いようです。


   

裏面です。まだ駅名標に「[ 区 ]や[ 阪 ]といった表示がされていない時代のものであるため、「駅名標に[ 区 ]や[ 阪 ]表示駅」という文言がありません。

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野辺地駅発行 東京都区内から野辺地ゆき 復路用片道乗車券

1980(昭和55)年2月に東北本線野辺地駅で発行された、東京都区内から野辺地駅ゆきの復路用片道乗車券です。


   

青色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、仙台印刷場で調製されたものです。

御紹介の券は往復発売時の復路用や、かえり用のみを購入する旅客に発売するものと思われます。
前者の場合、片道では発売日共5日間有効である場合、往復ですと発売日共10日間有効になりますが、帰路の行程が10日以上にまたがってしまう場合には一般的な往復乗車券では対応できなくなってしまうため、往路用と復路用を別々に発売する必要があります。
また、後者については、往路や飛行機や高速バス、自家用車等を利用するなどで鉄道を利用しない場合等が想定されます。
乗車券と急行券類を同時に発売する場合、一般的には乗車券は補充券で発売することになるかと思われますが、恐らく同駅の場合、それなりの需要があったのかも知れませんが、常備券口座が設備されていました。


   

裏面です。仙台印刷場様式になりますので、5ケタ券番になります。

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タイムズ24 駐車券

久々に鉄道とは関係の無いものを・・・。

2023(令和5)年9月に、コインパーキングのタイムズ24で発行された駐車券です。


   

青色の同社独自の地紋が印刷されたサーマル磁気券紙が使用されています。
場所は伏せますが、都内某所にあるタイムズ24で、大手スーパーのお客様駐車場を兼ねた、スーパーの建物の中に併設されているところです。
恐らくどこのタイムズ24でも駐車券は同じなのではないかとは思いますが、長辺(縦)が86mm、短辺(横)が53.5mmになっており、鉄道の乗車券等で使用されております長辺(縦)が85mm、短辺(横)が57.5mmとは若干寸法が異なります。


   

鉄道の乗車券等と券紙の大きさを比較してみました。長辺(縦)が1mm長く、短辺(横)が4mm狭いことが分かります。


   

地紋部分を拡大してみました。
本年10月から施行されたインボイス制度に対応したものと思われますが、「T」から始まる登録番号(法人番号)が地紋になっています。大抵は領収証等の様式を変更することが一般的であり、地紋で対応するのは革新的なアイディアだと思います。


   

裏面です。裏面には磁気が塗布されており、入庫時間等の利用情報が記録されるようになっています。

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JR西日本 大阪駅から(環)福島駅ゆき 片道乗車券

2023(令和5)年8月に、JR西日本東海道本線大阪駅で発行された、(環)福島駅ゆきの片道乗車券です。


   

指定券券売機で発券されたもので、青色JRW地紋の指定共通券紙が使用されています。
大阪駅から大阪環状線の福島駅までは1駅ですし、券売機券でも充分なのですが、JR東日本東北本線の福島駅と同名の駅であることから、大阪環状線の駅であることを示す「(環)」の文字が入っている券が欲しくて指定券券売機で購入しました。

ちなみに、大阪環状線の福島駅から東北本線の福島駅までの乗車券を購入することも可能ですが、大阪環状線の福島駅は大阪市内の駅に属することから「(環)福島から(北)福島まで」とはならず、「ロ阪 大阪市内から(北)福島まで」となってしまいますので、喜びが半減します。

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長岡駅発行 ◯企 新潟・長岡Sきっぷ

1982(昭和57)年6月に、信越本線長岡駅で発行された、「新潟・長岡Sきっぷ」という企画乗車券です。


   

若草色こくてつ地紋のA型券で、新潟印刷場で調製されたものです。

「Sきっぷ」は乗車券と自由席特急券が一緒になった片道用の企画乗車券で、往復用が「Qきっぷ」になります。

御紹介の券は長岡駅から新潟駅までの乗車券と、在来線の自由席特急券が一緒になったもので、1000円で発売されていました。
当時の同区間の運賃は、営業キロが63.3kmで、乗車券が870円で、100kmまでの自由席特急券が1000円でしたから、自由席特急券を購入しただけで乗車できる金額となり、かなり破格なものでした。
上越新幹線が同年11月に開業していますので、この券が発売されていた頃は在来線の特急列車が最速であり、また、「とき」号をはじめとした各種特急列車が運転されており、長岡~新潟間という都市間輸送の利用者にとって、それなりの需要があったものと思われます。


   

裏面です。特段ご案内のようなものはなく、新潟印刷場特有の5ケタ券番のみになっています。

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