南仙台駅発行 仙台→上野 新幹線指定席特急券

昭和60年6月に南仙台駅で発行された、仙台→上野間の新幹線指定席特急券です。


 


   



東京印刷場調製のD型券で、通常期用の券のため、緑色国鉄地紋券となっています。


当時、仙台から4,200円という特急料金は上野と大宮が該当していたように記憶しておりますが、東京都区内駅である上野駅への需要は多いため、上野までの常備券として設備されていたものと思われます。


 


   



東海道新幹線用の指定席特急券同様、座席指定は裏面に記入する様式で、ラッチ内での乗換等を想定して2列車分の指定を記入することができるようになっています。



東北新幹線は昭和57年6月23日に大宮~盛岡間で暫定開業し、昭和60年3月14日に上野まで延伸されていますので、この券は上野乗入開業後3カ月経過後のものとなります。
恐らく、券番0041は上野延伸時に設備されたものと推察されますので、平均して2日に1枚の割合で発行された計算になります。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

磐城西郷駅発行 硬券入場券

昭和57年5月に発行された、東北本線磐城西郷(いわきにしごう)駅の硬券入場券です。

 

   


東京印刷場調製のB型無地紋券です。


同駅は戦時中の昭和19年に磐城西郷信号場として開設され、駅に昇格されたのは昭和34年と比較的近年である経緯を持ちます。

前回エントリーの東那須野駅同様、昭和57年6月の東北新幹線開業に際して新幹線停車駅に選定され、同日付けで新白河駅に改称されています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東那須野駅発行 硬券入場券

昭和57年5月に発行された、東北本線東那須野駅の硬券入場券です。

 

   


東京印刷場調製の無地紋B型券です。


東那須野駅は東北本線がまだ日本鉄道時代であった明治31年に開業し、以来、特急停車駅である黒磯駅と西那須野駅の間に位置する小規模駅として地味な存在でありましたが、ちょうど30年前の昭和57年6月23日の東北新幹線開業にあたり、同駅が新幹線の停車駅に選定され、同日付けで那須塩原駅に改称されています。


今では那須高原の玄関駅となり、皇室が那須御用邸にお出かけになる際に御利用される重要な駅として位置付けられています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

JR東日本 笠幡駅発行 東武東上線通過連絡乗車券

昭和62年10月に川越線笠幡駅で発行された、東武東上線通過連絡用の乗車券です。


 


   



まだ暫定的に国鉄地紋の残る時代のもので、東京印刷場で調製されたA型券です。



経路は、笠幡~(川越線)~川越~(東武東上線)~池袋~山手線…というもので、川越駅で東武東上線に乗換えるようになっています。


川越線の電車は一部埼京線と相互乗り入れをしており、列車によっては乗り換えなしで池袋まで行くことができますが、通過連絡運輸は予め乗車券を購入しておく必要があることと、同区間をJRのみで行くと片道950円かかり、240円の運賃差を重視する旅客が、ある程度の不便には目を瞑って敢えて東武鉄道を経由するという需要がかなりあったことから常備券が設備されていたものと思われます。



現在は同区間の通過連絡運輸は定期券旅客のみの取り扱いとなっており、この経路の乗車券を購入することはできませんので、マルスでの発券を強要しないようお願いいたします。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

東日本海フェリー 奥尻港(駅)発行乗船券

昭和55年4月に東日本海フェリー奥尻港(駅)で発行された、江差港(駅)ゆき乗船券です。


 


   



北海道内の民鉄やバス・船舶事業者で多く採用されている北海道交通印刷で調製されたHPRてつどう地紋のB型券となっています。


一見すると鉄道の乗車券のようですが、社名や区間から乗船券であることが分かります。



発行箇所は奥尻港の船客待合所ですが、同航路は国鉄江差線と江差駅で連絡運輸を行っている関係からでしょうか「駅」という扱いとなっており、入鋏で見づらいですが「奥尻駅発行」となっています。


対岸の江差港も駅扱いとなっており、同じく江差駅となります。



同社は現在も奥尻港と江差港間を、ハートランドフェリーと社名を変更して定期航路として運航しています。
また、社名変更の前年にはJR北海道との連絡運輸は解消されているようです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

富士急行 富士急ハイランド駅

昭和55年2月に富士急行のハイランド(現・富士急ハイランド)駅で発行された、90円区間ゆき金額式乗車券です。


 


   



JPRてつだう地紋のB型券で、印刷場の名称が不明ですが、富士急行グループ(富士急行および岳南鉄道等)で使用されていた印刷場にて調製されたものです。


国鉄東京印刷場調製の金額式券と似た様式で視認性の良いレイアウトですが、当該印刷場の券は大変インクの掠れが多いのが特徴で、あまり綺麗な券とは言い難いものがあります。



ハイランド駅は富士急行線の富士山(旧・富士吉田)駅と河口湖駅の間にある駅で、同社が運営する富士急ハイランドの玄関駅となっています。



富士急ハイランドは昭和36年に富士五湖国際スケートセンターとして開業しておりますが、同駅はそれに合わせて「ハイランド駅」として開業し、昭和39年にはスケートセンターがハイランド駅に合わせる格好で富士急ハイランドに改称されているという経緯があります。


さらには、こんどは逆に、昭和56年には富士急ハイランドに合わせて、駅の方が富士急ハイランド駅と改称される珍妙な経緯があります。


 


   



富士急ハイランド駅に改称されてからの硬券乗車券です。


様式的には変化ありませんが、駅名が長くなったため、2段書きとなっています。



現在、同社は乗車券の自動券売機は主要駅にしか配置されておりませんが、無人駅である上大月駅等を除く各駅窓口に独自の乗車券印刷発行機が設備されており、記念乗車券類とフジサン特急運休時期の車内用特急券を除き、通常発売の硬券はありません。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )

小田急電鉄 あさぎり号用急行券

昭和61年7月に新宿駅で発行された、本厚木ゆきのあさぎり号急行券です。

 

  

 

初期の同社座席端末で発券されたもので、両端に用紙送り穴のあるストックフォーム型の券紙が使用されています。

券紙は青色JPR地紋で、社名および券番・発行箇所名等の必要事項は予め青色印刷されており、カタカナ・数字・アルファベットのみ印字可能なドットプリンターで印字されています。国鉄のマルス券よりも文字が小さく、お世辞にも視認性がよろしいとは思えません。


券の種類欄には「特急 急行券 乗車券」と予め印刷されており、XX(エックス)で不要な文字を抹消することによって券の種類を表示するようになっています。

また、座席指定欄には号車名と座席番号(当時の小田急電鉄の座席番号は101~1145の通し番号でした)を印字するようになっていますが、急行列車時代のあさぎり号は号車のみ指定の自由席となっていましたため、座席番号欄は「---」が引かれています。


昭和63年頃には2代目の機種に代替され、この様式の端末券は様式廃止となっています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

JR東日本 安房鴨川駅発行 乗車券・B自由席特急券一葉券

昭和63年5月に安房鴨川駅で発行された、乗車券・自由席特急券の一葉券です。

 

   


前回御紹介いたしました一葉券のJR化後の姿で、東京印刷場で調製された青色JRE地紋のA型券となっており、国鉄時代同様に赤色縦一条が引かれています。

国鉄時代は特定の特急料金が適用されていたようですが、こちらの券はB特急料金が適用されており、B料金であることを示す「B自由席特急券」という表記になっています。


国鉄時代の券では経由表記は裏面に記載されておりましたが、こちらでは表面に記載されるようになっています。

 

   


裏面です。

経由表記が表面に回ったため、国鉄時代3行書きであったものが2行になっています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

安房鴨川駅発行 乗車券・自由席特急券一葉券

安房鴨川駅で発行された、乗車券・自由席特急券一葉券です。

 

   


東京印刷場調製のA型青色地紋券で、真中に赤縦一条の入った券です。
千葉鉄道管理局管内特有の様式で、D型の乗車券と特急券が横に2枚繋がっているものではなく、1枚のA型券にまとめられたようなものとなっています。改集札現場での視認性を高めるために太めの赤一条が引かれているものと思われます。

小児断片を見ると分かるように、特急券は特定の特急料金が適用されており、「〇区」の表記があります。


同駅は内房線と外房線の終着駅ですが、内房線(開業時は北条線)の方が先に開通した関係で、内房線の駅となっています。
内房線は普通列車しか発着しませんが、外房線には特急「わかしお」号が乗り入れています。

鴨川シーワールドの最寄駅という関係でしょうか、東京までの特急列車利用の需要が多く、このような一葉券が設備されていたものと思われます。

 

   


裏面です。

乗車券と自由席特急券に共通である経由表記と、乗車券の注意事項である東京山手線内各駅下車前途無効の表記、自由席特急券の注意事項である自由席に1回限り有効である旨の表記が記されています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

金港交通 チケットカード

金港交通は横浜地区で大手のタクシー事業者ですが、法人向けに独特なタクシーカードを導入しています。

 

   


帽子をかぶったドライバーさんが車から降りて扉を開ける、ちょっと時代錯誤な感じの写真ですが、これは過去に発行されたものではなく、あくまでも現行のもので、テレホンカードのような雰囲気のカードです。

同社のHPを見ますと、平成15年5月に今のカードシステムが稼働したようで、ニシベ計器製造所というタクシーメーターのメーカーと三和ニューテックというメーカーのカードシステムが採用されているようです。

 

   


カードの裏面です。

使用の都度に履歴が印字されるようになっており、目的地に到着した際、ドライバーがカードをカードリーダーに読み込ませることにより、履歴の印字と同時に使用情報がセンターへ送信されるようになっています。


一般にタクシーチケットは金額と区間を記入してドライバーさんに渡す方式が多いように思いますが、同社のタクシーカードシステムは図柄に古さを感じさせられるものの、システムは斬新なものであるように感じます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ