JR東日本 新青森から新函館北斗まで 新幹線特定特急券(立席)

2021(令和3)年9月に、都内の駅で購入した、北海道新幹線の新青森から新函館北斗までの新幹線特定特急券です。


   

青色JRE地紋の特殊指定共通券で、前回エントリーの東京都区内から札幌市内ゆきの乗車券と同時に、指定券券売機で購入しました。

当該区間の新幹線はすべての列車が全席指定となっているため、自由席の設定がありません。その代わり、自由席の設定のない東北新幹線盛岡駅から北海道新幹線新函館北斗駅間だけを利用する場合、新幹線自由席特急券に相当するものとして、普通車指定席に空席があれば着席することのできる特定特急券が設定されています。
立席の特定特急券はあくまでも指定席が用意できない場合の代替策として発行されていることから、あくまでも指定席特急券の部類になり、券の様式を見ると指定席特急券の様式になっており、乗車日が指定されています。ただし、列車の指定は行われていませんので、発車時刻が空白になっています。そのため、「(立席)」となってはいるものの、「当日の普通車空席にお座り下さい」と内容に矛盾が生じてしまっています。

特定特急料金は指定席特急料金から指定料金の530円を差し引いた額で発売されており、御紹介の区間については、新幹線指定席料金の4,530円から530円を差し引いた4,000円になっています。
この料金が高いか安いかと言われればビミョーなところですが、この区間だけでこの料金と考えますと、個人的には決して安くはないかと思っています。


本年も拙ブログをご贔屓いただきましてありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします。皆様、良いお年をお迎えください。
              古紙蒐集雑記帖 管理人 isaburou_shinpei

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JR東日本 東京都区内から札幌市内ゆき 片道乗車券

2021(令和3)年9月に東京都内の駅で購入した、東京都区内から札幌市内ゆきの片道乗車券です。


   

青色JRE地紋の特殊指定共通券で、指定券券売機で購入したものです。
札幌市内での公務のために購入しましたが、有給休暇を消費するため趣味と実益を兼ねて、できる限り普通列車で移動することにしました。

管理人が学生の頃は青函連絡船を挟みましたが、基本的に東京都区内から札幌市内までの全区間を普通列車で旅行することが可能でしたが、現在では津軽海峡を渡る普通列車が運転されていないため、どうしても青函トンネル部分については新幹線を利用することになります。
そのため、経由は東京都区内~(東北本線)~盛岡~(IGRいわて銀河鉄道)~好摩~(青い森鉄道)~青森~(奥羽本線)~新青森~(北海道新幹線)~新函館北斗~(函館本線)~札幌となり、途中に新幹線区間ができてしまいます。

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荻窪駅発行 40円区間ゆき片道乗車券

前回エントリーで、国鉄の様式改正にて補充片道乗車券(補片)が硬券から軟券に切り替えられた際、不要となった硬券式の補充片道乗車券を、近距離用の乗車券に流用して使用された「仮」の乗車券を御紹介いたしましたが、国鉄時代、もうひとつ「仮」の乗車券が発売されたことがありましたので御紹介いたしたいと思います。


   

1969(昭和44)年4月に荻窪駅で発行された40円区間ゆきの片道乗車券です。桃色こくてつ地紋のB型金額式大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。
国鉄末期の金額式券と比べますと、国鉄末期の金額式券と比べ、運賃区間を示す活字が小さいのが特徴です。


   

再掲しますが、国鉄末期の様式です。金額表示の数字が大きく、視認性が向上しています。

この券が発売されていた当時、国鉄首都圏では近距離乗車券は地図式券で発売されておりましたが、国鉄ではこの券が発売される約1ヶ月後の5月10日に運賃改定が予定されていたことから、改定後も40円区間の乗車券として使用することができるよう、一時的に地図式券を流用可能な暫定的な金額式券に切り替えた時期がありました。
この券はそのときの券で、等級制が廃止された後の金額式券として、国鉄初の様式となっています。

運賃改定後、これらの金額式券が売り切られると再び新運賃の地図式券に戻され、この様式の金額式券は廃止されましたが、国鉄では近距離乗車券の合理化が行われた際、再び金額式券が登場しています。


   

その際、こちらも再掲いたしますが、このような様式になっています。

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荻窪駅発行 20円区間ゆき片道乗車券

前回および前々回エントリーにて、本年開業130周年を迎えましたJR東日本中央本線の荻窪駅で発行された金額式券および金額式復刻きっぷを御紹介いたしましたが、同駅では一時的に特殊な20円区間ゆきの乗車券を発売したことがありましたので御紹介いたしましょう。


   

1966(昭和41)年2月に荻窪駅で発行された20円区間ゆきの片道乗車券です。青色こくてつ地紋のD型補充片道乗車券が使用されています。

これは、当時、国鉄の様式改正にて補充片道乗車券(補片)が硬券から軟券に切り替えられた際、不要となった硬券式の補充片道乗車券を、近距離用の乗車券に流用して使用されたものです。
該当する駅には「国鉄線20円区間 通用発売当日限り 下車前途無効」というゴム印が配られ、残券となった硬券式の補片に捺印のうえ、報告片を切り取ることなくD型のまま発売されています。


   

裏面です。

実際、この様式がどの程度発売されたかは定かではありませんが、首都圏のかなりの駅に於いて、残余券を使用した「流用券」がゲリラ的に発売されたようです。


   

ちなみに、この当時の同駅発行の金額式20円区間ゆき片道乗車券は、このような様式でした。

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荻窪駅発行 30円区間ゆき片道乗車券

前回エントリーで日本交通印刷が発売した荻窪駅から120円区間ゆき片道乗車券の復刻きっぷを御紹介いたしました。その中で、
> 当時の荻窪駅にも120円区間ゆきの金額式硬券が設備されていましたが、
> 同駅では券売機故障時などの非常用として設備されており、
> 通常期での発売はありませんでした。
と申し上げましたが、同駅では券売機が発達する前の昭和40年代後半までは、近距離乗車券についても金額式の硬券で発売されていた時期がありましたので、そのときに発売された券を御紹介いたしたいと思います。


   

1972(昭和47)年1月に荻窪駅で発行された30円区間ゆきの片道乗車券です。桃色こくてつ地紋のB型金額式大人専用券で、東京印刷場で調整されたものです。図示致しませんが、裏面が片券番の集中印刷方式で印刷されており、この頃はまだ硬券の需要が多かったことが分かります。

なお、この券は発行駅名の前に「◯自」の符号が付けられておりますので、予めダッチングで日付を刻印したうえで、硬券式自動券売機で発売されたものと推測されます。

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荻窪駅発行 120円区間ゆき片道乗車券

130年前の今日、1891(明治24)年12月21日にJR東日本中央東線の荻窪駅が開業しました。
本日は開業130年目にあたるということで、面白いものを見つけましたので御紹介いたしましょう。


   

国鉄民営化最終日の1987(昭和62)年3月31日に荻窪駅で発行された(?)、荻窪から120円区間ゆきの片道乗車券です。
桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです、と言いたいところですが、東京印刷場ではなく、関東交通印刷で調製されたものになります。

実は、これは関東交通印刷が「グッズ」として発売した「復刻硬券きっぷ」で、実際に国鉄荻窪駅で発行されたものではありません。


   

裏面です。
「復刻硬券きっぷ」とあり、「◎この切符で電車にご乗車はせきません。」「◎駅での払い戻しはせきません。」とあります。


   

参考までに、同じ日に五日市線秋川駅で発行された「本物」の国鉄東京印刷場で調製された券を御紹介いたしますが、荻窪駅の券は模擬券ではありますが、実によくできています。

ちなみに、当時の荻窪駅にも120円区間ゆきの金額式硬券が設備されていましたが、同駅では券売機故障時などの非常用として設備されており、通常期での発売はありませんでした。ただし、様式的には大人・小児用券ではなく、大人専用券と小児専用券がそれぞれ設備されていたようです。これらの券は国鉄最終日であっても、発売されることなく廃札になった模様です。

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JR東日本 品川駅長発行 遅延証明書 ~その3

前回および前々回とJR東日本品川駅で発行された機械印字による遅延証明書を御紹介いたしましたが、同駅では遅延証明書を機械発券する以前、パソコンで作成した用紙をコピーしたものを使用しておりました。


   

1994(平成6)年12月にJR東日本品川駅で発行された、機械発券になる前の遅延証明書です。予めパソコンで印刷した原紙をコピーしてカットしたもののようです。かなり印字がつぶれており、「コピーのコピー」によって印刷面が歪んでしまっていますが、品川駅長印が捺されています。

機械印字されたものとは文章は全く異なっており、まずはお詫びから始まり、遅延した線名を特定することができるようになっています。ただし、山手線が「山ノ手線」となっており、違和感があります。
よく見ますと、路線名の中に「新幹線」の表記があり、これが品川駅に到着するJR東海の東海道新幹線なのか、東京駅までのJR東日本の「東北・上越新幹線」のみを示すのか不明です。

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JR東日本 品川駅長発行 遅延証明書 ~その2

前回エントリーでJR東日本品川駅で発行された遅延証明書の現行様式券を御紹介いたしましたが、同社の機械発券された遅延証明書は段階的に様式が変更になっておりましたので、手元にある限りではありますが、かつての様式を御紹介いたしたいと思います。


   

2008(平成20)年2月に、やはりJR東日本品川駅で発行された遅延証明書です。


    (現行様式券)

前回御紹介いたしました現行様式券と比べますとレイアウトは同じですが、フォントが明朝体になっており、発行日が和暦表記になっています。恐らく、発行日の表記を和暦から西暦に様式変更した際、フォントについても明朝体からゴシック体に変更されたものと思われます。


   

こちらは2006(平成18)年6月にJR東日本品川駅で発行されたもので、印刷発行された遅延証明書の初代の様式になります。
平成20年の様式同様に明朝体での表記となっており、この当時は右上に券番が入っておりませんでした。
また、記載されている文章は同じですが、現行および平成20年の様式が「大変ご迷惑をおかけいたしました。」とあるのに対し、「大変ご迷惑をおかけいたしました。」と句点が入れられていました。さらには、発行日の位置が、行の頭から始まっており、バランス的にあまり良くない感じが致します。

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JR東日本 品川駅長発行 遅延証明書 ~その1

今からちょうど4年前の2017(平成29)年12月15日に、JR東日本東海道本線の品川駅で発行された遅延証明書です。
サラリーマンの方にとっては、会社に遅刻してしまう時の「朝の味方」として活用された方も多いかと思います。


   

同社の遅延証明書は白色無地紋の軟券となっています。券紙の紙質は光沢のある用紙で、発券しているところを見たことはありませんが、改札内にある発行機で印刷発行されたものと思われます。
遅延した時間については空欄で利用者が記入するようになっており、証明する内容は日付のみといった感じです。
右上には券番が印字されていますが、1日で6,200枚以上の遅延証明書を発行したとは思えませんので、券番は日々リセットされているものではなさそうです。

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上野駅発行 上野から40円区間ゆき 片道乗車券

1972(昭和47)年5月に東北本線上野駅の券売機で発行された40円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色国鉄特殊共通券用地紋の金額式A型券売機券で、キレート式となる前のスミインク式時代の券になります。
小児運賃の記載がないことから、この券は1口座しか発売することのできない単能式券売機で発券されたことが分かります。

当時の券売機券は発売の都度ゴム製の印判に黒いインクを付けて捺印して発行されており、小さな文字のところには印判にホコリが溜まるとインクがダマになり、インクがぼったりと付いて発券されていました。
このような券は券売機から取り出す際に表面に触れるとインクが指についてしまい、着ていた服にインクが付いたなどのクレームもあったようです。

その後、インクが手に付かないよう、インクを化学反応させて発色させるキレート式という券売機が導入され、現在は感熱式が採用され、インクそのものを使用しない方式になっています。

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