JR東海 〇ム 奈良井駅発行 上松ゆき片道乗車券

平成2年11月にJR東海の中央西線奈良井駅で発行された、上松ゆきの片道乗車券です。


   


桃色JRC地紋のB型一般式大人専用券で、名古屋印刷場で調製されたものとなります。発行箇所名は「(簡委)奈良井駅」となっており、簡易委託駅であることがわかります。

当時はまだ同駅での硬券による乗車券の発売が行われていましたが、程なく硬券が廃止されると管理駅である木曽福島駅のマルス端末での前出し乗車券が設備されていたように記憶しています。


奈良井駅は旧中山道奈良井宿の玄関口にあたる駅で、JR東海の駅では934mと最も標高が高い駅です。駅の北側すぐに奈良井宿があり、駅前広場は奈良井宿観光客用の駐車場も兼ねているような感じです。

奈良井宿は木曽地方では有数の観光地ではありますが、特急列車が停車しないため、鉄道を利用する観光客は少なく、1日平均の利用客数は100人を切っている状態です。

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JR北海道 はまなす号急行券・指定席券(カーペット車用)

JR東日本三鷹駅発行ですが、JR北海道の急行はまなす号の急行券および指定席券です。


   


はまなす号は札幌~青森間に運転されている夜行急行列車で、JR最後の定期夜行急行客車列車になります。列車はB寝台車と指定席車および自由席車となっており、指定席車にはグリーン車の座席を流用した普通座席車であるドリームカーの他、座席を取り払ったカーペット車があります。


御紹介の券はカーペット車用の指定席券です。カーペット車についてはマルスシステム上別の列車として管理されており、列車名は「はまなすカーペット」号と表記されます。単なる指定席券ですが、寝台のように「上段」と「下段」の表記となり、かなり異質な券です。

寝台車が急行券の他にB寝台券が必要なのに対してカーペット車は520円の急行券と指定席券だけで利用できますので、かなりお得感があるため、休日や休前日・長期休暇期間中はかなり予約が取りにくい席となっています。


   


列車は北斗星色のDD51型ディーゼル機関車と14系寝台客車および14系座席客車で組成され、4号車にお目当てのカーペット車が連結されています。


   


カーペット車です。14系座席車を無理やり2段式のカーペット車に改造した車両で、思いっきり改造しちゃった感満載の側面です。横に細長い窓が下段用で、上にある小さな覗き窓みたいなのが上段用の窓です。


   


車内はこのようなカーペット敷きとなっており、進行方向垂直に並んでいるのが下段で、進行方向に並んでいるのが上段になります。上段は数が少なく、隣との干渉が無いために特に人気の席で、その中でも21番(女性専用)と28番は壁に挟まれた個室感がある席で、プラチナチケットと言われています。


   


下段はこのような感じで首から上の部分にしかカーテンが無いため、確かに隣との干渉が心配ですが、個人的には上段は種車が14系客車ですので天井が低く窓も小さいため、かなりの圧迫感があり、「プラチナ」席に至っては双方壁に挟まれ、カプセルホテルみたいな感じであまり気持ちの良いものではないように感じます。

今回、たまたま隣の席が空席であったため、境目のカーテンは開けて「大の字」になって寝ることができましたので、一番のプラチナ席であったように感じます。

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鷲津駅発行 金星号乗継特急券・B寝台券

昭和56年3月に東海道本線鷲津駅で発行された、名古屋から小野田までの金星号特急券・B寝台券です。


   


若草色こくてつ地紋のD型準常備券で、特急券部分が乗継専用となっています。

鷲津駅は東海道本線豊橋駅の東京寄りに位置する駅で、この券を購入した旅客は、豊橋から名古屋までの1区間を東海道新幹線で移動し、名古屋から金星号に乗り継いだと推測され、乗継特急券として発行されています。

金星号は昭和43年10月(ヨンサントウ)に名古屋駅~博多駅間の583系による電車寝台特急列車として登場しましたが、昭和57年11月のダイヤ改正で14系客車による名古屋駅~西鹿児島駅間の臨時座席特急列車に変更され、旅客の減少により、JR化後の平成5年頃に廃止となっています。

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金華駅発行 留辺蘂ゆき片道乗車券

昭和59年3月に金華(かねはな)駅で発行された、留辺蘂ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型一般式大人専用券で、管理駅である留辺蘂駅が発行箇所となっています。


金華駅は石北本線の無人駅で、大正3年に奔無加(ぽんむか)駅としてとして開業し、昭和26年に金華駅に改称されています。
駅付近には常紋トンネル工事殉職者慰霊碑があり、あまり人気(ひとけ)のない駅です。

昭和58年頃までは有人駅でしたが、CTC化によって運転要員を配置する必要がなくなると簡易委託駅となり、この券が発券された日を以って簡易委託も解除され、現在では完全無人駅となっています。


JR北海道では経営改革の一環として平成28年3月のダイヤ改正を以って利用客の利用実績がほぼ居ないとされる金華駅を廃止し、着駅である留辺蘂駅も同日を以って無人化される計画となっているようです。

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北恵那鉄道 中津町駅発行 栗本ゆき乗車券

昭和53年8月に北恵那鉄道中津町(なかつまち)駅で発行された、栗本ゆきの片道乗車券です。


   


灰色北恵那鉄道自社地紋のB型一般式大人・小児用券で、日本交通印刷で調製されたものです。

自社地紋であるので少々特徴的ですが、私鉄他社で汎用的に使用されている日本交通印刷の一般式券です。この様式の自社地紋券は他に津軽鉄道が思いつきますが、地紋が違っているだけでTTDてつどう地紋やBJRてつどうじどうしゃ地紋の券とはかなり趣が異なります。

着駅である栗本駅は戦後に付知川の観光のために開業した途中の無人駅でしたが、栗本温泉や付知川の流れそのものを利用した栗本水泳場などがあり、そこそこの需要があったようです。


北恵那鉄道は中央西線中津川駅から300mくらい離れた中津町駅を基点とし、下付知駅に至る営業キロ22.6kmの路線で、昭和30年代後半になると名古屋鉄道系列の路線として運行され、名古屋鉄道からの中古車両が走る路線となりましたが、旅客の減少が著しく、晩年の昭和46年頃から朝夕の通勤通学時間帯のみの電車運転となり、この券が発行された約1か月後の昭和53年9月18日に全線廃止となってしまっています。

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熱海駅発行 急行券・自由席グリーン券

昭和53年1月に熱海駅で発行された、急行券・自由席グリーン券の一葉券です。


   


若草色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

この券は、当時東京~静岡間に運転されていた急行「東海」号(後の特急「東海」号;現在廃止)用に設備されたもので、同列車のグリーン車は自由席車となっていました。これは同列車が準急から格上げされた名残であるということを聞いたことがありますが本当の理由はわかりません。


    (急行「東海」 新子安駅にて)


大人料金料金合計が1,400円であるのに対し、小児断片に記載された値引額は200円となっていますが、これは100kmまでの急行料金400円と通行税1割を含む100kmまでの特急・急行列車用グリーン料金1,000円の内訳のうち、グリーン料金には小児料金の設定はなく、小児料金が適用されるのが急行料金部分のみであるためにこのような形になっています。

急行列車の自由席グリーン券は通常の指定席グリーン料金と同額であり、万一満席であれば利用できないリスクがあるにも拘わらず指定を受けた場合と同料金であり、何となく釈然としないものがありましたが、グリーン車が満席であった列車を見たことは無いと言っても良いぐらい閑散としたものでした。

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コインパーキングの駐車券

鉄道ものではありませんが、先日の11日が休暇であったもので、郵便局を利用するため、東京都武蔵野市にあります武蔵野郵便局の構内にあるコインパーキングを利用した時に入手した、面白いものを御紹介致しましょう。


    


なんということない磁気券なのですが、たまたま「11月11日 11時11分 ナンバー11」という駐車券が発券されました。
車を止めるときは何の意図もなく、たまたま空いていた11番区画に車を止めたのですが、それがたまたま11時11分であったようです。

本来であれば精算するときに精算機に吸い込まれて駐車券とは「さようなら」なのでしょうが、駐車区画をテンキーで押して精算したところ、そのまま精算が完了してロック板が下がったため、そのまま持ち帰りました。


    


裏面です。
黒い磁気膜に白で印刷がされており、かつてJR東日本が採用した、広告入りの磁気券を思い出させるような雰囲気です。


以上、大変くだらないコレクションでした。

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長野電鉄 硬券特別特急券のあれこれ (小児専用券)

前回エントリーで長野電鉄の大人・小児用の硬券特別特急券のフォントを考察致しましたので、ここでは小児専用券についても見てみましょう。


   


まずは昭和62年2月に信州中野駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が、細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。そして「り」の字が丸っこいものになっていますので、前回エントリーの「大人1号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児1号」と呼ぶように致しましょう。


   


次は平成18年7月に小布施駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が、細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。そして、「り」の字が縦に細長いものになっていますので、前回エントリーの「大人2号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児2号」と呼ぶように致しましょう。

菅沼天虎様が市役所前駅の小児用券として御紹介されているものがこのフォントであると思われます。


   


次は小児2号と同じ平成18年7月に長野駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」と「発売当日限り有効」の文字は太めのフォントになっており、印版印刷に変更されていることから、前回エントリーの「大人3号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児3号」と呼ぶように致しましょう。


   


これは平成22年8月に小布施駅で発行された小児専用券で、「小児2号」として御紹介したものと同一口座の「小児3号」版です。

活版印刷であった旧バージョンの「小児2号」を売り切り、その補充として設備されたものです。平成18年当時は2号と3号の過渡期であったために双方が同じ日に発売されたものと思われます。


以上、同社の小児専用特別特急券を見てまいりましたが、大人・小児用同様、「小児1.5号」や「小児2.5号」と呼ぶべきものも存在しているかもしれません。

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長野電鉄 硬券特別特急券のあれこれ (大人・小児用券)

菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」で本年11月7日にエントリーされた「長野電鉄 市役所前駅(北口)発行 特別特急券」で市役所前駅で発行された特別特急券の大人・小児用券と小児用券のフォントを考察され、「最下段の『長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。』の文字が、小児専用券は細身で縦に長いフォントとなっており、逆に『発売当日限り有効』の文字は平たいフォントとなっています。」と報告されておられますが、手元の券を確認しましたところ、調製された時期によって活字のフォントが異なるようであることが判明しました。


   


まずは、昭和61年3月に長野駅で発行された、大人・小児用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。

これを「大人1号」と呼びます。


   


次に平成13年3月に木島駅で発行された、信州中野乗車分の大人・小児用券です。
この券も最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっていますが、「り」の字が若干細く、丸っこさがありません。
また、料金100円の「100」のフォントが「大人1号」より若干太くなっています。

これを「大人2号」と呼びましょう。
大人2号が菅沼天虎様が紹介されておられます小児用券のフォントと同一であると思われます。


   


次は平成22年8月に小布施駅で発行された大人・小児用券です。
この券は、菅沼天虎様が市役所前駅の大人・小児用券で御紹介されたものと同一バージョンのようで、最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」と「発売当日限り有効」の文字が、大人1号および2号のフォントより若干太めとなっています。
料金100円の「100」の数字は「大人2号」のものと似ています。

これを「大人3号」と呼びましょう。


   


次のものは平成23年4月に松代駅で発行された須坂駅乗車分の大人・小児用券です。
この券は自駅乗車分である「大人3号」と乗車駅の記載が異なるのみで、フォント的には「大人3号」と一緒ですので、ここではこれも「大人3号」と呼ぶようにしましょう。

「大人3号」が一番最新のバージョンで、1号と2号が活版印刷であるのに対し、3号は印版による印刷方法に改められているようです。


昭和61年から料金に変動がありませんので残券がいつまでも使用されている可能性があるので「大人1号」と「大人2号」の前後関係が特定できませんが、市役所前駅の大人・小児用券は「大人3号」のグループであるものと思われます。

もしかすると、「大人1号」であっても「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の「り」の字が若干細く、丸っこさが無いものや、逆に「大人2号」あっても「発売当日限り有効」の「り」の字が丸っこいものも存在するかもしれません。
もしそのようなものがあれば、「大人1.5号」と「大人2.5号」に分類するしかなさそうです。

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JR北海道 増毛から桑園ゆき片道乗車券 ~その2

前回エントリーで石狩沼田駅で特別補充券で発行された増毛から桑園ゆき片道乗車券を御紹介いたしましたが、今回は裏面を御紹介いたしましょう。


   


裏面のご案内文です。

券番が册0086-02となっているところから最近になって新しく使用された冊子と思われ、裏面のご案内文は平成20年に開業した新加美駅や平成17年に開業した九大学研都市駅対応となっています。
また、平成16年に新設された新潟近郊区間や平成26年に新設された仙台近郊区間の記載もあり、同社の特別補充券においての最新バージョンなのではないかと思われます。


前回エントリーで「少しでも町の委託業務収益となることを願い」と申しあげましたが、その理由といたしまして、駅窓口横にこのような張り紙が掲示されていたからです。


   


ここまで直球で訴えられていれば、このような乗車券でもお願いしやすいですね。

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