JR東日本 目白駅から170円区間ゆき片道乗車券の乗車変更

2024(令和6)年7月に、JR東日本山手線の目白駅で発行された、同駅からJR東日本会社線170円区間ゆきの片道乗車券です。


   

画像は集札されてしまったために携帯のカメラで撮影したものになります。
当初は新宿駅まで行くつもりで170円区間の乗車券を購入しましたが、急に予定変更になってしまい、急遽次の高田馬場駅で降りて区間変更を申し出し、西武鉄道新宿線への乗車変更をしたものです。

JR東日本高田馬場駅の改札では、「駅に区変 ロ高田馬場」という区変印と駅名小印が一つになったゴム印が捺印され、JR線の運賃が150円であることを明記するため、「JR150円収受」と記入したうえで、取扱者印を捺印しています。
改札係員氏は、「これで大丈夫だと思いますが・・・」と言いながら、「これを持って西武線の改札口へ行って下さい」と案内されました。

今度は西武線の改札口で、区間変更で◯◯◯駅まで乗車したい旨を申し上げましたところ、西武線の改札係員氏は高田馬場からの運賃を確認し、「高田馬場から260円なので、降りる時に差額の240円をお支払いください」と案内され、改札口を通されました。


   

西武線の改札口では西武線高田馬場駅の入鋏印が捺印されています。恐らく、JR東日本から西武鉄道への接続駅が複数存在するため、高田馬場駅を経由したことを明確にするために捺印されたものと思われます。

目的駅では、高田馬場駅の改札係員氏から案内されたように、差額の240円を現金で支払い、無事に下車しています。

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JR西日本 森本駅発行 金沢駅ゆき往復乗車券

1987(昭和62)年8月に、JR西日本北陸本線(現・IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線)の森本駅で発行された、金沢駅ゆきの往復乗車券です。


   

桃色こくてつ過渡期地紋のA型往復券で、大阪印刷場で調製されたものです。
経由欄に「鉄道経由」と記載されている比較的珍しいもので、森本駅から金沢駅間には、国鉄時代から名金線という自動車路線が並行しており、国鉄民営化以後もJR西日本に移管されて営業されていたため、経路と区別するための経由表記であったものと思われます。


   

裏面です。券番と発行駅名の他、「下車前途無効」の文言になっており、自動車線に関する記述はありません。

名金線は名古屋駅から岐阜県、富山県を経由して金沢駅に至る本線と枝分かれする支線で形成された自動車路線で、国鉄民営化に伴ってJR西日本とJR東海に移管されています。
その後、JR東海に移管された部分についてはジェイアール東海バスに継承され、JR西日本に移管された部分も、御紹介の券が発行された7ヶ月半後の1988(昭和63)年4月に西日本ジェイアールバスに継承されています。
しかし、2002(平成14)年にはジェイアール東海バスが名金線を含む不採算路線から撤退することになって廃止され、岐阜乗合自動車が一部区間の代替運行を開始するようになっています。
西日本ジェイアールバスは砂子谷停留所~小又西口停留所間の支線である土山線を廃止していますが、現在でも運行されています。

御紹介の券は往路と復路共に鉄道経由の往復乗車券になっていますが、国鉄時代やJR西日本が自動車線を西日本ジェイアールバスに継承する前であれば、往路が鉄道、復路は自動車といった一周の乗車券も発行可能であったことでしょう。

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JR東日本 沢井駅発行 120円区間ゆき片道乗車券

1991(平成3)年1月に、JR東日本青梅線の沢井駅で発行された、同駅から120円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRE地紋のA型金額式千切り軟券で、東京印刷場で調製されたものです。

御紹介の券が発行された日は水曜日でしたが、管理駅である青梅駅の職員が出張し、乗車券の発売をしていました。おそらく、不正乗車対策として臨時窓口が開かれていたものと思われます。
入鋏は予めされておりますが、鋏痕からして、管理駅である青梅駅のものが使用されていたようです。

同駅は国鉄時代の昭和46年頃には無人化されており、この券の発売当時には、使用されてはいませんでしたが、前身である青梅鉄道時代からの駅舎が存在していました。
また、券売機は設置されておらず、乗車したら車掌から乗車券を購入するスタイルになっていました。その後、平成10年代には券売機が設置され、券売機で乗車券を購入して乗車するスタイルに改められていますが、御紹介の券が発行されてからちょうど27年目の2018(平成30)年1月30日に券売機は撤去され、簡易型IC乗車券改札機と乗車証明書発行機のみが設置されるようになっています。

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JR東日本 松島海岸駅発行 東京都区内ゆき 片道乗車券2態

前回エントリーで、東海道本線品川駅で発行された仙石線陸前富山駅ゆきの経由表記の異なる2態の乗車券を御紹介いたしましたが、今回はその帰路の乗車券についても同じような発券方法を試みてみました。


   

2024(令和6)年5月に、JR東日本仙石線の松島海岸駅で発行された、東京都区内ゆきの片道乗車券です。青色JRE地紋の指定共通券紙が使用された、指定券券売機で発券されたものです。
乗車経路は往路と同一で、途中の仙台駅から東京駅までは新幹線を利用するというものです。
御紹介の券は、東京駅で新幹線を降りたあと、東京駅で下車するという設定で発券しています。


   

2枚目の券もJR東日本仙石線の松島海岸駅で発行された、東京都区内ゆきの片道乗車券です。
乗車経路は1枚目の乗車券と同一で、途中の仙台駅から東京駅までは新幹線を利用するというものです。
ただし、こんどは東京駅で新幹線を降りたあと、東京駅で下車しないで東京都区内の他の駅まで普通列車等の在来線に乗車するという設定で発券しています。

この結果、誤取消防止符号である「C56」は同一ですが、1枚目の東京駅で下車する設定の乗車券の経由欄は「仙石・仙台・新幹線」だけの表記になり、2枚目の東京駅から普通列車等に乗換える設定の乗車券の経由欄は「仙石・仙台・新幹線・東京」と、新幹線から在来線に乗換をする駅として東京駅が記載されています。

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JR東日本 品川駅発行 東京都区内から陸前富山駅ゆき 片道乗車券2態

今回のエントリーで、拙ブログは3,000件目の更新を迎えました。2006年9月15日に立ち上げてから18年間、我ながら長続きしたものだと思っています。今後とも拙ブログをよろしくお願いいたします。

2024(令和6)年5月に、JR東日本東海道本線の品川駅で発売された、東京都区内から陸前富山駅ゆきの片道乗車券です。

   

青色JRE地紋の指定共通券紙で発券されたもので、指定券券売機で購入したものです。
素直に東京駅~仙台駅間を新幹線とし、仙台駅から先は仙石線という至ってシンプルな券になります。


   

2枚目の券も同じく2024(令和6)年5月に、JR東日本東海道本線の品川駅で発売された、東京都区内から陸前富山駅ゆきの片道乗車券です。

双方とも「C12」の誤取消防止符号が同一で、乗車券区間および経路、運賃は同じように見えますが、経由欄の表記が、1枚目の券は「新幹線・仙台・仙石」になっていますが、2枚目の券は「東京・新幹線・仙台・仙石」となっており、微妙に異なります。

どちらの券も効力は同一ですが、1枚目の券は発駅を東京駅として発券し、2枚目の券は東京駅および上野駅以外の東京都区内の駅を発駅として発券したものになります。
1枚目の券は東京駅が発駅とされたことからいきなり新幹線が経由になっていますが、2枚目の券については東京都区内の各駅から東京駅まで行くという行為が含まれているため、新幹線乗車駅である東京駅が経由欄に表記されています。

ちなみに、どちらも中央本線のある駅から乗車していますが、自動改札機ではエラーになること無く入場し、東京駅でもエラーになること無く新幹線の中間改札を入場することが出来ています。

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JR東日本 辻堂駅発行 品川駅ゆき 普通乗車券・普通列車グリーン券 一葉券

いままで数回に亘り、国鉄東京印刷場管内で使用されておりました普通乗車券と普通列車グリーン券の一葉券を御紹介いたしてまいりました。
前回エントリーでも申し上げました通り、国鉄末期に登場した一葉券は、地紋等を変更しながらJR化後も使用されていましたので、御紹介いたしたいと思います。


   

1988(昭和63)年5月に、東海道本線の辻堂駅で発行された、品川駅ゆきの普通乗車券・普通列車グリーン券の一葉券です。
若草色JRE地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。


   

前回エントリーで御紹介いたしました、国鉄末期の様式を再掲いたします。
JR化後の券と比較いたしますと、地紋が変更さらえたことと、若干ですが乗車区間の表記が下に下がり、空いたスペースのところに「ロ東」の符号が追加されているのが分かります。その分、下の部分が詰まったような印象を受けます。

JRになった以後も辻堂駅など、需要があるものの、窓口に端末の入っていない駅に設備されていたようですが、管理人は「税1割共」の表記の入っていない券を見たことがありませんので、確かではありませんが、平成に入って通行税が廃止される前には姿を消してしまったのではないかと思います。

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JR東日本 大金駅発行 宝積寺駅ゆき片道乗車券

1988(昭和63)年9月に、JR東日本烏山線の大金駅で発行された、宝積寺駅ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRE地紋のB型相互式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
御紹介の券は営業キロ12.7km、運賃計算キロ14.0kmという自社完結の短距離区間の乗車券であり、また、前回エントリーで御紹介いたしました「他社関連」型の乗車券でもありませんが、敢えて相互式で設備されていました。

これは、同区間が「大金(たいきん)を積んで宝が積もる」という語呂合わせの縁起にあやかって発売された「縁起きっぷ」になっていることから設備されていたものです。

同駅は直営駅でみどりの窓口も設置されていた駅でしたが、2008(平成20)年に無人化されて出札窓口が廃止されています。その後も烏山線は同駅から烏山駅間がスタフ閉塞式であったことから運転扱いを行う輸送係の運転取扱い業務のみをする社員が配置されていましたが、同区間が特殊自動閉塞化されてCTC化されたことから、2013(平成25)年を以て運転取扱い社員の配置は終了し、駅員無配置の無人駅になっています。また、同時に構内に設置されていた自動券売機も撤去されてしまっています。

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JR東日本 ◯社 小田原駅発行 吉原駅ゆき 片道乗車券

1987(昭和62)年8月に、JR東日本東海道本線の小田原駅で発行された、JR東海吉原駅ゆきの片道乗車券です。

   

桃色こくてつ過渡期地紋のB型相互式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
発行された小田原駅の窓口は小田急電鉄線との乗換改札口に設けられた精算窓口で、出札業務が小田急電鉄側に委託されているため、発行駅名が「◯社 小田原駅」となっています。

小田原駅から吉原駅までは東海道本線で営業キロ57.4kmの区間になりますが、途中にJR東日本とJR東海の境界駅である熱海駅を越して行きますので、他社関連の乗車券となり、マルス端末であれば「(2-タ)」となる区間になります。
そのため、収受された運賃を両社で分配する必要があることから、同区間の乗車券は金額式とはせず、区間を指定した相互式券になっていました。



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JR九州 多久駅発行 180円区間ゆき片道乗車券

1991(平成3)年10月にJR九州唐津線の多久駅で発行された、同駅から180円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRK地紋のB型金額式大人・小児用券で、門司印刷場で調製されたものです。

同駅は1899(明治39)年に唐津興業鉄道(後の唐津鉄道)莇原(あざみばる)駅として開業し、国有化されて唐津線の所属になり、国鉄民営化後にJR九州の駅になった歴史があります。
しかし、2008(平成20)年に周辺の土地区画整理事業によって駅は移転し、従来の木造駅舎は橋上駅舎化された新駅舎になり、昔日の面影はありません。

国鉄時代の1983(昭和58)年に駅員無配置駅になり、出札業務は委託化されていましたが、2020(令和2)年に出札業務の委託は終了し、終日無人駅化されています。

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JR西日本 富山駅発行 高岡駅まで 往復乗車券

1988(昭和63)年10月に、北陸本線富山駅で発行された、同じ北陸本線の高岡駅までの往復乗車券です。


   

桃色JRW地紋のA型大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。


   

裏面です。券番と発行駅名の他、下車前途無効の文言があります。


高岡駅は高岡市の中心駅で、富山市に次いで、富山県内第2の都市になります。中心地間の距離も20km程度であり、比較的往来が盛んな区間であることが推測されます。

そのためなのでしょうか、窓口には高岡までの往復券の設備がありました。この券は旅客の利便性を考えて設備されたのが始まりと思われますが、同区間は富山地方鉄道がバス路線を運行しており、復路をバスの便に奪われないようにするため、敢えて往復乗車券を設備していた可能性があります。

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