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西武鉄道ユネスコ村駅発行 おとぎ線乗車券

昭和59年5月に西武鉄道山口線(おとぎ線)ユネスコ村駅で発行された、遊園地前ゆき片道乗車券です。


   


桃色西武鉄道自社地紋のB型矢印式大人専用券です。

同線は地方鉄道法に則った地方鉄道ですが、非電化762mm軌間の軽便鉄道で、SLや蓄電池式ELが牽引する客車列車が運転されていました。
しかし、西武鉄道の他路線とは運賃形態は異なり、独立した運賃体系になっていました。


   


こちらは小児専用券です。桃色西武鉄道自社地紋のB型矢印式で大人専用券と様式は同じで、通常同駅で発売されていた乗車券類はこれら2種類のみで、往復券や鉄道への連絡乗車券の設備はありませんでした。

団体用に補充券が設備されていたかもしれませんが、当時は確認しておりません。


山口線は昭和25年に多摩湖ホテル前駅(後の遊園地西駅)~上堰堤駅間で運行を開始した西武園遊園地の遊戯施設として開業し、翌26年のユネスコ村開園に伴って、西武園遊園地とユネスコ村の両施設を結ぶ路線として、上堰堤駅~ユネスコ村駅間が延伸開業されています。
延伸によってユネスコ村駅は新たな終着駅となり、それまで終着駅であった上堰堤駅は下山口信号所に格下げされました。

その後、山口線は新交通システムに転換されることになり、この券が発行された2日後の昭和59年5月13日をもって「おとぎ線」としての山口線は運行を終了し、ユネスコ村駅は営業休止扱いとなっています。そして、昭和60年4月に新交通システム路線として山口線が運行を再開すると、「おとぎ電車」の遊園地前駅~ユネスコ村駅間は廃止となり、当駅も廃駅となってしまいます。

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