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マーケティング研究 他社事例 676 「複合企業の強みを発揮できず!?」 ~ソニーの半導体事業の先行き~

2020-11-10 13:43:11 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 676 「複合企業の強みを発揮できず!?」 ~ソニーの半導体事業の先行き~


ソニーが発表した2021年3月期の営業利益見通しは前期比27%減の6200億円でした。

2020年5月時点で「営業利益が少なくとも3割減になる」と見ていたソニーにとっては想定の範囲内と言えばその通りでした。

ソニー株は翌日、その発表を受けて年初来高値を付けました。

ところが、個別に事業を見て行くと想定外の状況も生まれているようです。

顕著なのが『大黒柱』として業績を支えてきた半導体事業で、スマートフォンやデジタルカメラなどの画像センサーが主力の同事業は、今期の営業利益が1300億円と前期比で45%減る見通しです。

主要6事業の中で最も減収幅が大きく、5月時点では「3割~4割の減益」と見ていたことを踏まえると、事業環境の厳しさが増しているのは間違いありません。

逆風となる3つの変化が加速しています。

まずスマホ市場の変化です。

世界の出荷台数が2020年に前期比で12%減る見通しのうえ、画像センサー事業の成長の原動力だった『大判化』『他眼化』が停滞する可能性があります。

ソニーの十時CFOは決算会見で「スマホ市場がハイエンドからミドル・ローエンドへシフトしている」と述べ、画像センサーを複数載せる高級機の減少への危機感を示したのでした。

ライバルが存在感を高めているのが2つ目の変化です。

ソニーを追う韓国サムスン電子は、8月5日に発表した旗艦モデルに自社製の1億800万画素の画像センサーを搭載し、スマホメーカーへの売り込みも強化し、すでに中国の小米(シャオミ)やOPPO(オッポ)などの中級機がサムスン製センサーを採用しています。

高級機の市場が回復しなければ、サムスンなどとの激しい価格競争に巻き込まれそうです。

さらに暗い影を落とすのが、米中貿易摩擦の深刻化です。

ソニーの主要顧客の1社とされる中国の華為技術(ファーウエイ)がアメリカの規制強化で最先端の半導体を調達出来ず、販売を減らす可能性があります。

十時CFOは「米中リスクについては顧客のベースの拡大、分散に注力する」と述べたものの、ファーウエイのスマホ出荷が減れば短期的には大きな影響を受けると言えます。

ソニーのもう一つの大黒柱であるゲーム事業は、今期の営業利益が2400億円と前期比でほぼ横ばいの見通しです。

2020年4月~6月期は巣ごもり需要を捉えて大幅な増益でしたが、通期では年末商戦に投入する新型ゲーム機「プレイステーション5」の販促費用がかさみます。

映画などのエンターテイメント事業もコロナの影響でを受けて減益となります。

コングロマリット(複合企業)としての強みを発揮出来ていないのが現状です。

スマホなどの最終製品の市場動向に左右されやすい半導体事業ですが、ソニーはリカーリングを合言葉にソフトやサービスと組み合わせて「売り切り」からの脱却を図りますが、目に見える効果はまだ表れていません。

このままライバルの追い上げを許せば、アクティビスト(モノ言う株主)からの半導体事業の分離要求が再燃しかねません。


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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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