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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

経営改善計画書を作成してみましょう その52 ~アクションプランのモニタリングについて~

2014-03-06 07:57:58 | ビジネス
それではアクションプランのモニタリングについてふれていきましょう。

現状把握による課題認識がある事で、それらをどのように改善していくか?

アクションプランのベースとなる部分です。

例えば、現状把握が「市場が縮小傾向にあるA製品対策の必要性」「原材料の高騰による限界利益単価の低下への対応の必要性」「利益水準の観点からの固定費圧縮の必要性」となっていたとします。

それらを改善する為の方針を検討します。

・A製品の販売ルートの見直し
・余剰の生産キャパシティを利用した新製品への展開
・原材料調達先の見直し
・工程の見直しによる歩留まりの改善
・外注先の見直し、内製化による外注費の圧縮
・営業所の統廃合による賃料等の経費の圧縮
・役員報酬、人件費水準の見直し

そしていよいよこの改善指針を元にアクションプランを作成するのです。

テーマ「A製品の販売ルート見直し(責任者 ○○)」

また計数計画をする事で施策の定量化も同時に目指します。

営業利益を構成する要素として、限界利益と固定費に分かれます。

そして限界利益には販売数量と限界利益単価という要素が含まれます。

そして限界利益単価には、販売単価と変動費単価に分かれますので、それらを数値化していくのです。

最後に、モニタリングチェック表を作成し、それぞれの施策の評価が出来るように準備します。

・A製品の販売数量
・A製品の新規ユーザー数
・A製品の歩留まり率
・製品あたり外注費単価
・製造、管理の人員数

などがそれにあたります。

このようにアクションプランを作成すると一口にいっても様々な工程があり、工夫が必要です。

しかし中小企業の場合、数値との整合性が低い事が多いので、上記のように構成するだけで、グッと整合性も高まりますし、従業員も振り返りがしやすくなります。

結果、達成する確率も上がる訳です。

次回はアクションプラン作成時の実務ポイントについてふれていきますね。




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