【写真:成人式の告知を壁に貼る西さん(近江八幡市安土町常楽寺)】
近江八幡市の旧安土町域だけを対象にした住民主催の成人式を2月27日に開こうと、地元の男性が孤軍奮闘している。新成人への周知に苦戦しているが、周囲に励まされ、「若者が安土をより好きになる節目にしたい」と準備に奔走している。
書店員西勝也さん(47)=近江八幡市安土町常楽寺。今年の成人式が合併した旧近江八幡市と統合開催されたことを知り、「旧安土町という生活圏内で、地域住民が祝う式がもう一つあってもいいのでは」と考えた。
そこで、住民が主催する音楽中心の成人式「安土の春を告げる音楽会-『安土老蘇』新成人を囲む会」を企画した。関西を拠点に活躍するフォーク歌手赤木一孝さんに出演を依頼した。会場にJAグリーン近江安土支店を借り、1月初旬から準備を始めた。
だが、行政主催の成人式と違い、新成人の名簿は無く、対象者に連絡を取る作業で行き詰まった。一時は「誰も来ないかも」と途方にくれた。
それでも開催にこぎつけたのは周囲の応援だった。「参加者が少ないかも」と赤木さんに謝ると、「一人の前でも歌うよ」と逆に励まされた。20歳になった孫に参加を呼び掛けてくれる地域のお年寄りもいた。
西さんは「市町合併に異議を唱えるつもりはないが、合併しても旧町や集落といったさまざまな単位で歴史や人の結びつきがあるはず。若者が地域を担っていこうと思える集いにしたい」と話す。
式は午後1時半からで新成人は無料。一般2500円。希望者は西さんTEL・ファクス0748(46)3420へ申し込む。
(2月22日付け京都新聞・電子版)
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20110222000028
近江八幡市の旧安土町域だけを対象にした住民主催の成人式を2月27日に開こうと、地元の男性が孤軍奮闘している。新成人への周知に苦戦しているが、周囲に励まされ、「若者が安土をより好きになる節目にしたい」と準備に奔走している。
書店員西勝也さん(47)=近江八幡市安土町常楽寺。今年の成人式が合併した旧近江八幡市と統合開催されたことを知り、「旧安土町という生活圏内で、地域住民が祝う式がもう一つあってもいいのでは」と考えた。
そこで、住民が主催する音楽中心の成人式「安土の春を告げる音楽会-『安土老蘇』新成人を囲む会」を企画した。関西を拠点に活躍するフォーク歌手赤木一孝さんに出演を依頼した。会場にJAグリーン近江安土支店を借り、1月初旬から準備を始めた。
だが、行政主催の成人式と違い、新成人の名簿は無く、対象者に連絡を取る作業で行き詰まった。一時は「誰も来ないかも」と途方にくれた。
それでも開催にこぎつけたのは周囲の応援だった。「参加者が少ないかも」と赤木さんに謝ると、「一人の前でも歌うよ」と逆に励まされた。20歳になった孫に参加を呼び掛けてくれる地域のお年寄りもいた。
西さんは「市町合併に異議を唱えるつもりはないが、合併しても旧町や集落といったさまざまな単位で歴史や人の結びつきがあるはず。若者が地域を担っていこうと思える集いにしたい」と話す。
式は午後1時半からで新成人は無料。一般2500円。希望者は西さんTEL・ファクス0748(46)3420へ申し込む。
(2月22日付け京都新聞・電子版)
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20110222000028